blank13 [DVD]

監督 : 齊藤工 
出演 : 高橋一生  松岡茉優  斎藤工  リリー・フランキー 
  • TCエンタテインメント
3.11
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4562474197465

感想・レビュー・書評

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  • 斎藤工監督作品。高橋一生主演。
    そういえば、いつだったか斎藤工が映画を撮ることになって、それに高橋一生が出るとのことで、よくペアで番宣をしていた時期があったのを思い出した。ウォッチリストに入れていた作品だったけれど、この作品だったとは。監督の名前を見るまで全く気付かなかった。

    昨日に引き続き、実話を基にしたお話。ふとした偶然とそのつながりに、昨日と地続きの今日なんだな、と感じる。昨日観た「愛のむきだし」で満島ひかりの妹を演じていた、おそらく小学生くらいの松岡茉優。今日はしっかりとした大人になっていた。
    リリー・フランキーが、「凶悪」とは全く違うタイプのダメ男を演じている。この作品では借金まみれ。
    高橋一生は主役だけれどセリフは少なく演技で語るタイプで、闇がありそうな物憂げな感じは適役。

    「blank13」とは、父親が失踪していた「空白の13年間」。
    葬儀で、その13年間を見つめる。

    一時間ちょっとの作品なのだけれど、邦画独特の暗さと深みが、じっとりと、心の中に侵食してくる。それはまるで、血管を流れる血液が、流れながら色を変えてゆくような、そんな感覚だ。心臓の周りはどろりとした褐色、指先はまだ熱を保った鮮紅色。心臓から指先へ、徐々に血管を伝って褐色になってゆくような、そんな感覚。

    わたしは火葬が嫌いだ。
    今後、しなければならないであろう家族の火葬。わたしはそれに、立ち向かう自信がない。

  • 面白かったです。リリーフランキーさん、はまり役です。登場人物の一人一人のキャラクターが立っています。後半部分は、とってもいい。自分の葬式も、こんな感じがいいと思いました。織本順吉さんの遺作、名バイプレーヤー。子供の頃から見ていた方。亡くなられたのが残念でなりません。

  • 2018年 日本 70分
    監督:齊藤工
    原作:はしもとこうじ
    音楽:金子ノブアキ
    出演:高橋一生/松岡茉優/斎藤工/神野三鈴/リリー・フランキー/村上淳/伊藤沙莉/佐藤二朗
    http://www.blank13.com/

    ギャンブルで借金を作り、家族を残して蒸発した父(リリー・フランキー)の葬儀の日。母(神野三鈴)、長男ヨシユキ(斎藤工)、次男コウジ(高橋一生)は、父について回想する。借金取りに押しかけられ怯えながら暮らす日々、煙草を買いに行ってくるとぶらりと出て行ったきり13年、父は帰ってこなかった。新聞配達や夜の水商売で必死に働く母を支え苦労して大人になった兄弟は父親を許せずにいる。しかし告別式に集まった人たちの語る、父についてのエピソードを聞くうちに…。

    俳優の斎藤工の監督作品。本人も長男役で出演。短い尺でさらっと見れることもあり、押しつけがましくない、さらっとしたところが良かったです。家族にとってはクズ父だけど、まあそんなに悪いやつでもなかったのかなって思えるようになることは、きっと兄弟にとっては良いことだと思う。許すことで自分自身が救われる。

    コウジのほうは、父親に甲子園に連れていってもらったり、野球選手を目指してキャッチボールをしたりといった楽しい思い出もあり、余命三ヶ月の父の見舞いにも一応行く。葬儀の席で小学生のころに書いた作文を実は父が大切にしてくれていたことがわかるなど、救いとなるエピソードもあって良かったけど、お兄ちゃんのほうはそういうのが何もなくてちょっと可哀想だった。

    葬儀の日、ご近所で同じ苗字の別人の盛大な葬儀も開かれているが、そこで号泣していたおばさんの正体が実は…というのをヨシユキが偶然知るあたりが、たとえ小さな葬儀でも心から死を悼んでくれる人間が集まってくれた父のほうがマシな人間だったかも、と思える程度だろうか。

    金子ノブアキの音楽もシンプルで良かった。本人も泣き屋役で出演。じわっと沁みる映画らしい映画だったと思う。

  • しみじみしました。
    自分たち家族の元から蒸発して、母親に苦労をかけた父親のことをずっと嫌っていたし最期までそのままだったけれど、会わなかった間にどういう人生を歩んできたかを知って、嫌い一辺倒ではないけれどだからといって許せるかといったらそれは出来ないけど…という兄弟の微妙な心持ちがよく伝わってきました。
    弟が小学生の作文でももっとましだぞと思うくらい言葉繋げなかったのも、迷ってるんだろうな…と。
    そしてお母さん結局お葬式に来られなかったのぐっときました。。
    お葬式の展開驚いたし、弔問の人たち濃すぎでしたが、必要な事だったんだろうな。佐藤二朗さんどこまでが台詞なんだろう?

