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感想・レビュー・書評
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期待していたものの、意外にも全然おもしろくなかった。
半分まで読んでやめた。
BIが支給され1%だけが働く未来、は自分も指向していたので描かれる世界像を楽しみにしていたが、シミュレーションとしてはかなり底の浅いものだった。
1%の「生産者」がステイタスになっているのが違和感。99%は「働かない人」というよりは「働けない人」のようだが、それにしては一人では生きられない額のBIとか、うーん、そうなるのかな…とか。
マジメにシミュレーションしたというよりは、2010年代後半によく囁かれた言説(「責任をとるための仕事は残る」とか)を寄せ集めたような感じだった。
監視カメラに人間が映り込むと解析に使えない、というのもまあ風刺としてはわかりやすいけど、現実はそんな問題はとっくにクリアしてるし。
ただ、テクノロジーに詳しくない人向けに「なんとなく未来っぽい雰囲気を解説する」場合のトーン感というのは、一つ参考にはなったかも。
事務所のキャラクターは、弱気っぽい女子事務員と、なんかオラついてるヤリ手っぽい個人経営者、というありがちな感じ。このくらいステレオタイプなのがかえっていいのかも。
物語は起伏に乏しく、「ほのぼの系」路線なのだと思われる。
こういう作品が好きな層がいるというのは理解できる。
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