一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた [Kindle]

  • SBクリエイティブ (2018年8月17日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 世界を振り返ると金と紙幣、領土と資源の奪い合いによる戦争。これを繰り返し今の平和があるの痛感させられた。だが今もウクライナで戦争が起こっておりいつ第三次世界大戦が起きても不思議でない状況になっているので平和に過ごすにはどうしたら良いのか考えないといけないと感じた。

  • Kindle Unlimited 様のおかげで、気になっていた本書を読む機会を得る。

    ストーリーで世界史外観を眺めるのは、全体をイメージで掴めるのに最適。点で聞き覚えある出来事の前後との関係性を掴めるので、新たな発見と記憶の定着になったという実感。

    あえて年号を切り捨てているのは本書の趣旨であるので、個別具体的な深掘りは興味の持った時代にしぼって他の書籍に当たってみるのが良いかと。

  • 最近歴史系の本が面白くて、でもいつまでも高校世界史のおぼろげすぎる知識で読むのもいかがなものか…と思ってこの本から初めてちょっと世界史をやり直した。
    記述に正確ではないところもあるし、そこは端折るのか~と思うところもあるのだが、一貫したわかりやすさという点ですごい本だった。高校の頃に出会いたかった本だなあ。

  • 私のように「日本史は得意なのに世界史はナゼか苦手」というかたへ、全力でオススメです。日本史も世界史も苦手というかたへも、これまた全力でオススメです。
    発売されたのは2018年。もう4年前です。
    4年間、勤務先の売り場で全力でオススメし続けて現在に至ります。いまだに売れ続けていて、すっかり「定番書」の座に着いた印象です。

    私、自分で言うのもなんですが、受験生当時、日本史は大変に得意でした。偏差値もかなりの数値でしたし、学校の日本史の授業が毎回楽しみでした。もともと好きな教科であったことに加えて、その先生が「物語を聞かせるように」授業をしてくれたことが良かったのだろうと思います。
    しかし、世界史は全然ダメでした。
    カタカナでの固有名詞が覚えられず、現在の世界地図もイマイチ把握できていないこともあって(地理はいまだに苦手)、サッパリ取っ掛かりの無いまま高校を卒業してしまいました。
    勤務先で世界史の棚を担当することになり「これは勉強しなければ」と思ってもなかなか良い方法が見つからず、『テルマエ・ロマエ』や『チェーザレ』などの「世界史モノ漫画」を読んではみても、いわゆる「キャラ読み」をするだけで、どうにも時代背景と繋げられずにいました。

    そんな時に発売された、本書。
    「人気YouTuberが著者だ」と聞いてもピンとこなかったのですが、「はじめに」に書かれていた「1つのストーリーに基づき、世界史を解説する」という方針に、ひざを打ちました。
    「それだよ!」と。
    なぜ私は、日本史は得意なのに世界史はサッパリなのか。
    思い当たる理由の一つに「話が飛ぶ」ことにあるだろうなと、常々思っていました。1つの単元が終わると、場所も時代もポーンと飛んでしまう世界史。せっかく覚えた固有名詞とは全く別の文化圏に飛んだり、逆にむしろ似てる名称で同じ人たちだと思ったら全く別の集団だったり、かと思えば以前に出てきた民族がしれっと登場してきたりする世界史。混乱の極みです。

    そこを本書は、古代から大航海時代直前あたりまでを、地域ごとにまとめて話をしてくれているんです。日本史のように、一つの地域の流れを把握し、そこの人たちがどんな歴史を紡いだのかをブレずに追いかけることで軸ができ、次のエリアの物語になったときも、その軸とどう関わっていたかを見ながら記憶に定着させられるという仕組みになっています。

    書き手は現役の先生。現在の高校世界史の教科書の内容を、非常に分かりやすく、ポイントを押さえて語ってくれています。しかも、一つの項目を見開き2ページでまとめるという神業を成し遂げていて、そこに不可分なく情報が収まっているうえに、読みやすい単語を駆使してあって「勉強」という堅苦しさを薄めていて、いやはやもう、本当に凄い書籍だなと、いま、このレビューを書くために見返していて、改めて思います。

