聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 登場人物らのキャラや関係性がわからないと十分楽しめないので、前作未読のかたはご注意を。
    「奇蹟の実在」を信じて勝ち目のない「悪魔の証明」に挑み続ける探偵…という奇抜な設定を利用した、本格の多重解決もの。
    膨大なトリック(の可能性)がこれでもかと列挙されるさまはまさに圧巻であるが、そんな複雑な構成がすっと理解し読み進められる文章力と、相変わらずの「ケレン味」は最高のひとこと。

  • 上苙さんの視野が狭まるのは人間味あって良い。
    今回は八ツ星君すごくよく頑張っていて、彼はまだ師匠ほど完璧じゃないから、少し読者寄りな感じがあって圧倒的じゃないのが嫌いじゃない。

  • 前半部分を読んでから1年も間があいて続きを読み始めるという変わった事態。もちろん読み直すことになったが、それでもしっかり覚えていて、とても印象に残っていたことを確認。次々に繰り出される仮説に対して、論理的に反証し続け、”奇蹟”を証明しようとする探偵。これほどまでに緻密に論理を張り巡らせている作品もないのではないか。続編あるかな?とても楽しみにしている。

  • 所々突っ込みたくなる箇所はあるものの、やっぱり切り口も面白いし、登場する漫画のような人物像にも期待値がかかってとてもワクワクしながら読めた。

  • 山のように推理が挙げられて、それら全てを否定してゆく、という着想は面白いが、どうにもくどい。
    あと、話しの展開がどうも不自然で、なんだか集中できない。

  • 相変わらず事件がどんどん別の顔を見せていくのは面白さがあるが、ちょっと読んでいて疲れてしまった。

  • 相変わらず思考ゲームが楽しい。
    いろんな仮説が出てくるから、頭をフルに使わないと理解が追いつかない感じがするのに、とても読みやすかった。

  • 2021/11/10 Amazonより講談社文庫50周年ベストヒット2010's&Afterにて585円でDL購入。

  • あれがこうだから、この人が怪しいのか?
    いやいや、こうじゃないからこの人ではないわ、と自分の脳内で考えていることと似たようなことがすでに文字にされているので、鬱陶しい感じがして物語に没頭できない。
    それが、魅力なんだろうか?

  • 「その可能性は考えた」
    新しい名セリフにしてもよいかと思ってます。

    あらゆる犯行の可能性を吟味する読むのに疲れるミステリ。
    でも、推理の練習にはもってこい。

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著者プロフィール

神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞。
第2作『その可能性はすでに考えた』は、恩田陸氏、麻耶雄嵩氏、辻真先氏、評論家諸氏などから大絶賛を受ける。同作は、2016年度第16回本格ミステリ大賞候補に選ばれた他、各ミステリ・ランキングを席捲。
続編『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』でも「2017本格ミステリ・ベスト10」第1位を獲得した他、「ミステリが読みたい!2017年版」『このミステリーがすごい!  2017年版』「週刊文春ミステリーベスト10 2016年」にランクイン。さらに2017年度第17回本格ミステリ大賞候補と「読者に勧める黄金の本格ミステリー」に選ばれる。
また同年「言の葉の子ら」が第70回日本推理作家協会賞短編部門の候補作に。
他の著書に『探偵が早すぎる』(講談社タイガ)がある。

「2018年 『恋と禁忌の述語論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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