スリー・ビルボード [AmazonDVDコレクション]

監督 : マーティン・マクドナー 
出演 : フランシス・マクドーマンド  ウディ・ハレルソン  サム・ロックウェル  アビー・コーニッシュ  ジョン・ホークス  ピーター・ディンクレイジ 
  • Happinet
4.12
  • (14)
  • (12)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 69
感想 : 15
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988142413017

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最初から最後まで予想外の展開が続く。主要キャラにはそれぞれ複雑な陰影が与えられ、紋切り型の対極にある。
    哀しみとユーモアがないまぜになっていたり、さまざま感情を一度に沸き立たせる、重層的な味わいの傑作。

  • 想像以上に良かった。逆の意見もあるだろうが、もっと何も起こらない映画なのかと思っていたのでちょっと驚いた。勿論ストーリもいいのは間違いないが、何と言ってもこの映画は俳優陣で観る映画。「ブラッド・シンプル」以来コーエン兄弟が使い続けていた程の芸達者なフランシス・マクドーマンドを筆頭に、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル等々みんな抜群の存在感で、全く時間を感じさせない。ストーリ的に明るい映画にはなるべくもないのに、何という清々しいラストシーン。こういう味のあるいい映画をもっと観たいと切実に感じた。

  • 犯人探しのミステリーとして観ていたので、あれっ、ここで終わり??と肩透かし。
    ドラマとしては、人間の嫌な部分(歯医者シーンなど)も多く描かれてながら、署長の遺書、病室でのオレンジジュース、元警官の改心など救いのある描写で後味は悪くない。
    初めから、人間ドラマとして観ていればもやもやしなかったかも。

  • ピーター・ディンクレイジ祭おまけ。観よう観ようとずっと観てなかった。憎むべきは犯人で、その他の人たちは概ね善良である。それ故悲しい出来事が起こる。やるせない。

  •  ミズーリの田舎町で娘がレイプされ殺されるも犯人が見つからないことに怒った母親が3枚の広告板を借り、そこに警察への不満を書いた。人種差別が色濃く残る閉鎖的な町に動揺が走る。

     フランシス・マクドーマンドが良い。被害者だが、決して正しくない。
     警察側のキャストも良い。署長や警官も決して人の心がないわけではない。だが、憎しみの心が掛け違いどんどん悪い方に流れていく。そして、そこから少しずつまた動いていく。。。

     今の世界を覆うヘイトと分断と向き合うヒントがある様に感じられた。

  • 観終わった後のモヤモヤ感、ハンパ無いです。。。
    「なに?」、「どうした?」ってなります。断言します。
    それでも観る価値あります。肝心なストーリーなのですが、舞台は架空の街・米国ミズーリ州エビング。最愛の娘・アンジェラ(キャスリン・ニュートンさん)を強姦殺人で殺された母・ミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーマンドさん)は、憎き殺人犯が未だに逮捕されていない事に大きなフラストレーションを溜めており、事件現場に3枚の大きな看板(ビルボード)を設置し、地元警察の署長・ウィロビー(ウディ・ハレルソンさん)に事件の早期解決を図る様、大きなプレッシャーを与える。この一見、行き過ぎた行為によって、初めは遺族のミルドレッドに同情的だったエビング町民の人心は離れていき、ミルドレッドは徐々に孤立してしまう。ウィロビーもミルドレッドに同情し、引き続きの捜査を約束するが、膵臓癌に侵されていたウィロビーは先が長くない事を悟ったのか、妻と幼い娘2人を残して拳銃自殺をしてしまう。。。ウィロビーの自殺により、ミルドレッドに対する風当たりがさらに強くなる中、ミルドレッドは挫ける事無く、犯人を捜そうとするのだが。。。
    もう一度言います。観終わった後のモヤモヤ感がハンパ無いですが、是非観て下さい!

