世界史を変えた詐欺師たち (文春新書) [Kindle]

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  • 文藝春秋 (2018年7月20日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 2024年6月16日

  • 今まで意識していなくてなんとなく争って人権を手に入れたりとかの認識しかなかったけど歴史上の人物や住民もちゃんと経済をしていたことが気づき

  • 近現代の経済史に名を残した人々のエピソードを紹介した本。

    国民に夢を見せる経済政策は一歩間違うと「詐欺」になるのだろうか。立案者たちだけが潤うものであればそうとも言える。

  • 歴史的事件やスパイ的な意味での「詐欺師」を期待して読んでみたが、基本的には金融経済分野の変革期にいた人物について取り上げた本だった。金融は正解がわからないので、のちにその政策の正当性が疑われる場合もあり、その意味で「詐欺」としているが、詐欺というよりは経済観点での歴史的人物の紹介本。

    期待とは違った本だった。

    ニュートンの素顔だったり、ロスチャイルドをはじめ名前は知っていたが詳細を知らなかった人物について述べられており、参考にはなった。それらの人物について掘下げたいときにまた戻ってきてもいいかもしれない



    ■目次

    1)ジョン・ロー
     ・賭博師で、フランス財政に携わり、ミシシッピー・バブルをもたらした
    2)アイザック・ニュートン
     ・下院議員として活躍し、造幣局長官を務める
     ・異端研究もひそかに行う
    3)ベンジャミン・フランクリン
     ・南北戦争期のコンチネンタル紙幣につづき、米国でドル紙幣を発行する
    4)ネイサン・ロスチャイルド
     ・ナポレオン戦争の際、英国で抜け荷などギリギリのビジネスを行いながら、政府証券の売買などを行い、富を築く
    5)チャールズ・ポンジ
     ・ポンジ・スキーム]を行った詐欺師
    6)ヒャルマー・シャハト
     ・第一次大戦後のハイパーインフ]を鎮め、ナチス政権下でもアウトバーンなどの公共事業で雇用を生み出し、経済再生を果たした
    7)ジョン・メイナード・ケインズ
     ・財政出動を行って不況を脱出する方法を説いた『一般理論』によりケインズ経済学を生み出した
     ・ケインズは多くの事業に手をだして、株式や通貨への投資でも巨額の富を築いたが、インサイダー取引の疑いがあって「詐欺師」とも非難された
    8)ジョージ・ソロス
     ・ヘッジファンド「クォンタム・ファンド」を率い、イギリスの通貨ポンドに対して激しい売りを仕掛け、ポンドを変動相場制に移行させた
     ・「イングランド銀行を叩き潰した男」と呼ばれるように
    9)ケネス・レイ
     ・史上最大の倒産エンロンの元会長であり、負債隠し&癒着を行った
    10)アラン・グリーンスパン
     ・アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の議長を続け、バブルを創出し、リーマンショックを引き起こした
    11)サトシ・サカモト
     ・仮想通貨ビットコインを生み出した

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著者プロフィール

1953年山形県に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。ビジネス誌や論壇誌の編集者として活動、「ザ・ビッグマン」編集長、「発言者」編集長、「表現者」編集委員を歴任後、1997年よりフリーのジャーナリストとして活躍中。
『エコノミストは信用できるか』『エコノミストを格付けする』『予言者 梅棹忠夫』(以上、文春新書)、『日本経済新聞は信用できるか』(PHP研究所)、『経済学者の栄光と敗北』『不毛な憲法論議』(以上、朝日新書)など著書多数。

「2017年 『山本七平の思想 日本教と天皇制の70年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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