    リリーさんかなりダメダメなのに憎み切れない父親さすが…今回も演技が自然過ぎて好きです。
    斎藤工さんと高橋一生さん、松岡茉優さんもよかった。お母さんの神野三鈴さんも。

    斎藤工さん監督作でしたが、もっと観てみたいなと思いました。
    エンディングもよかった。

  • 映画通として有名な斎藤工の初監督作品ということで警戒(?)したのですが、肩の力の抜けた小品だったのは意外でした(キャストは何気に豪華ですが)。

    会葬者が少なくても、故人の思い出を語り合う葬式というのも悪くないですね。

  • 好きな俳優さんだらけでそれだけで満点。リリー・フランキーさんが最も好きで、松岡茉優さんとの共演は『万引き家族』を想起させました。
    実は最後の場面で予定調和が覆されるのではないかという気もしながら観ていたのですが…。いや、それでも(実話ベースということですし)とにかく美しい映画でした。

  • Amazonプライムでお勧めされたので鑑賞。

    辛口の評価を多く目にしたが、私は好きな映画。
    私の父も子供の目から見たらクズなので、最後はこうであったらいいなぁという気持ちになった。
    実際、子供の目から見る父親と他人の目から見る父親は、そもそも見せている顔が違うはずで、評価も違うはず。
    うちの場合はこんないい話にはならないと思うが。

    それにしてもリリー・フランキーは父親役が板についてきた。
    それも、ちょっと情けない父親。
    他の俳優陣もすごく豪華だし、みなハマっていた。
    佐藤二朗はいわずもがな。
    個人的には手品のおじいさんと競馬仲間の男性が激しくツボだった。

    1時間少しという上映時間も程よい。

  • 2020/02/29

    家族を捨てて蒸発した最低の男の葬儀。そこに集まったのは男に世話になった人間ばかりだった。一番世話をしないといけない家族を放って何をしていたのかと思うが、憎みきれないところも残る。

  • 斎藤工さんが監督したというショートムービー。
    主演は高橋一生。リリー・フランキーや松岡美優、佐藤二郎など豪華な演者がそろっている。
    ずっと見たかったけれど、見てもこれはシリアスなのかユーモアなのか測りかねるところ。
    前半と後半は全く別の映画としてとらえられてもおかしくはないと思う。

    前半は家族と借金を残して蒸発した父が余命3か月として知らされた男性が子供の頃の思い出と家族の確執や現実との葛藤に苦悶しながらも父と対峙する。
    後半は亡くなった後の葬儀だが、生前の父を知るという参列者は奇妙な人ばかりで葬儀らしくもなく粛々と執り行われいく様子が群像的に描かれている。

    前半の重苦しい場面は正直見てても気持ちの良いものではない。でも後半で描かれていく葬儀らしくもない様子がどこかふっと心を軽くさせてくれる。感動できる、というほど断言はできないけれど、最後に主役の次男が「そう言ってもらえる人で良かったです」とこぼした言葉がすべてだとも思う。
    家族を裏切った過去を清算できるわけでもないのが、参列者たちの話を聞いて兄が立ち去っていったところを見れば如実に表れているだろう。
    7つの習慣という大人気な自己啓発本にはまず一つ目の習慣として自分の理想とする弔辞を思い描くことを勧めているのだが、ここで描かれた父の葬儀はどっちつかずで中途半端だ。家族は言葉を失くし、生前知り合いだったという謎の参列者たちがこぼす思い出話は良くも悪くもない。
    それでも同じ寺で壮大に厳粛に行われた葬式で「泣き」用のキャストスタッフが呼ばれていたことを考えると、正解はないのだろうけれど、ああいった葬儀こそある意味真実であることには変わりはないのだと思う。

    13年の空白で何があったのかは想像することもできない。だが、もしあの葬儀を執り行わなければ、きっと家族にも闇のように抱えこみ続けなければなかったのは間違いない。どういった形であれ、ピリオドが打てるような、スッキリとした映画だと思う。

