金魚姫 (角川文庫) [Kindle]

  • KADOKAWA (2018年6月15日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 前回、作者の萩原浩氏の小説で読んだ短編物は野球に準えた展開が多く、どれも秀逸にストーリーに馴染んでいたので、またそれを味わえるかなと思って読みだしたら、まさかの金魚博士になれるかってくらい金魚の知識がてんこ盛りの前半。これだけ聞くと金魚に興味ない人には、面白くなさそうに思えそうですが、これがどんどん入り込んじゃうんです!金魚好きになります。
    主人公の潤は人生諦めすぎで、しっかりしろ〜と叱りたくなるんですけど、不思議な金魚(琉金)との出会いが読者を物語に引き込んでいきます。
    きっと、みんな好きにならずにいられない琉金のリュウ。
    あとがきの解説は、切れ味の良い書評が楽しみだったTVブロスの「帝王切開 金の斧」でお馴染みの豊崎由美氏。
    そんな彼女の絶賛ぶりにも共感です。

  • ネタバレしちゃうのであまり細かいことは書けませんが、自分が読んだ荻原さんの作品の中でも、登場人物や展開その他はピカイチかも?

  • ふむ

  • ちょっと不思議で、おもしろくて、悲しくてせつない物語。久しぶりに訪ねてきたかつての恋人が指先に光るものを見て自らの運命に気づくシーンが本当にせつない。

  • こういうファンタジーが好き。
    好きな作風だなぁと思ったら、何年か前に読んで
    ずっと心に残っていた『海の見える理髪店』の作家さんだった。
    萩原先生。他の作品も読んでみよう。

    結ばれない運命なんだろうなぁ…とどこかで分かっていたけど、リュウが死んでしまったのは本当に悲しい…
    いつかどこかで2人がまた出会えたらいいな。

    "すべては繋がっている"
    "巡る輪はいくたびも同じ場所へ戻る"

  • 恋人にふられ、仕事に追われていて心身共に疲れていた潤が
    夏祭りで金魚すくいをした琉金の名前にリュウと名付けた。
    その夜から奇妙な出来事が次々と起こり、
    このリュウとの同居生活をきっかに段々と幸せを感じられるという
    温かくも切ないひと夏の物語が綴られています。

    恋人にふられ、仕事も仏具の営業職でノルマのある厳しい職場。
    そこに厭味を言ったりはっぱをかける口の悪い上司ときたら、
    どんな人であっても心身共に病んでしまいそうだと思い
    潤の辛さを見ていると同情してしまいました。
    自分の人生に諦めかけた時に夏祭りで金魚すくいをしたことから、
    人生の再出発が始まったようで、
    ここから内容もどんどんとテンポアップしていったので、
    またぐっとストーリーに引き込まれました。

    金魚との奇妙な同居生活を始めるも、
    初めの頃はホラーのようなじわじわとした怖さを
    漂いさせながら徐々に人間らしい素振りをしていく
    リュウの姿と潤に馴染んでいくアンバランスな所が
    何だか憎めなくて面白かったです。

    全体的にはファンタジーな内容になっていますが、
    その合間に金魚の歴史や生育の仕方、
    そしてリュウの何千年もにわたる過去についての因縁の
    流れも織り交ぜて描かれているので単なるファンタジー小説
    だけの枠に収まらずかなり重厚な内容となっていました。
    何となく後半になってくると展開の予想がついてくるのですが、
    それがまた切なくも悲しくもあり潤に対するリュウのこれまでの想いを
    はじめとして、いなくなってしまった亜結への想い、
    これまで育ててくれた家族への想いへと繋がって良い余韻を
    味わいながら読み終わることが出来ました。

    荻原さんの作品は好きなので何冊も読んでいますが、
    今までこのような作風にあまりお目にかからなかったので
    新鮮な気分でこの作品が読めました。
    どんな作風であっても読了後には心の底までじんわりと
    温まってまた荻原さんの他の作品も読みたいと思いました。

    2020年3月にNHK特集ドラマ「金魚姫」として映像化
    されていたのを知らなかったので、
    こちらも観てみたかったです。

  • 設定がかなり複雑になっている。
    単純に、金魚から人間に変身?できる女の子と
    人間の男の人との恋の物語って
    話で良かったのでは?という気がした。
    中国の歴史が・・・とか難しくなってると
    読む人が読めば、奥行きが出る
    とか思うのかもしれないが
    気軽に読む分には、軽い話の方が良かったかなと
    思ってしまった。

  • 紙の本で。予想外のファンタジー&ホラーで最後まで読めるかと不安になったが何とか読了。気持ちの持って行き方が難しい作品だった。

  • ファンタジーは好きなのと苦手なのあるが、
    今回は相性合わなくて読むの途中でやめた。
    感想ではなく記録として一応登録しておく。

  • 「金魚姫」読む。金魚好きなのでタイトルに引かれて購入。初めての作家。金魚というと思い出すのが「田紳有楽」。どちらも金魚は女の子。確かに金魚、特に赤い金魚は女性っぽい。あまりそそらなかった。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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