本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (323ページ)
感想・レビュー・書評
-
堤防から人骨が発見された。だがそれは本物ではなく、骨格標本だった。その新聞記事を読んだ豊は、29年前に自分達が骨を埋めたことを思い出す。違う場所に、本物の骨を。男はかつての仲間達のもとを訪れ話を聞くが、真相はわからない。それよりも中年期に入った彼らの、それぞれの暮らし振りが綴られる。特に東日本大震災で被災した正一の話が痛い。やがて明らかにされる真実もかなり痛かった。冒頭、登場人物が作者・宇佐美まことを語る展開に眉をひそめたが、最後には「そう来たか!」と唸った。
詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示