次の巻であのキャラが退場することがほぼ確定したので続きを読みたいけど読みたくない。
最初から中盤までド派手な逃亡劇で面白かった。今回の敵は力でゴリ押しタイプなので、戦闘描写に迫力があります。
途中でメリダが敵の罠にみすみす飛び込んでいこうとするシーンがありましたが、それでもクーファの目を盗んでこっそり、などということはせずにきちんと許可を取るところが良い。不安な気持ちも言葉にして訴えるので変に拗れることもなくて、読んでいてイライラすることがないのもとても良いです。
この巻はカーチェイスの盛り上がりがすごかった。クーファはそのドライビングテクニックをどこで身に付けたのでしょうか。
悲鳴を上げるメリダと茶化すクーファのやり取りが完全にハリウッド映画の一幕でした。モブなら十回は死んでいそうなのに主人公達はピンピンしているところまでそのノリです。
描写の派手さも楽しいのですが、メリダとクーファの息の合い方が神がかっていて爽快感がすごい。クーファが「お嬢様!」と言うだけでメリダは自分がすべき行動がわかる。もう結婚したらいいのでは。
鉄パイプを振り回すという荒々しさ極まる行動をしながらも、「ちょっとよろしいかしら」という声のかけ方をするどこまでもお嬢様なメリダがたまらない。ピンチの時には強くて賢くてたくましいのに、クーファを色気で堕とすとなると途端にポンコツになるのがまた一層可愛い。エプロンの下のブラが外れずに「あれ?あれ?」と泣きそうになって、外れたら外れたで「ちゃんと脱げました!」と得意げに報告する子犬のようなお嬢様のままでずっといてほしい。隙あらばイチャつく主従のおかげで、深刻な事態の空気が和らいでくれます。
久しぶりにネルヴァが戦闘で活躍してくれて嬉しかったです。友達だろうと襲ってくるならば容赦しない激しい性格が最高です。ネルヴァもメリダも負けず嫌いなので、この二人が組むと会話が好戦的になって楽しい。
次巻で一人退場することはわかっていましたが、まさかこの巻でも退場者がいるとは思いませんでした。前巻のおじい様に続き、メリダに愛情を持っている身内『のような』立ち位置でもエリーゼ以外の存在が許されないとは…。
人生で受けてきた攻撃を全て返すというまさに魔女の戦い方は圧倒されました。文字通り命がけで戦って『家』を守った学院長先生の最期の言葉は、外で読んだことを後悔する程度には泣けました。
二年生編の総括ということなので、学院内でメリダを守ってくれる存在は三年生になったらあまりいないという状況が作られたことになるのでしょうか。
アルメディアの発言から、我々の現代文明が一度滅んだ後の世界がこの作品の舞台であることが確定しました。ということは、なんらかの理由で時間を遡って公式で現パロ、みたいな展開もやろうと思えばできるのですね。
クーファの父親について触れられていたのでその内出るだろうと予想はしていましたが、父親でなくともクーファ以外の吸血鬼が思ったよりも早く登場しそうな終わり方でした。そこはとても気になるので早く続きが読みたいとは思うのですが、セルジュ退場確定を思うとやはり読みたくない、非常に複雑な心境です。