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感想・レビュー・書評
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NDC(10版) 361.8 : 社会学
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第1章で早々と結論はたったの1行とネタばらし(しかも太字で)されたら笑うしかない。
八っあん、熊さんの美学では、見世物小屋で「だましやがったな、木戸銭返せ!」と言うほど無粋なものはない。 -
書かれていることが納得できる。なんか変だな、このままでいいのかなと漠然と感じていたことが根拠のある文章になっていて、中村先生、ありがとうございます、という気持ちになる。こういう本がものすごく売れたらいいと思う。
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いやー,読んでいてスカッとする本でした「これからの能力」「21世紀型能力」「ホンモノの力」「新しい学力」などといって,現場に次々と襲いかかる「能力開発」の圧力…それを冷静に読み解くと,あら不思議,何にも新しいことはないし,これからも人間は生きていくし,子どもたちはちゃんと育っていくし,学校も今までどおりでいいじゃない。少なくとも,これまでやってきたことをじっくりとふり返りながら,子どもに寄り添っていこうじゃないか…と,そんなことを考えてしまう本でした。
いつの時代も「新しい能力をつけよう」とあたふたしてきた教育界。なにか「新しそうなことを打ち出すと,本当に新しいことが始まるのではないか」と思っているだけの教育界。この本で指摘されているような「能力主義」の原理を知らない人たちは,右往左往するばかり。めいわくを蒙るのは,当事者である子どもたち。
反知性主義がはびこる日本社会の典型が,昨今の「能力主義」をめぐる議論の世界にあると思いました。
今までどおりで大丈夫です。地に足をつけて進みましょう。