    ぜひ本屋さんで、この青い世界史の本を、手に取ってみてください。
    姉妹編の日本史(オレンジ)、世界史経済編(黄色)、宗教編(紫)も絶賛発売中です。

  • 世界史の授業で教科書代わりに使用されれば良いと思った。

  • 非常に面白かった。
    一度は聞いたことある人物や言葉のオンパレード。

    本書の冒頭でも言及されているように、年号を一切書かず、また主語を章ごとに区切る文章でとても分かりやすかった。

    世界史の全体像がぼんやり頭に入った感じがする。
    今度は気になるところをピンポイントで学んでいきたい。
    今1番気になるのはドイツのビスマルクの外交について。

  • 世界史学び直しの入門書として最適の本だと思います。高校時代にこの本があったらと思います。
    今や世界は情報、経済、文化と繋がっています。日本が世界の中でどうプレゼンスを保ち、競い、共存していくかを考える際に改めて世界史や地政学は必須の知識と思います。
    学生、社会人に拘らず各地域の歴史、宗教、文化、社会経済、戦争の歴史をひと通り理解しておくのは大切なことと思います。
    特筆すべきは本書19頁の世界史をヨーロッパから始まり、中東、インド、中国、大航海時代、近代、現代まで数珠つなぎのフレームワークに解説していることだと思います。
    今までの断片的な世界史の知識や事象がこのフレームワークにはまっていくのと、世界史全体のストーリーが再構築されていく感じです。文章も平易で分かりやすいです。本書をきっかけに世界史や異文化コミュニケーション等読書の幅を広げていきたいと思います。

  • 同著者の日本史を読んだので、世界史の方も読んでみた。

    本書は年号を使わないというスタンスだが、ところどころ何世紀という記述は出てくる。歴史の流れを理解するのに年号を暗記する必要はないと思うが、多少は年号もあった方がどの辺が同時代なのかわかりやすいのではないだろうか。

    また大航海時代で世界が一気に繋がるというのも、狙いはわかるのだが誤解を招きやすい気はする。それ以前からずっと交易で繋がりはあるわけだし、ユーラシアに限ればモンゴル帝国が東西に繋げているわけで、大航海時代で一気に繋がったわけでもない。もっともその辺は百も承知のうえで、構成としてわかりやすさを重視したのかもしれない。

    それと細かいことだが誤植が一箇所。272ページの「三代巨匠」は「三大巨匠」だと思う。
    更に181ページ。「玄奘は、仏教の道徳『経蔵』、釈迦の教え『律蔵』、経典の解釈『論蔵』という”3系統”の仏典に精通していたことから、「三蔵法師」というあだ名がつけられています。」とある。しかし、『律蔵』とは戒律のことで、出家者が守らなければいけないルールのことなので、恐らく『律蔵』と『経蔵』の説明が逆である(もっと細かいことを言えば律蔵は別に道徳でもないので、説明自体が的確ではない)。

    よかった点は、第一次世界大戦前の状況がわかりやすかったこと。3B政策と3C政策の対立や、各国の陣営の分かれ方など、理解しやすかった。

    ブクログを始めてから結構歴史の本は読んできたので、そろそろ概略は頭に入ってきたなと感じた。しかしあくまで概略なので、やっとスタートラインに立ったくらいのものだろう。これからもどんどん読んでいきたい。


    最後に備忘録的に雑学知識をまとめておく。

    ・カスティリャ王女イザベルとアラゴン王子フェルナンドが恋愛結婚してスペイン王国が誕生し、レコンキスタが完成した。
    ・アルファベットとは「AとB」という意味で、フェニキア文字のアレフとベートゥ、ギリシア文字のアルファとベータに由来している。
    ・イベリア半島のイスラーム王朝は、ウマイヤ朝、後ウマイヤ朝、ムラービト朝、ムワッヒド朝、ナスル朝の順。
    ・南インドのサータヴァーハナ朝はローマ帝国と後漢王朝の海上交易ルートの中継地点として繁栄した。
    ・「書聖」としてしられる東晋の王義之が楷書・行書・草書の3書体を完成させた。
    ・日本や中国の行政機関が「内閣」と呼ばれるのは、明の3代目皇帝永楽帝が設置した秘書官・内閣大学士に由来している。
    ・明の4代目皇帝康熙帝は、中国史上最長の61年の在位を誇り、ピョートル1世やルイ14世からも尊敬された名君だった。
    ・アメリカ大陸の名前の由来はイタリアのアメリゴ・ヴェスプッチから。
    ・ガリバルディ率いる義勇軍がイタリア南部を統一し、その地をサルデーニャ王に献上したことで、イタリアは統一された。
    ・ドイツは2010年10月3日に第一次世界大戦の賠償金を完済した。

