戦う操縦士 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • サン・テグジュペリ、最後の作品らしい。夜間飛行の後に読んだ。夜間飛行が小説らしく仕上げられた読み物だったのに比べ、こっちは半分以上が彼自身の戦うことに対する哲学的な内容。といっても理路整然とした哲学というより、危険な任務をきっかけに自分自身の中に目覚めた新たな認識を、思いつくまま、ひらめくままに書いている印象。純粋な小説を期待して読むと、結構面食らう。予備知識があって読む人は違う印象だろうけど。
    これ、日本語にするのは大変だっただろうな。日本語って、概念と実体がごちゃまぜになりがちだから。そこを記号でうまく表現してる。英語ならAppleとa appleみたいに書き分けられるんだと思うけど。

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著者プロフィール

フランス・リヨンに伯爵家の長男として生まれる。海軍兵学校の入試に失敗したあと、21歳のときに兵役で航空隊に入隊。除隊後、26歳で民間航空会社に就職し郵便飛行に従事する。同年、作家デビュー。以後さまざまな形で飛行し、その体験にもとづく作品を残した。代表作に『南方郵便機』(29年)『夜間飛行』(31年、フェミナ賞)、『人間の大地』(39年、アカデミー・フランセーズ賞)などがある。『星の王子さま』(原題は『小さな王子』、43年)は第二次世界大戦中、亡命先のニューヨークで書かれた。翌44年7月、偵察任務でコルシカ島の基地を発進したあと消息を絶った。

「2016年 『星の王子さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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