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感想・レビュー・書評
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2022/10/24
913.6||アサ (3階日本の小説類)
1945(昭和20)年8月15日 天皇の玉音放送(終戦)後、千島列島北東端 占守(シュムシュ)島で行われた不条理な戦争を日本・ソ連(現 ロシア)双方の兵士・市民の立場で描き、『真に生きる意味』を問いかけます。
オーディオ・ドラマ(NHKラジオ第1<全9回>/
西田 敏行・竹下 景子 出演)でも、放送されました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
終戦後の千島列島での戦いは知識では知っていたけども小説であれ今回初めて細部を知ることが出来た。銃後の話や兵士の家族に焦点を当てた話を読むのは恥ずかしんがら初めてで終戦間際の日本全体が耐え忍んでいたというかおかしくなっていたことを改めて教えてれた。
序章の召集令状(赤紙)の運用に関する部分は初めて知ることで新鮮だった。
本籍地に届けられてそこの家族から本人に通知されるケースがあることに驚き。普通に本人のところに郵送かと思ったら役場の役人が届けているらしい。
人選も町や村の働き手を考慮していたが、本土決戦前はそうでもなかったことは想像に難しくないけど、小説で村の状況を読むとヤバイ時代だなと改めて感じた。
また個人的には疎開した先生の話や女子挺身隊員の話も普段読む小説で出てこないジャンルなので新鮮だった。
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