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Amazon.co.jp ・電子書籍 (418ページ)
感想・レビュー・書評
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昔読んだ本
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2019/06/18読了図書館
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6年に及んだ復讐劇の完結編。
復讐が悪いとか、結局は自分に降りかかってくるとか、
そんな教訓めいたことを説いた上で、
ラストに完璧な復讐を描き切るところが見事。
自分の手を汚さず、且つ合法的に、
精神面、身体面の両極から相手を破滅させる手法は、
今まで触れた復讐物語の中でも1,2を争う鮮やかさだった。
個人的に好きなシーンは、物語の終盤、
登場人物が一堂に会した法廷での場面。
ノエルの軌跡に点在した低俗に生きる者との対比から、
自分を変えることができる人の意思の強さを感じた。
また、裁判も、事件の真相が分からず進むからこそ、
ノエルの心理描写が、臨場感を持って響いて面白い。
ただ、魅力がラストに集結した分、
序盤・中盤は遠回りしたような、中弛みした印象。
終わり良ければ全て良し ということで星4つ。
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著者プロフィール
シドニィ・シェルダンの作品
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