起業3年目までの教科書 はじめてのキャッシュエンジン経営 [Kindle]

著者 :
  • 文響社
3.46
  • (5)
  • (16)
  • (11)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 141
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (416ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「まず安定的にキャッシュを運んでくれる事業(キャッシュエンジン事業)を持ち、余力で新規事業を行う。」
    「優秀な人ではなく、一緒に働きたいと思う人を採用すべき。」
    このあたりは大変共感する。
    キャッシュエンジン事業に終始してしまうかもしれない危険はあるけど。。

    比較的平易で読みやすい文章ですが、綺麗ごとの経営書にはない、現実の泥臭さも感じるところが良い。

  • 起業する際は日銭を稼げるキャッシュエンジン型ビジネスから始めること。作者が経営する会社の他、サイバーエージェント、ユニクロ、ZOZOなどがキャッシュエンジン型ビジネスで起業した後、スケール型ビジネスを展開している。

    私が普段お付き合いさせていただいている企業にも、作者の定義するキャッシュエンジン型ビジネスで経営を安定させつつ、海外展開や新事業開発に挑戦しているところがあるため、その有効性を実感している。また、リソースが少ない状態でスケール型のみで起業する企業の実状も知っているので、なおさらこのキャッシュエンジン型ビジネスの重要さを感じる。

    起業家向けの本ではあるが、経営理念、経営マネジメント、営業力、採用力、人材育成といったテーマを扱っていることから、マネジメント層や起業を考えていないサラリーマンにもおすすめ。

  • とりあえずキャッシュを安定的に稼ぐビジネスを回しながら、勝負どころで大きなビジネスを始めれば失敗はしない、という内容。
    まぁそれはそうだけど、そんなに簡単にキャッシュエンジンが見つけられないから勝負をかけざるを得なくなって悩んでいるんだ、という憤りと、一方でやっぱりそうだな、リスクが大きいよな、と冷静に考えさせられた。
    新たなチャレンジに飛びつきたくて焦る自分を少し押し戻してくれたという意味で読んでよかったと思う。

  • 起業してビジネスから採用までの著者の経験からくるアドバイスが書かれている。特に採用に関しては、「カルチャーフィット」、そしてビジネスモデルに関しては「キャッシュエンジン」の重要性が強調されている。サイバーエージェント、Speeeと渡り歩いた経験から語られる文章には説得力がある

  • ペア読書で読んだ。

    ●要するにこういう本
    「トライフォートという会社がどのように経営をしているか」をできるだけ網羅的に書いた本。「トライフォート経営のすべて」というタイトルのほうが適切なのだが、「起業3年目までの教科書」としたところがタイトル付けのうまさを感じる。

    ●気になったところとその感想
    とにかく日銭を稼ぐ仕事(キャッシュエンジン)を核に持つことが大事だと書かれていた。かのサイバーエージェントも、ホリエモンが起業したオンザエッヂもそうだったと。先日、夫とチームラボも受託で稼いでアートをやっている、という話をしたばかりなので納得がいった。確かな収入源があってこそ、いろいろなことにトライできる。そうでなければ博打になってしまう。

    さらに、その日銭のためにきちんと営業を続けることが大事だという。そういう安心感があれば、確かに経営は盤石だと感じた。

    自分の事業では何だろうと考えた。私はライティングが主な仕事だが、採用に苦しんでいる人は多い。採用に特化したライティング事業とかをすれば、営業もやりやすいのではないかと思う。それに加えて、市場も大きい。多くの会社がお金を使う。だからこそ競合も多いのだけど……。もう少し考えてみたい。

    ちょっともったい付けた書き出しや見出しが多かった「そのある手法とは……」みたいな感じ。よくない意味でちょっと気になった。

    採用と育成についてもかなりのページを割いて書かれていた。サイバーエージェントの「ぽい」人を採用するという例はとても印象深い。サイバーエージェントは女子の雰囲気がみんな似ている、というのはちまたでもよく言われる。私は仕事でサイバーエージェントのグループ会社にインタビューする機会が多いが、「とにかくみんないい人」だと口をそろえる。採用に一貫性があるという力を感じる。「サイバーエージェントでモチベーション高く働いてくれそうな人を最初から雇い入れている」という書き方はなるほど。

