世界史序説 ──アジア史から一望する (ちくま新書) [Kindle]

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  • 世界史の流れを遊牧、農耕、交易の観点で地域単位で整理しながら記述。わかり易すぎるくらいの明快さで頭の整理にちょうどいい。これを幹にして、各個別史を読んでいくとよく頭に入りそう。

  • 西洋中心史観脱却の世界史。アジア史を中軸に、農耕と遊牧の二元的世界の相克、その統合としてのモンゴルから、ポストモンゴルの帝国とヨーロッパ、日本の対比を描く。ヨーロッパ日本は一元的だったからこそ、距離の近い封建制が実現さらに法の支配に移行した。あ、日本は言及されてないは。ジョン王とチンギスガ同時代のひとだった。

  • ユーラシア、アジアを中心に捉え、そこから世界史を考える試みで書かれています。西欧中心の世界史では、中世からしか始まらないし、確かに狭量なものにならざるを得ないはずなのに、私たちはそれに囚われてしまっている。その原因についても、ユーラシアの端っこという西欧との近似から理解することができました。梅棹忠夫さんの「文明の生態史観」をベースに、アジアと西欧がどのような道を歩んだのかを、世界史という形に落とし込まれています。アジアと西欧は別物であったのだということ、それ故に優劣など論じることができないということがよく分かりました。

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著者プロフィール

1965年、京都市に生まれる。現在、京都府立大学文学部教授。著書、『近代中国と海関』(名古屋大学出版会、1999年、大平正芳記念賞)、『属国と自主のあいだ』(名古屋大学出版会、2004年、サントリー学芸賞)、『中国経済史』(編著、名古屋大学出版会、2013年)、『出使日記の時代』(共著、名古屋大学出版会、2014年)、『宗主権の世界史』(編著、名古屋大学出版会、2014年)、『中国の誕生』(名古屋大学出版会、2017年、アジア・太平洋賞特別賞、樫山純三賞)ほか

「2021年 『交隣と東アジア 近世から近代へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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