  • あんまり深く考えない。
    警官がどんだけポンコツでも、
    被害者のママがどんなにぶっ飛んでても、
    そうなんだなぁ   ‥と受け入れる。

    観たあとは、爽やかな気持ちになれる。
    あのふたりは
    流れ必殺仕事人になるんだろうか。
    無茶せず、下調べはちゃんとしてくれよ、
    って思う自分。
    でもそういう発想が守り、凡人たる自分と
    余計なこと再認識した。
    させんな。笑

  • 主演女優、特に助演男優が際立った。面白い作品であった。

  • 主人公が掲げた看板や彼女の強さが波紋のようにあらゆる形で色々な影響を及ぼしていく、その過程を描いた映画。影響のかたちはそれぞれで、その波紋によって主人公にも少しずつ変化が訪れる。
    エンディングまで、100%幸せな人間のいなかったな、人生ってそういうもんかもですね。
    小男とのレストランシーンとラストが印象的。ラストの解釈は観る側に委ねられるんでしょうか。私はこの二人はひとを殺さなかったんじゃないかと思ってます。

  • つ、つら……つらいけど見て良かったし、これ美談で終わらせたらアカンというか何と言うか、モヤモヤ残る系いい映画だと思う……。残された人は生を全うするしかなくて、神も正義も不在だったりするのだよね……

  • 自分の娘が強姦殺人に会い、悲嘆に暮れる間も無く、主人公であり母親のミルドレッドは、警察をアテにする事なく自分の手で犯人探しに乗り出す!

    ミズーリ州の片田舎は保守的な空気に包まれ、人種差別も頻繁に垣間見える地域性と経済的には中流もしくは下流階級の市民層で構成されている。
    そんな、ある意味バットな場所だからこそ、主人公ミルドレッドの我武者羅な行動や
    エキセントリックな発想?も納得といえるかも。

    そんな主人公に負けじおとらじに他の登場人物らも極端な二面性を持ったキャラ立だち野郎が目白押しなのだ。
    ミルドレッドが一番槍玉にしていた警察署長が、実は末期ガンで余命幾ばくもない状態であるにも関わらず、最期までミルドレッドに親身に語りかけ、出来損ないの部下(ディクソン)をも見捨てずに励ましていたのを視聴者は垣間見させられます!そして家族に対しても最期まで愛情を持って接し、ガン治療の行く末を悲観し拳銃自殺してしまいます。

    所長亡き後、黒人の敏腕所長がやってきます。その初出所の時に彼は見てしまうのです。この警察署の巡査(うだつの上がらない人種差別警官・ディクソン)が目の前にある広告代理店(ミルドレッドが3枚の赤い広告=娘の犯人が見つけられない亊=警察の汚名、、を出してもらった代理店)の若手オーナーをボコボコにして2階の事務所の窓ガラスからぶん投げるという暴挙を働ぃ所を。そして容赦ない黒人差別。

    そんな彼を見かねた新所長は何も知らない(新所長とは知らない)ディクソンに詰め寄ります。そんな黒人男性をディクソンが激しく罵ります。彼の黒人差別が如実に出きったところで、その黒人が新所長である事を知り、慌てたが時すでに遅しで、警官をクビになってしまいます。無職状態になった彼は、母親に慰められながら、社会的な行き場を失います。そんな一見すると良い所のない悪い人物の様な感じに見えてしまうのですが、本作は悪そうな人が実はいい人!というどんでん返しがいくつか入っていて、悪い人が改心していく様と同時進行でせっかく改心しようという時に悲劇(喜劇?)が模様される不思議なストーリー展開を見せます。

    特に、ミルドレッドがやけっぱちで警察署に火炎瓶を投げて放火しようと、火を放った所で、ディクソンが古巣の警察署で亡き所長から自分への手紙を読みふけって、愚かだった自己を反省し感動的な精神的目覚めが見て取れるシーンなのに、ミルドレッドの放った火炎瓶で大火災状態の警察署内で一人取り残されてる
    事になかなか気づかない悲劇、、というか喜劇!!本作の名シーンであります。
    善意に目さめたディクソンが犯人逮捕へ繋がる重要書類を命からがら警察署から持って飛び出してくるのです。

    大火傷を負ったディクソンは病院に運ばれ、前進包帯巻きの重症で入院する事に。
    そこで親切にオレンジジュースを恵んでくれたのは、なんとディクソン自身がかつて病院送りにした広告代理店のオーナーであるレッドであった。
    最初は包帯ぐるぐる巻きで誰だかわからないレッドは、自分より重症な患者に対する
    親切心からオレンジジュースを進めた。しかしディクソンは自分がかつて暴行を与えた相手である事を告白する。当然レッドは怒りに打ちひしがれていたが、、、
    なんとオレンジジュースを入れたコップにストローをつけてくれたのだ。
    ここも一押しの名シーンである。人を許す。人に許される事の清々しさを一瞬で描いたシーンであった。そんな優しさを受け、ディクソンは益々厚生していく。