  • 観てすぐはそれほどでもなかったんだけど
    あとからじわじわと思い出してしまう感じ。

    主人公といったって誰もがヒーローな訳じゃない。子供にとってはそうであってほしくても、
    どうしようもないことだ。

    小さなエピソードが、あとから全体を作り上げる。ふと思い出してしまう母の姿、佇まい、
    車にひかれても仕事する執念。
    愛の形は様々。

    コミカルにもつくっているので、
    そのまま素通りしてしまったけど、
    思い返すとじんわりきます。
    齋藤工監督次回作待ちましょう。

  • キャストは豪華な不思議な映画

  • WOWOW/日本/2017年/斎藤工監督/リリー・フランキー出演

    ヤクザがドアを叩く中ひっそりとカレーを食べている家族。リリー・フランキーのダメおやじぶりが板についている。13年が経過して、その葬儀に参列した人は個性的な人ばかり。人数が少ないので、一人一人、想い出を語ると意外といい人物であることが分ってくる。語り合うということにしなければそのままスルーされていくことがこうして内面を少し見せることで深いことになっていくということはあるのだろうと思う。

    それなりに機微がこまやかに描かれているが、喪主挨拶の途中抜けたり、近所の葬儀の泣き女など不自然に感じるところも大きい。斎藤工監督の初回作品ということで、予算にも限りがあるのか小品の味わい。

  • 家族を捨てて家を出て行った父親が、末期の胃がんだと家族に連絡が来る。賭け事をして、借金が払えず失踪し、母親と2人の息子は苦労して生活する。んで、葬式の場面は父親の知り合いに思い出を語ってもらうんやけど、コメディにしたいのか、そんな父親やけど悪い人やなかったから、まあ許したってぇな、なのか良く分からなかった。もうちょっと長くして、心情を描いてくれたらなぁ。高橋一生ありきの映画。彼の演技はすごくよかった。他のキャストもすごい人ばっかなのに、うまく良さを出せてない気がしたなぁ。

  • 音楽が始まって、ハイライト吸いはじめて、まさかと思ったら、あの音楽だった。

    面白かった。舞台にもありそう。

    一番泣けるところで、
    一番笑ってしまった。
    笑っちゃいけないはずなのに、
    笑えちゃって、


    無駄なく、淡々と進む。
    笑もあり。

    面白かった。
    葬儀場での家族の風景を思い出していた。
    あうゆう時、ああゆう場所、人は色んな顔をする。

    それは、みんなで見る映画とか舞台と少し違う。
    まったくみんな違うストーリを持って来るからかもしれない。
    故人と個人だけのストーリー見つめ合う場所。それぞれの思い出と思いで、一人の人間を見ているからかもしれない。

    面白かった。

  • とても好きな雰囲気ですすみ、コメディになりそうでならない後半が追い打ちをかける。絶妙。

  • 良い。ロン毛髭メガネの斎藤工は最高に良い。

  • いやぁ、予想以上に面白かった!

    音楽が良いなと思ったら金子ノブアキで、
    撮影が良いなと思ったら早坂伸で、
    監督として大好きな榊英雄は出てくるし、
    主題歌は『家族の風景』だし、
    最後までひとり大興奮。

    タイトルバックが、
    どうしてこのタイミング?
    って思ったら、
    なるほどーって唸った。

    葬式に集まる知り合いたちの個性たるやっ。

  • 制作年:2017年
    監 督:齊藤工
    主 演:高橋一生、松岡茉優、斎藤工、神野三鈴、大西利空、北藤遼、織本順吉、村上淳、神戸浩、伊藤沙莉、川瀬陽太、岡田将孝、くっきー、大水洋介、昼メシくん、永野、ミラクルひかる、曇天三男坊、豪起、福士誠治、大竹浩一、細田香菜、小築舞衣、田中千空、蛭子能収、杉作J太郎、波岡一喜、森田哲矢、榊英雄、金子ノブアキ、村中玲子、佐藤二朗、リリー・フランキー・・

    故人の葬式に集まる不思議な連中・・
    斎藤工の漫才チャレンジでくっきーとの接点ってこの映画だったのかな?

  • 斎藤工初監督作品です。

    後半は佐藤二朗の独壇場になったけど、間がよかったかな。
    べたなカットが多いのがちょっと難点。
    (少年野球のボールを妻が拾うシーンとか兄弟で新聞配達とか…)。セリフが少ない分描写で補おうとしすぎ。心配だろうから気持ちはわかるけどもっとそぎ落としてもいいはず。

    親父が死んで、恋人のお腹に赤ちゃんが宿って…のラストのお腹を軽くさするシーンも、もっとさりげない仕草に置き換えられないのかな?

    なんだかんだ言うておりますが次作も見てみたい。

  • キッチンにはハイライトとウヰスキーグラス。
    どうしようもない父親がめちゃくちゃ好い人だったから慕う人たちがお葬式に集まって息子二人に違う父親像を語るとてもしんみりしたよい話だった。母親はきっと父親がどういう人なのかわかっていたんやと思う。だから、お葬式に来れなかった。ずーっと同じアパートに住んでいた。待っていないけれど最後に夫の好きなハイライトをふかす。
    キッチンにはハイライトとウヰスキーグラス。音楽も良かった。
    斎藤工監督作品。

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