骨を弔う [Kindle]

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  • 堤防から人骨が発見された。だがそれは本物ではなく、骨格標本だった。その新聞記事を読んだ豊は、29年前に自分達が骨を埋めたことを思い出す。違う場所に、本物の骨を。男はかつての仲間達のもとを訪れ話を聞くが、真相はわからない。それよりも中年期に入った彼らの、それぞれの暮らし振りが綴られる。特に東日本大震災で被災した正一の話が痛い。やがて明らかにされる真実もかなり痛かった。冒頭、登場人物が作者・宇佐美まことを語る展開に眉をひそめたが、最後には「そう来たか!」と唸った。

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著者プロフィール

(うさみ・まこと)1957年、愛媛県生まれ。2007年、『るんびにの子供』でデビュー。2017年に『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞〈長編及び連作短編集部門〉を受賞。2020年、『ボニン浄土』で第23回大藪春彦賞候補に、『展望塔のラプンツェル』で第33回山本周五郎賞候補に選ばれる。2021年『黒鳥の湖』がWOWOWでテレビドラマ化。著書には他に『熟れた月』『骨を弔う』『羊は安らかに草を食み』『子供は怖い夢を見る』『月の光の届く距離』『夢伝い』『ドラゴンズ・タン』などがある。

「2023年 『逆転のバラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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