また、同じ夢を見ていた (双葉文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • うむ、最後の2ページ やられた。
    面白かった。。。。

    「人生とは○○のようだ」が面白くって、付箋をつけながら読んでいたら、付箋だらけに。
    しかも後半は「幸せについて考えましょう」なんて。

    本当は付箋したところ全部ここにメモしたかったけれど、とても多すぎて無理。
    人生や幸せについて上手く盛り込んでいて、しかも人に押しつけるのではなく、それぞれの立場で尊重することも。

    どうやらコミックにもなっているようで、確かに広く若い世代にも読んでもらいたい一冊。

    最後 仕込みがうまいなぁ 。。


    メモ

    パラレルワールド。

    PEANUTS

    kill you ⇔ live me

    under the rose = 秘密

    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      いるかさん、初めまして!
      ハッピーアワーをキメたK村です
      住野よるさんのこの作品、面白くて大好きです
      色々な伏線が散りばめられていて、一言一...
      いるかさん、初めまして!
      ハッピーアワーをキメたK村です
      住野よるさんのこの作品、面白くて大好きです
      色々な伏線が散りばめられていて、一言一言に意味があって深かったです
      人生には沢山選択する場面があって、今の自分があるんですね
      沢山のいいね、ありがとうございます♪
      これからもよろしくお願いしま〰す
      2023/02/24
    • いるかさん
      ハッピーアワーをキメたK村さん

      はじめまして。
      コメント ありがとうございます。
      この本 とっても面白かったです。
      住野さんって...
      ハッピーアワーをキメたK村さん

      はじめまして。
      コメント ありがとうございます。
      この本 とっても面白かったです。
      住野さんってすごいなぁと改めて思いました。

      本棚を見せていただくと私の好きな本が沢山ありました。
      こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
      2023/02/24
  • 主人公の小柳奈ノ花の口癖「人生とは〇〇のようだ」と何かに例えて言うのだが、その言葉が深い。美しい表現が多くて、住野さんの独特な世界が広がっている。
    いろいろな所に張り巡らされた伏線が、最後に回収されるのはお見事!

  • 20代の頃は「あの頃に戻って人生をやり直したい」と考えたことがある。もしタイムスリップして、小学生の自分に直接会いに行けるとしたら、などと妄想もしていた。
    ただし、過去の自分に会った結果、自分の人生が修正されていたら、今の自分は存在しないことになるわけである。これは、映画『バックトゥザフューチャー』でも、主要人物が消えていく場面があり、その場面を容易に連想させる。ゆえに、この小説のミステリーは中盤で分かってしまう。(ある程度の年齢の読者はそうなのかも知れない。)
    ただ、謎が分かってしまっても、自分の中で生まれた「仮説」が正しいのか気になり、種明かしがされる終盤まで、一気に読み進めてしまった。勿論、納得できる美しい結末となった。

    過去は変えられないが、未来は変えることができる。人生には辛い出来事もあるが、それらの質・量を上回るだけの「幸せな出来事」を積み重ねていけば良いのである。このように語る、主人公の”友人・メンター”として登場する老女の高潔な人生観に感動させられた。
    また、主人公は「同級生はバカで幼く、本を読む自分は賢い」と毎日自分に言い聞かせることで、孤高な自分を保っていた。子供の世界はとても残酷である。クラスで孤立して、いじめを経験すると、大人以上に子供は一生懸命考え抜くのである。その結果、「自分は偉い。みんなと違うんだ」と考えるようになるのは自然では無いだろうか。
    老女はこの考えを優しく指摘して、「みんな違うけど、みんな同じ」であることを説いて聞かせた。私自身も、未だに周囲から孤立すると、10歳の主人公と同じ考えに陥る可能性があり、この場面はとても印象的であった。

  • 感動しました。
    自分の学生の時を思い出しました。
    その当時イジメられた子とかいましたが、
    その時自分も主人公と同じ行動して助けられたんじゃないかと思い悔しい気持ちになりました。

  • とても素敵な物語だった。
    心が満たされた。

  • 南さん、アバズレさん、おばあちゃんはそれぞれ私”なっちゃん”のなったであろう姿だったと気付いてわお!南さんは両親を事故で亡くした姿、アバズレさんは桐生くんと関われなかった姿、とか…。kill you(きりゅう)⇔live meには気付かなかった。シメのどうなったかはバラの下で。って、英語でunder the rose=秘密 ってことなんだって。

  • 主人公はパラレルワールドの未来の三人の自分との交流を通して、より良い人生の道を進む事が出来た。後悔してもしきれない選択を選んでしまった道、自分のみ正しいと信じて突き進んでしまった道、幸せだけど、ちょっとだけ違う道。だけれど、そういう道を選んだ自分達も今の自分と触れ合う事で、未来へ進む事が出来た。
    振り返って、自分は後悔の無い人生を歩んでいけるのか?未来の自分が助けてくれる事なんて現実には無い。ちょっとした選択が未来を変えてしまう。だから、ありきたりかもしれないけれど、よくよく考えて選びたい。自分にとって何が一番の幸せなのか。

  • 優しく青く広がる空と微かな甘みを帯びる微風が吹いてくる世界だった…素敵な物語でした
    みんなが優しい(泣) なっちゃんやアバズレさんや南さんや桐生くんやひとみ先生やおばあちゃんに会ってみたい 友達になりたい…こういう素敵な世界を作ってくれた作者さんとも友達になりたいと勝手ながら思うの…

    (ネタバレ)
    アバズレさん、南さんとおばあちゃんは 未来の可能性のなっちゃんってことは分ってきたけれど 何故か自分的にはこの四人を別々の四人のままでその世界にいて欲しい…そうすればその優しい世界が消えずにずっとそのままで自分の心の中で存在し続けていくような気がする…

  • 読書慣れしてない人でも読みやすい文章。高校生や大学生に、斜に構えることなく読んでほしい一冊。中学生以下には刺激が強い言葉が1つ出てくるので注意かも。

  • ちょっとおなせな女の子と、幸せの本質について探していく。

    「人生とは〜のようなものね。」
    と度々本文の中で出るが、一番しっくりきたのがオセロ。
    └たった一枚の白で、私の黒い気持ちは一瞬で裏返る。

    確かに過去の経験上、何か一つでも大切なものや熱量持って挑戦したいことさえあれば、多少のやりたくないことは我慢できる。
    それを一文で表した素敵な言葉。

    幸せとは。
    南さん「自分がここに居ていいって、認めてもらえること」
    アバズレさん「誰かのことを真剣に考えられること」
    桐生くん「僕の絵を好きだっていってくれる友達が、隣の席に座っていること」

    まとめ「自分が嬉しく感じたり楽しく感じたり、大切な人を大事にしたり、自分のことを大事にしたり、そういった行動や言葉を自分の意思で選べるということ」

    結論、まとめが主要人物それぞれの幸せを抽象化しているものであり、ベースにあるもの。

    この本を書くために幸せについて何時間もかけて考えたんだろうな。
    自分なりの言葉の定義を持っている人って、かっこいいです。

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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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