私はあなたの二グロではない [DVD]

監督 : ラウル・ペック 
出演 : 語り:サミュエル・L・ジャクソン  キング牧師  マルコムX  メドガ―・エヴァース 
  • オデッサ・エンタテインメント
3.74
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4571431215043

感想・レビュー・書評

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  • 内容紹介 (Amazonより)
    自由と正義の国アメリカ、その差別と暗殺の歴史

    ★トランプ政権下のアメリカで、 1本のドキュメンタリー映画が異例のヒットを記録!!
    2017年初頭。トランプ政権がスタートしたアメリカで、一本のドキュメンタリー映画が異例のヒットを記録した。アメリカ黒人文学を代表する作家、ジェームズ・ボールドウィンの原作を映画化した『私はあなたのニグロではない』。本作は、ボールドウィンの盟友であり、30代の若さで暗殺された公民権運動のリーダー、メドガー・エヴァース、マルコムX、キング牧師の生き様を追いながら、60年代の公民権運動から現在のブラック・ライブズ・マターに至るまで、アメリカの人種差別と暗殺の歴史に迫る。





    今でも人種差別を巡る状況はなかなか終わらないですよね。
    仕方ない事と言って済まされることではないですが ひとりひとりの意識の問題だと思うので 子供の頃からの周りの環境なんかも大きく影響してると思うし すぐに状況が変えられるとは思えませんが 少しずつでも変わればと思います。
    変な先入観で物事を見るのはいけないなと思っていますが 自分の第一印象も大事にしたいとも思うので...人によって感じ方はとても違うと思うので ホント人間関係って難しいですよね。

  • ブクログをやってて不思議なのが、私が☆5や4などの評価をつけて褒めている映画にはいいねがあまりつかないのに、ボロクソに貶している映画には、やたらといいねが付くことが多いことです。

    全くもって不可解です……みんな、私が褒めてる映画の方にいいねをつけてくれりゃあいいのにね。そんなに貶して欲しいのか!笑

    いいねというか、願わくば心にぼんやりとでも留めておいて、もし機会があれば観て欲しいな。ぐらいの気持ちで、私は映画を褒めることが多いです。

    『私はあなたのニグロではない』これはお薦めする方の、褒める方の映画です。ただしあまりお薦めではありません(どっちや!)

    説明が難しいところで、これはドキュメンタリー映画ではあるけど、ジェイムズボールドウィンの遺した文章をナレーターが朗読し、その内容に関連する映像をつけているというもの。(因みにナレーターはサミュエルLジャクソン)

    内容は黒人差別問題や公民権運動について。アメリカ映画を観る上で、避けては通れません。私は元々それなりに関心があって、黒人差別をテーマにした作品はなるべく観るようにしています。
    だから、観て欲しいけど、全く知らない人にお薦めするのは少し躊躇します。(私のレビューの対象年齢は高校生〜大学生)

    これを観るのももちろんお薦めですが、ひとつだけなら町山さんの『最も危険なアメリカ映画』を読んだ方が良いのではないか、と。

    他、映画ならスパイクリーの『ドゥザライトシング』と『ブラッククランズマン』の2本。
    この映画はキング牧師とマルコムXとメドガーエヴァースについての内容ですが、『ドゥザライトシング』はキング牧師とマルコムXの考え方が関係しています。

    この映画の面白いところは、様々な映画のシーンが引用されていて、映画やドラマなどメディアに投影された黒人像の歴史がわかること。60年代中盤ぐらいまでの映画は白人に都合良く描かれています。それをジェイムズボールドウィンが指摘してくれる。

    この中で私が観たものはほんとに少なく、『夜の大捜査線』ぐらい。他は観たくてもレンタルになくて観られないものが『ソルジャーブルー』や『手錠のままの脱獄』。『手錠のままの脱獄』は、石井輝男の『網走番外地』の元ネタです。

    今まで私が観たり読んだりしてきた内容のことを、ジェイムズボールドウィンが補強してくれたことが何より嬉しい。
    発言で一番驚いたのは「ストーリー」「神話」「(アメリカン)ドリーム」のような部分。同じことを考えていました。白人側はそれに沿って生きている、と。
    株式市場や今の経済も同じで、「ストーリー」だと思います。説明が難しいのでしないけど。