    カルチャーになじんでもらうためには、ビジョンが大事だという。ビジョンについてはそれだけで本が何冊にもなるネタだと思うし、よく言われていることではある。著者の会社では、採用の時にビジョンに沿った仕事ができるかを聞くし、ことあるごとにビジョンにマッチしているかを振り返るという。これは自分ひとりの仕事でもできるかもしれない。ビジョンを打ち立て、それに沿った仕事になっているかどうかを日々振り返るのだ。ビジョンづくりの練習にもなるし、なんか違うなと思ったとき、ひとりなら割と気軽に変えられる。ちょっとやってみたいと思った。

    社内でのMVPの大切さも語られていた。確かにサイバーエージェントではMVPがどうこう……という話をよく聞く。この本ではなかったかもしれないが、MVPなどの賞をもらうと「本当は秘密にしておきたい」というコツなどを余すところなく話してしまうとういのを聞いたことがある。それにより、成功事例のシェアになる。

    部下を雇って育てることについても書かれていたが、これもそれだけで本1冊になるような内容で、よく言われていることが書かれているという印象だった。ただ、やはり忘れがちなことだし、知っているのとできるのとは違う。

    『何をいいものと考えるか?』を部下自身の頭で考えてもらう必要がある、という話が印象深かった。いい仕事をしてもらう、と一言で言っても、上司自身の基準で考えてしまいがちだ。また、部下にとって「上司からマルをもらうこと」が「いいもの」の基準になってしまったら元も子もない。部下が「いいもの」として考えていることに対して、上司が知識や経験を載せていくべきだという。こういう考え方はしたことがないのでしてみたい。

    毎日10分の朝会をしていていて、各プロジェクトの進捗をチェックしているというのはすごい。毎朝は大変だろうし、10分でできるのだろうか? 謎だ。

    評価の仕方の本はほぼ読んだことがないので、そのあたりも軽く書かれているのはありがたかった。

    「まずは採用がすべて」と書かれていた。人に積極的に会って話を聞くということだった。私も以前、「ランチならその人の時間を煩わせないだろう」と、その人のオフィスの近くまで行ってランチに誘うということをしていた。またやってもいいな。

    そこで「一緒に組みませんか?」と言ってはいけないという話がおもしろい。相手に自然と「一緒に働きたい!」と思っていただくのが営業力だという。ううむ。この辺りはもう少し知りたいところ。自分がやりたいことを語って、うまくいくという将来像を見せるということなのだろうか。「それなら乗っかりたい」という話は確かに過去に私も聴いたことがある。「それはうまくいきそう! 楽しそう! 私もやってみたい」というようなことだ。相手にそういう気持ちになってもらえばいいのだろう。

    PDCAではなく、CPDAと言う話は興味深い。知識がないままにP(計画)してはいけないということ。確かにそうだ。私も最近はまったくわからないことは誰かに聞くようにしている。ただ、それでも「信頼できる」「この人に聞こう」と思う人の手数がとても少ない。そういう人を増やしていくことが大事なのかもしれない。

    インターンを募集する効果的な方法や、面接の手法なども具体的に書かれていてよかった。付録として、すぐに役立つスキルが書かれていていい。何度読み返しても学びがありそうだ。

    付録は、以下のような感じ。これを読むだけでもかなり価値が高そう。
    ・指令。学生にインターンに来てもらえ!
    ・ベンチャー企業の中途採用戦略
    ・二度の面接で済ませる方法
    ・グリップ型の面接
    ・来季の給料の決め方
    ・後継候補の育て方
    ・社員同士の交流を促進する方法
    ・営業先をグループ全体に広げる方法

  • 採用や組織づくり部分は飛ばしてみた。

    面白かったのは、
    テストマーケティングの考え方で、
    起業前からそれらを試して手応えを把握する。
    というところが興味深い。

    実際にやっている側の仕組みや仕掛けは、当人からでないと見えないこともあるため、うまくいっているのはそもそも仕組みとしてあるから。チャレンジ前に小さなチャレンジをやっているというごく当然なことに行き着く。

  • ゼロからの起業を実際に考えている人にとっては参考になる事例が多いと思うが、内容の重複が多く、大枠で理解するなら半分の文字量でいいと感じた。
    起業にはキャッシュエンジンが不可欠、という内容は説得力があり、イメージが湧いて勉強になった。それ以外は、チームマネジメントなどの起業に限らず経営においての基本的な内容がほとんどで、他の本を読んだ方が早い

