- Amazon.co.jp ・電子書籍 (163ページ)
感想・レビュー・書評
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先読むの怖ぁ…
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美少年君、学校ではイケテナイ方に分類されちゃってるっぽいけど、美少年で性根が優しいとか、女子人気は高そうなのになぁ。お姉さんに目が行き過ぎると身の程な恋愛に気付けないよ、と。お姉さんもちょいと冷静になろうよ。
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高野ひと深の話題作『私の少年』(アクションコミックス)の既刊1~2巻を、Kindle電子書籍で購入。
30歳OLと、12歳の美少年の淡いラブストーリーである。
これが男女逆転した設定だったら、「たんなるロリコン、変態。キモい死ね」の一言でしりぞけられるところだ(でも、作者が最初に考えていた設定はまさに男女逆で、「少女とカメラマンのおっさんの物語」だったのだそうだ)。
2人が出会い、少しずつ距離が縮まっていくプロセスが自然だし、ヒロインのOL・聡子の心理描写が繊細で素晴らしい。
最初はサッカーを教えるために、聡子と少年・真修(ましゅう)の交流は始まる。
やがて、真修の家が問題のある父子家庭だとわかり、聡子はやむにやまれぬ庇護の形でかかわっていく。そこにあるのは母性愛的な感情なのだが、それがグラデーションのように、少しずつ恋愛感情に置き換わっていく。
コミックス2巻の最後では、「俺ずっと(サッカーの)練習続けてたの あいたかったからです 聡子さんに」と涙ながらに言われ、聡子は思わず真修を抱きしめてしまう。これはストーリーの転回点になりそうな、なかなかの名場面。うーん、このあと2人はどうなってしまうのか?
一見美少女のように見える中性的な美少年・真修の表情の描写に、ものすごく力が込められている。いわゆる「ショタコン」の真骨頂を見る思いがする。
連載誌は『月刊アクション』だから男性読者のほうが多いはずなのだが、これは「男にさえ『ショタコン』の心を理解させる」稀有な作品だ。
高野ひと深の作品





