Kindle版読了。
7年ぶりに再び異世界に召喚された元「光の巫女」で聡明で優しく前向きな21歳ヒロインと、ヒロインの初恋相手で「氷の騎士」の異名を持つ誠実な銀髪碧眼美青年の27歳(?)竜騎士ヒーローとの異世界ファンタジーラブストーリーです。
大好きな作家さんです!
2018年7月の尋常じゃない猛暑の中で1週間以上読書が中断してしまい、リハビリがてら好きな作家さんの作品をゆっくりと読む事にしました。
とっても面白かったです!
ラストの甘々な2人のやり取りに、ニヨニヨしながら本を閉じました。
読み終わって自然と笑ってる作品って、改めて良いなと思いました。
ヒロインは7年前の14歳の時に、「光の巫女」として半年間だけ異世界に召喚された過去を持ちます。
その時に護衛に付いてくれた騎士ヒーローに恋をし、日本に帰還してからもずっと想い続けている健気なヒロインです。
…しかし、最初の挿し絵のヒロインが幼児にしか見えません(笑)。
これじゃヒーローも、ヒロインが子供だと思って優しく接してくれたというのも頷けます。
再び異世界に召喚されたヒロインですが、現状を冷静に把握する聡明さと人を思いやる優しさを持った前向きなヒロインなので、読んでいて好感を持ちました。
ヒロインのコスメ集めとメイクの趣味が、2度目の異世界トリップ先で役に立っていく様子を見るのが楽しかったです。
ヒーロー視点もあるので、7年前のヒロインがヒーローには8歳くらいの子供にしか見えていなかった事も分かります(笑)。
ヒーローの行動を見るとヒロインの事を特別に想っているのはダダ漏れでしたが、出来ればもっとヒーロー視点を読みたかったです。
特に、7年ぶりに再会したヒロインが大人の女性になっていて、かなり戸惑ったであろうヒーローの心境が知りたかったです。
再会後もヒロインにだけは敬語口調で、誠実なヒーローが萌えツボでした。
相棒の竜と出会った時に瀕死の状態だったヒーローが、竜の血を飲んだ事で人間でありながら竜と同じ性質を持ってしまったというのがファンタジーでした。
竜と同じ番(つがい)システムも発動してしまう、というのが面白いと思いました。
だから、ヒロインと再会してからのヒーローの行動がぎこちなかったのね…と納得しました。
ヒロインと両想いになってからのヒーローがヒロイン一筋で、溺愛を隠さない様子にニヤニヤが止まりませんでした。
結局、ヒロインを再召喚した人物は、ヒロインにかつて魔法を指導してくれた優しい宮廷魔術師長でした。
奥さんを愛していたからこその行動に、ただただ哀しくなりました。
最後はヒロインもヒーローの番として一緒に生きていく事を選び、異世界に残る事を決断してハッピーエンドで終わります。
とはいえ、一度は日本に帰り家族に別れを告げてからまた召喚して貰うという結論をするヒロインは、かなり聡明だと思いました。
7日間寝床から出さないと打ち明けたヒーローの執着と情熱をぶつけられた、ヒロインの初夜と新婚エピソードが読みたかったです!