まんがでわかる LIFE SHIFT―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT [Kindle]
- 東洋経済新報社 (2018年8月31日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (173ページ)
感想・レビュー・書評
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【感想】
再読分です。
「本当に人生100年時代になるんかいな」という疑いは、今なお消えないままですが・・・・笑
自身のライフプランを考えるイイきっかけになるので、簡単に読むために再読しました。
原書を読むとかなり時間がかかるので、ポイントをまとめてある以前一度読んだ「まんがでわかるシリーズ」を手に取ったのですが・・・・
「あれ??この本って、こんなに面白くなかったっけ?」とやや愕然。笑
まんがでわかる版は、大学卒業後の進路に悩んでいる主人公♀が、同じ大学の友人イチ個人の「Life Shift」という考えに触発されて、兄や父の人生にダメ出ししていき、最終的に「私はエクスプローラーになる!!」と自分探しの旅に出る。
簡単にまとめると、こんな展開です。
僕自身、古臭い人間なのかもしれませんが、、、
個人的にはある程度の年齢にもなって働きもせず自分探しの旅をしている人間は大嫌いです(笑)
厳密には、成人のバックパッカー全員を見下しています(笑)
他人であれば、「あいつバカだな~」「地に足が着いていない」で済みますが、、、
本書のように、自分の娘(もしくは妹)が留学生の友達に触発されて、イイ年こいて自分探しの旅に出るのを引き留めないなんて、ちょっと非現実的なのでは・・・?
(そもそも、社会人経験のない若造の留学生に簡単に論破される時点で、このオッサン2人は無能きわまりないのですが・・・笑)
とまぁ、まんがの内容については、自分の価値観からあまりにも乖離しすぎていて、読んでいてツッコミどころ満載でした。
肝心の「Life Shift」について。
「人生100年時代」もそうですが、単純にテクノロジーの発達によってこれまで通り働く事ができなくなる懸念が、今後人生において増えてくるのかなと思います。
本書では3つのステージとして「エクスプローラー」「インディペンデント・プロデューサー」「ポートフォリオ・ワーカー」を挙げていましたが、どの業界・企業も終身雇用が難しくなってきて、自分をバージョンアップしながら多様な働き方をせざるを得ない世の中になってくるのかもしれないのは事実です。
とはいっても・・・正直なところ皆が皆そのような意識高い系の行動を取るわけがないので、何とかなる気しかしないですが(笑)
冒頭に書いた通り、「本当に100年生きる時代になるんかいな」という考えは拭い切れませんが、、、
人生設計する上で「新しいステージ」を意識する事は大切だと思います。
【内容まとめ】
0.「Life Shift」
人生が長くなれば、変化を経験する機会も増えます。
そのときに備えて、「選択肢を持っておくこと」の価値が高まります。
長寿化に対する不安を減らし、その恩恵を最大限に浴するにはどうしたらいいのか?
1.「3ステージからマルチステージ」へ。
20代から60代という時期を、仕事一辺倒、キャリアアップ一筋で過ごさず、仕事と学びのバランスを取りつつ、柔軟に人生を組み立てる「マルチステージ」が必須になってくる。
2つ3つのキャリアを持ち、生涯を通して再創造を繰り返し、人生の選択肢を広げて生き抜く!!
ステージを変えるごとに新たな能力を身につけ、視野や人とのつながりも広がり強くなっていく必要がある。
2.「無形資産」への投資が必要
3.新しいステージ
・エクスプローラー
→人生の旅をして自分と世界を再発見する。
・インディペンデント・プロデューサー
→組織に雇われずに自分で仕事を生み出す、または試行錯誤を繰り返して学びをどんどん深めていく。
・ポートフォリオ・ワーカー
→経験や知識を活かして、異なる種類の活動を同時に行う。
【引用】
まんがでわかるライフシフト
p18
人生が長くなれば、変化を経験する機会も増えます。
そのときに備えて、「選択肢を持っておくこと」の価値が高まります。
長寿化に対する不安を減らし、その恩恵を最大限に浴するにはどうしたらいいのか?
p54
・3ステージからマルチステージへ。
これまでは「20歳前後まで教育、65歳まで就労、その後は引退して余生」という3ステージだった。
しかし、寿命100年では65歳までの働きでその後の人生を賄えるほど貯蓄するのも難しい。。。
出来る限り健康に過ごし、より長く働くことが求められる。
20代から60代という時期を、仕事一辺倒、キャリアアップ一筋で過ごさず、仕事と学びのバランスを取りつつ、柔軟に人生を組み立てる「マルチステージ」が必須になってくる。
2つ3つのキャリアを持ち、生涯を通して再創造を繰り返し、人生の選択肢を広げて生き抜く!!
ステージを変えるごとに新たな能力を身につけ、視野や人とのつながりも広がり強くなっていく必要がある。
p71
・「無形資産」とは何か?
