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感想・レビュー・書評
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東京都目黒区にある目黒寄生虫館の創設者である亀谷了氏による、情熱的な寄生虫愛に溢れた寄生虫入門。前半は各種寄生虫の紹介、後半は博物館設立を夢見て様々な努力をしてきた著者の半生が語られる。
回虫、条虫、蟯虫、サナダムシなど名前は聞いたことがあるが詳細はよく知らなかった寄生虫の分類や生態について、豊富な事例とともに解説している。文章の至るところで著者の過剰なまでの寄生虫愛が感じられる。
寄生虫は本来、宿主に害を与えないようひっそりと生きている。しかし本来の宿主ではない生物に入ってしまうと様々な症状を引き起こす。それはお互いにとって不幸な遭遇だ。衛生環境が整って寄生虫のリスクを感じにくくなっているが、彼らはしっかり生き残っており、今後も注意を怠ってはいけない。
1994年に出版された原書の復刻版として2018年に出版されたものを読んだ。亀谷了氏は2002年に亡くなっているが、博物館を受け継いだ方々により、およそ四半世紀の間に使われなくなった用語や否定された学説に関する注釈や、目黒寄生虫館の最近の様子が追加されている。機会があったら行ってみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすい分かりやすい。
でもめっちゃくちゃ楽しいとか世界がひっくり返ったとか、そういうのはないな。普通。
虫の写真カラーで出てくるんでだめなひと注意。
亀谷了の作品
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