    ※2025年8月現在Kindle Unlimited対象

  • 高校時代、理系だったこともあり、世界史の知識は中学レベル。興味深く読んで、知識を深めることができた。

  • 年代を一切書かずに、ストーリーで読ませる。読みやすく読めた。

  • 「一度読んだら絶対に忘れない」は盛りすぎ。
    登場順はわかりやすい。
    年号が出てこないのがかえって覚えにくい。

  • ざっくり世界の歴史に触れることができた。
    ただ、日本史と比べてどうしても名前が覚えられない。
    ラフな絵でもいいので顔を描いて一緒に載せてくれたら少しは名前と顔で記憶できたのではないかと思いました。

  • 世界史コンプレックスを埋めるために読んだが、分かりやすくて面白かった。
    「ストーリーとして世界史を学ぶ」というこの本の特性上、あえて省かれているのではあるが、自分としては詳細な世界史年表もつけてほしかったな。

  • 【目的】
    教養としての世界史を学ぶ、「時代の変化」を学ぶ
    【まとめ(1P)】
    年号を使わず、つながったストーリーとして世界史を学ぶ
    【ポイント(What)】
    ・ローマ帝国のラテン語や国教のキリスト教がヨーロッパのベースに
    ・植民地拡大:原料の供給先、および商品の売り付け先を増やす資本主義の高度化
    ・ファシズム:「結束」が語源、「現在の苦境を他国への侵略で克服するから、俺に権力を集めよ!」
    【アウトプット(How)】

    【その他】
    ・1万年前の温暖化により「生産経済」のライフスタイルが登場
    ・原理主義、過激派:イスラームの掟を厳格に守る人々が、それ以外の人を攻撃
    ・イスラーム教:一神教で平等⇔ヒンドゥー教:多神教で身分あり
    ・中国は一人に権力が集中し、繁栄と荒廃を繰り返す
    ・「神の国家→王の国家→国民の国家」で国民主権になった
    ・ルネサンス:イタリア発の「神中心から人の目線へ」
    ・20世紀初頭は、英が70か国、仏が30か国を支配し政界の半分を手にする

  • 世界史は授業で習ったことは無いから、知らないことが多く楽しく読めた。

  • 大人の学び直しに。読了までかなり時間を費やしましたが、飽きずに最後まで読めました。近代に入ると今に通じる事柄が多くなって面白い。

  • Kindle Unlimited ストーリーとして世界史を理解できて面白い。「おわりに」にあったが、大学入試だけでなく、これからは「知識の有無を問われる場」から「自分で考え、表現する場」に変化していく中、歴史の流れをあらかじめ頭に入れておくことは、ビジネスの世界でも大事だろう。今の世界の問題の根っこはイギリスにあるのではとも感じてしまった。

  • 2025年の8冊目

    これは面白い。なんであそこの国とあそこの国は仲悪いのか。あの事件はなぜ起こったのか。(知らなかっただけだけど) 伏線回収感がすごい

  • 年号を一切つけないで流れ把握を重視する世界史。巻末に年号がついている。人物の名前は結局ややこしいが、流れはよくわかる分、興味が持てる。日本史も読んでみたい。

  • 重箱の隅をつつくような受験向け教科書ではなく、網羅的にふわっと勉強したい人向け。

    高校のとき世界史勢から聞いたことがある様々な単語に、やっと自分の中で意味が宿った。

    世界史の授業で習ったことすらない時代がたくさんあるのが若干のコンプレックスだったが、これを読んだことで「読んだことはある」のステージに上がれて嬉しかった。

    この本で基礎知識を入れたことで、これからもっと詳しく世界史を勉強するときに進めやすくなったのではないかなと思う。

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著者プロフィール

2017年5月現在 横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授

「2017年 『ラテンアメリカはどこへ行く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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