  • ・キャッシュエンジン起業
    安定的に生まれるキャッシュを原資にして、他の新規事業に繰り出していく経営方法。サイバーエージェントは一年目に2000万円の売り上げ、2年目に4億5200万円、オンザエッジは一年目に3500万円、2年目に1億4000万円を記録している。パーフェクトな事業計画を持っていて、初期の時代に外部からの資金調達ができる場合も、多くの生まれたての企業は企業価値が低いため、出資者や投資家に過度に有利な形での資金調達になる。

    前澤さんも、柳生さんも最初はキャッシュエンジン経営からスタートしている。誰にでもやれることだが、面倒なので誰もやらなかったことを地道に取り組むことで、第一級の事業の種を見つけた。キャッシュエンジン事業を手に入れた事業者が、圧倒的なマネジメント能力を持って拡大させた場合、その事業は一般のスケール型の事業の利益すら凌ぐほどの大きな稼ぎをもたらす(超キャッシュエンジン経営企業)
    ネットワーク効果は生まれないが、規模の経済が利益率を向上させる・

    キャッシュエンジン起業の条件
    1、マーケットが大きい
    2、営業力さえあれば、安定的に売り上げを伸ばせる
    3,初期投資が少なくて済む
    新規事業を立ち上げる場合は、自分の得意技を使って展開することが重要です。決して飛び石を打ってはなりません(稲盛和夫)。

    意志の力には頼らない。命綱を握りしめながら、断崖絶壁から続々と飛び降り続けよ。
    命綱を握りしめる→キャッシュエンジンを持った状況で起業するということ
    断崖絶壁から続々と飛び降り続けよ→逃げることができない、物理的な状況に身を置く。

  • プライムリーディングで見つけたのでさらっと。

    反脆弱性でいう「頑健さ」をまず持ちましょう。頑健になったらスケール型(確率は低いけど当たれば大きい。期待値が実質無限 )にいこう。
    いきなりスケール型を夢見るのはNG

    本人の経験・強みからか人事系の話が強い。
    それ故にプラスではない意味で独自色が強く感じられ、よくある「社長の出したがる本」になっているような感じがある。

    筆者の主観的な経験を文字にしているばかりであまり好きな構成ではない。もっとロジカルに理路整然もまとまってたらよかったかも。
    内容として1→10がメイン。 0→1、10→100も一応カバーしてる。

    倒れないベンチャーは最初から一発当てに行こうとしていない。
    みんながよく知るあの起業も最初は、手を動かせば確実にキャッシュが入る事業を持っていた。
    そして戦力を蓄えてスケール型の事業を持ち堅実型とスケール型のポートフォリオ管理できりもりしよう。

    堅実型の事業は日々の気づきとトライアンドエラーで見つけていく。あとは自分の技術や人脈を掛け算していく。

    メジャーな起業家を度々引用して主張を持ってくるのも、本人には心動かされるものがある言葉や行動でも、一読者からするとよくある手法にしかならない。

  • 途中から人の著作物の引用が増えてきて、ちょい興ざめ。自分の主張の裏付けとして引用しているのはわかるんだけど、分量が多いのでつまみ食い感が凄い。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

株式会社トライフォート代表取締役CEO。1980年11月13日生まれ。群馬県富岡市出身。関西外国語大学外国語学部卒業、早稲田大学大学院商学研究科修了(経営管理修士)。2003年に新卒でサイバーエージェントに入社し、新人賞や全社MVPを獲得。SBIグループで新規事業を手掛けた後に、Speeeに経営企画の担当役員として参画。31歳でスマートフォンアプリの開発会社トライフォートを創業し、従業員の数を半年で70人に、3年で180人規模にまで育て、国内最大規模のベンチャー投資ファンドWiLの第一号投資案件になる。LINEとも資本業務提携を締結し、SBIグループのファンド等からも出資を受ける。今後はAI事業など、既存の受託開発事業やゲーム事業以外にも多くの新規事業を創出する計画。

「2018年 『起業3年目までの教科書 はじめてのキャッシュエンジン経営』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大竹慎太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×