1.生産性資産
→主に仕事に役立つ知識やスキルのこと。経験だけでなく、最新である必要がある。
2.活力資産
→肉体的・精神的な健康。バランスの取れた生活や、良好な家族・友人関係のこと。
3.変身資産
→変化に応じて柔軟に対応し、自分をバージョンアップしていく力のこと。
p98
・新しいステージ
1.エクスプローラー
→人生の旅をして自分と世界を再発見する。
2.インディペンデント・プロデューサー
→組織に雇われずに自分で仕事を生み出す、または試行錯誤を繰り返して学びをどんどん深めていく。
3.ポートフォリオ・ワーカー
→経験や知識を活かして、異なる種類の活動を同時に行う。
p157
・ライフシフトについての本書のメッセージ
一つは「教育→仕事→引退」という「3ステージモデル」が終わりを迎え、仕事・学び・遊びの境界がなくなる「マルチステージ」に移行していくこと。
二つ目は、見えない資産である「無形資産」への投資が必要であるということ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
寿命が長くなっている事に自覚を持ち、今までの常識では通用しない世の中で自分の価値をどのように維持するか、が書かれている本である。
簡単な文書と漫画で30分程度で読了できた。マンガ化のメリットは十分に教授できた。子育ての合間の時間のないなかでもスッと読め、腹落ちすることができた。
得られる内容は時間をかけて原本を読むほうが自分の頭を使う分深いと思うが、まずはこの漫画で内容を予習することも有効ではないか。
真新しいことが書いてあるわけではないが、刺さる言葉が多い。頭に残る役に立つ本でした。お勧めします。 -
正解はないから、怖いけど自分で決めよう
ってことだと思います
雇われてやる仕事以外に、
好きでやってることを見つけたいですね -
原作を読んで子供に読ませるには少し難しいかなと思ったのでこちらのマンガ版を手に取ってみました。
マンガなので内容は確かに分かりやすかったですが、結局のところは自身の仕事のキャリアで挫折や苦い思いを経験した人間でなければ、変身しなければならない必要性や苦しみと言うのは理解できないんだろうなと。
原作が小難しい分マンガで分かりやすくしようとする試みは評価できますが、そもそも仕事で挫折した経験を持つ人は別にマンガでなくても原作を読んでも何かしら得られるものがあると思います。
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★ 引用1文
『その会社で成績を上げていたのは、そこの資源や組織文化特有の要素などが関係していることが多い』
= その会社のサポートがあったから上手くいっているだけなのに、自分がデキる人間だと勘違いしている。
★ 感想・レビュー
原著は読んでいない。
どうも本の中ではサラリーマンは不幸な人扱いをされており(それも一つの選択肢だけども・・・と一応のフォローはある)、幾つものキャリアを持てというのが趣旨らしい。確かに一つの会社に依存するのは危険だと思う。会社自体は好調でもあっても自分がいつ不遇な立場(左遷、理不尽な上司など)になるかは分からない。
ただ、一つのキャリアを突き詰めることには何の問題もないと思う。本書では登場人物の転職が上手くいかない描写が何度かあるが、それは同業他社でも通用する汎用的なスキルを培っていなかっただけ。関係のない他業界のキャリアがなかったからという訳ではない。
どうも原著の結論に到達するためのストーリーを無理やり作っている感がある。
★ 読後の行動
特になし。この本でいう「生産的資産」「活力資産」は以前から意識しているし、「変身資産」は特に必要なものだと感じなかったため。
★ 得た知識など
① ライフシフトで定義される無形資産は3つ。「生産的資産(スキル)」「活力資産(健康・メンタル)」「変身資産(柔軟性)」
「柔軟性」を得るためには積極的に新しい経験・仲間を得ることで培う。
② ライフシフトで定義される既存の生き方は3つ。「教育」→「仕事」→「引退」
それに対しての新しい生き方は3つ。「エクスプローラ(自分探し)」「インディペンデントプロデューサー(起業・自営)」「ポートフォリオワーカー(様々な種類の活動を同時に行う)」 -
とてもわかり易い
100歳の準備を始めよう -
人生100年時代にどう生きるか?を書いたLIFE SHIIFTのマンガ版。10分程で読める。
無形資産の構築、ステージの違い等を考え実践していく事が大事。
寿命が100年じゃあなくても、どう生きるかを考える事は良い事。
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2022/12/11 -
外国人のこのセリフの設定は好みではなかったが、内容はとても満足だった。
人生100年時代と言われている中で、今までのように20代は教育、40年働いて、余生を送る、という生活スタイルではなくなってきているのは明白だ。だからこそ、自分がどう生きていきたいのかを考えさせられた。 -
まんがでlife shiftの大枠を解説しようと試みたものだと思う。
ただ、個人的にはスキルを多様化・アップデートしてジョブ型を指向することを推奨するだけに見え、おそらくlife shiftのそもそもの趣旨を捉えきれていいないと感じている。
また、lifeと言っている割に仕事へのフォーカスが強すぎる気がする。
おそらく本家はもっと深く考察がなされているものだろう、、と。
ということで、原作の翻訳版をちゃんと読んで見たいと思う -
2020年07月現在、ワークライフバランスは色んなところで言われているので、目が覚めるほどの衝撃はなかったが、出版から数年経った今でも古く感じ無いということは、出版当時は衝撃的な内容だったんだろうと思う。