- Amazon.co.jp ・電子書籍 (352ページ)
感想・レビュー・書評
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登場人物らのキャラや関係性がわからないと十分楽しめないので、前作未読のかたはご注意を。
「奇蹟の実在」を信じて勝ち目のない「悪魔の証明」に挑み続ける探偵…という奇抜な設定を利用した、本格の多重解決もの。
膨大なトリック(の可能性)がこれでもかと列挙されるさまはまさに圧巻であるが、そんな複雑な構成がすっと理解し読み進められる文章力と、相変わらずの「ケレン味」は最高のひとこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半部分を読んでから1年も間があいて続きを読み始めるという変わった事態。もちろん読み直すことになったが、それでもしっかり覚えていて、とても印象に残っていたことを確認。次々に繰り出される仮説に対して、論理的に反証し続け、”奇蹟”を証明しようとする探偵。これほどまでに緻密に論理を張り巡らせている作品もないのではないか。続編あるかな?とても楽しみにしている。
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山のように推理が挙げられて、それら全てを否定してゆく、という着想は面白いが、どうにもくどい。
あと、話しの展開がどうも不自然で、なんだか集中できない。 -
相変わらず事件がどんどん別の顔を見せていくのは面白さがあるが、ちょっと読んでいて疲れてしまった。
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相変わらず思考ゲームが楽しい。
いろんな仮説が出てくるから、頭をフルに使わないと理解が追いつかない感じがするのに、とても読みやすかった。 -
あれがこうだから、この人が怪しいのか?
いやいや、こうじゃないからこの人ではないわ、と自分の脳内で考えていることと似たようなことがすでに文字にされているので、鬱陶しい感じがして物語に没頭できない。
それが、魅力なんだろうか? -
「その可能性は考えた」
新しい名セリフにしてもよいかと思ってます。
あらゆる犯行の可能性を吟味する読むのに疲れるミステリ。
でも、推理の練習にはもってこい。