    まさかミルドレッドの放火で大火傷を負った事など知りもしないディクソンは
    すぐに犯人探しに全力投球で、犯人と思しき男性と酒場で喧嘩してしまうが、引っ掻いた際の皮膚をDNA鑑定する所まで漕ぎ着けたのだが、決局判定結果は別人であった。この事をミルドレッドに正直に話し、ディクソンは犯人を探しにアイダホへ行くと言い、ミルドレッドも同行する、その道中でミルドレッドはディクソンに放火したのは自分でと告げると、ディクソンは「あんた以外に誰がいる?」とあっさりと返した。その時、二人は孤独な戦いではない、似た者同士である空気が視聴していて心地よかった。一見するととんでもない人物だか、それは一側面にすぎない。また人間は変わるという事。

    旅は道ずれ世は情け?登場人物全てが主人公の様な本作は、重層的なストーリー展開に、思わず「ここでこうなる!?」という驚きが随所に散見される一品。

  • レンタル>2017年米・英。[☆3.8]
    えっ!そこで終わりぃ~~!?なモヤモヤラスト(-_-;)。。観客に委ねましたな。
    その先は明るいのだろうか…?母の中ではちょっと何かが見出せたような,少し希望が持てるような清々しい気分にも…(あんまり良いとは思えないけどw)。どちらも混在する不思議な感覚に。
    なかなか面白いお話でしたね~(´ω`*)。
    警察や周囲の脅迫にも屈しない気骨のある母!
    まず出演してる俳優陣がそれぞれ巧い☆
    主演のF.マクドーマンド(ミルドレッド),S.ロックウェル(ディクソン巡査),ウッディ・ハレルソン(ウィロビー署長)。
    特にサム・ロックウェル!ちょっとお頭が足りなかったり(イタイ奴)、ずる賢い詐欺師だったり、チンピラみたいなしょーもない奴とか演らせるとピカイチですね☆!今作にてアカデミー助演男優賞を受賞。(F.マクドーマンドも今作にて主演女優賞を受賞。流石です。)
    暗くて辛い話が淡々と進んでいくのに音楽がB.ディランのような妙に聴き心地の良いBGMなので軽目(ライト)な感覚で見れてちょっと不思議。
    寂れた閑静な田舎町(ミズーリ州エビング)で焼死体レイプ事件が発生。片田舎という事もあってか、警察は怠慢でなかなか動かない=半年以上経っても犯人捜査が進まず…。それに痺れを切らした、殺された娘の母(F.マクドーマンド)が動き出す。
    (舞台となる田舎町→プア・ホワイトと呼ばれる低所得者層が住む街。
    警察の怠慢甚だしく黒人や移民を差別する風潮:南部が根強い。)
    3つの広告看板=スリー・ビルボードをめぐって負の連鎖が止まらない。。
    見てて何だか痛々しくて辛い場面が多い。どうしようもない粗野な元夫が娘と同年位の恋人を連れ回る(最低)。
    看板を巡って騒ぎにされた、渦中の良い人,ウィロビー署長のまさかの自殺。
    其々の登場人物の行動がどれも空回りで悲しくなってく展開。
    終盤のしょうもないディクソンが警察をクビに。。亡き署長からの手紙で改心し、少し変わった=全うな善人に傾倒した事がちょっと救いかなぁ。
    まぁどれをとってもあんまり救いがなくて辛いですけど。頼みの犯人逮捕も立証できず理不尽。
    マクドーマンドが出てるので、どうしてもちょっと旦那様=コーエン作品にも似てる雰囲気を感じてしまう^^。「ファーゴ」・「ノーカントリー」的な。
    犯人捜しのサスペンスかと思いきや、全く予想だにしない暴力展開で2転3転し、見終わった後、色んな風にぐるぐる考えさせられた不思議な感覚に陥る作品でした。
    人間って見た目とは違い、色んな多面性を持っているんだなぁ。。
    善⇔悪が表裏一体でちょっとした事でコロコロ変わるから解んない。少しの赦しで人間ってこんなにも変われるもんかって事もとても興味深い。(オレンジジュース他)
    裏に隠された(暗喩)深読みが必要な奥深い作品。

  • ミルドレッドを訪ねたときのウィロビー署長の目の泳ぎ方が最高。

    ネタバレブログを読んでから見たけど、これ裏の意味があるとか聖書のパロディとか気づけないよ。

  • 我が子を惨殺された母の気持ち、、、、
    とうていわかるはずもない
    自分なら、狂い死にするかもしれない。

全14件中 1 - 14件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×