20億人の未来銀行 ニッポンの起業家、電気のないアフリカの村で「電子マネー経済圏」を作る [Kindle]

著者 :
  • 日経BP
3.64
  • (2)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 38
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (156ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • この本を読むとよく分かる。
    合田社長は徹底的にリアル(現実)にこだわる。
    だからこそ、何が「現実」で、何が「非現実」なのかと理解しているのだ。
    本書上ではこの「非現実」を「ものがたり」と言い換えている。
    決して「ものがたり=非現実」を否定しているのではなくて、「ものがたりを正しく作ることで、人は幸せになれる」と説いているのだ。
    「ものがたり」は所詮人間が作り出したもの。
    それを上手に作り変えればいいのだ。
    その取り組みを合田社長は辺境の地、モザンビークで取り組んでいる。
    確かに約20億人以上と言われる最底辺の暮らしをしている人々。
    我々は本当に日本に生まれただけで恵まれていると思う。
    まだまだ世界人口が増える中で、最底辺の暮らしを強いられる人々は増加していくだろう。
    その中で、たった何か一つのインパクトでも起こせれば、少しは世界が変わるはずだ。
    モザンビークでは現金を持つことが非常に大変なのだという。
    そもそも3桁の算数が出来ないレベルの教育水準。
    現金を保管しようにも、銀行もなければ、土に埋めて管理するしかない。
    基本的に「出し・入れ」の概念がない。
    経済を回すことで、社会が豊かになることから教えていく必要がある。
    それを決して最先端テクノロジーではない、「現実的な」手段で実現する。
    いや~、合田社長はスゴイわ。
    当社の経営陣に「現実」が見えているのか?
    モザンビークではない、教育水準も文化水準も高い日本の会社。
    その経営トップですら、自社の現実が見えていないと感じる。
    何が「現実」で、何が「非現実」なのか?
    「ものがたり」をどうやって構築していくのか?
    会社経営では、ものすごく重要な考え方なのだと思った。
    (2018/6/27)

  • 2018年9月④

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

日本植物燃料株式会社代表取締役社長

「2023年 『明治神宮100年の森で未来を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

合田真の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×