    ほか、黒人奴隷をアメリカの自国内で安価な労働力として使ったことは、今の日本で考えるならグローバリゼーションなんじゃないか?など。

    この映画は情報量が高いので、もう一度観るつもりです。ジェイムズボールドウィンの著作も読んでみたい。

  • 1957年。フランス・パリで執筆活動をしていたジェームズ・ボールドウィンは、パリ中で売られている新聞に載っていた15歳の少女、アメリカ南部シャーロットの高校に黒人として初めて入学するドロシー・カウンツの写真を見たのをきっかけに、故郷アメリカへ戻る決心をする。大勢の白人たちに取り囲まれ、ツバを吐かれ嘲笑されながら登校する彼女の姿に強い衝撃を受けたボールドウィンは、パリで議論している場合ではないと感じ、人種差別の最も激しい地域、アメリカ南部への旅に出る。公民権運動のリーダーだったメドガー・エヴァース、マルコムX、キング牧師との出会いと別れ、司法長官ロバート・ケネディとの会談など、激動するアメリカ社会の中心に立ち、出来事を記録し、各地で講演をし、精力的に動き回る。そして、自身の体験と鋭い洞察力で、母国アメリカの人種差別の歴史とその正体を解き明かしていく。
    黒人差別撤廃を訴える公民権運動に参加し、マルコムXやマーチン・ルーサー・キングやエドガー・エヴァースと親交があった文豪ジェームズ・ボールドウィンの著作やトークショーや講演での発言から、アメリカを蝕む人種差別の現状と本質を描いたドキュメンタリー映画。
    黒人は、学校でも教会でも職場でも職業安定所でもトイレでさえ、白人と隔離されていた。
    「アンクル・トムの小屋」などの映画では、思いやりのある白人と白人に庇護され従う黒人が登場し、黒人が抵抗しないように役割を仕向けられる。ドロシー・カウンツが、初めて黒人として白人のいる学校に行くことが許可され、アメリカ南部シャーロットの高校に登校する時は、黒人が白人のいる学校に通学することを反対する白人の迫害から守るために軍がボディーガードした。黒人が白人のいる学校に通学することを反対する白人の言い分は、「殺人や盗みは神様はお許しになるが、黒人が白人のいる学校に通学したり人種混合することはお許しにならない」ということ。アメリカ南部では、黒人が安い労働力としてこき使われ、現在でも安い時給で酷使されている。
    ボールドウィン自身、子供の頃から白人に殴られ殺された黒人の死体を見て育ち、白人の女性と付き合っていた頃は、例えば一緒に映画館に行く時も、一緒に家を出ず電車の中でも離れた席に座った。
    ボールドウィンは、「黒人に対する人種差別は、黒人が置かれている状況に白人が無知なために解決しない」「白人は、黒人と長い間隔離されているため、黒人が置かれている状況に無知である」「だから白人は、黒人を同じ人間と思っていない」「白人は、自身の人種としての優位性を保持するために、黒人などの有色人種を差別する必要がある」と主張する。
    黒人差別撤廃のための公民権運動の記録映像、黒人を迫害する白人警察官の暴行映像、黒人の現状を風刺した音楽を通して、「アメリカは自由な国」とは真逆なアメリカの現状が浮かび上がってくる。見ていて憂鬱になるが、ボールドウィンが、「黒人は何故未来に悲観的なのか?」とアホな質問するトークショーの司会者や「人種など様々な社会的障害物はある。乗り越えるのは個人の努力の問題」とアメリカに根深くある人種差別を個人の問題に矮小化する白人哲学者を、「私がアメリカを出て文豪になったのは、友人が白人に殺されたのを見たり身の危険を感じたからだ」「イスラエルなどで白人が「自由か死を!」と叫べば喝采されるが、黒人が同じ事を叫べば犯罪者と思われ迫害される」「黒人は、学校や教会や職業安定所やトイレでさえ隔離されてきた」と完全反論するくだりは、痛快。
    黒人だけでなく有色人種に対する人種差別の解消には、「劣っていると見下している黒人などの有色人種に、対等に向き合い理解し合えるか?」という問いを白人が自身に問いかけ意識改革出来るかということが問題というボールドウィンの問題提議は、日中や日韓の関係悪化に乗じて人種差別的な言動がネットにはびこり人種隔離迫害を叫ぶ政治家や社会運動家が力を増す日本に住む日本人にも他人事ではない重い問いかけ。
    アメリカに根深く巣くいトランプ政権誕生の原動力となった「黒人など異なる者に対する恐怖と憎悪」を原動力とした人種差別を理解するには必須な傑作ドキュメンタリー映画。
    「私はニガーじゃない。人だ。もしあなたが私をニガーだと思うなら、あなたが私をそうする必要があるからだ」

  • 米国における黒人差別の歴史を知る格好の教材。世間では一足先にLGBTQなどと盛り上がっているが、本当に根深い差別の原点は未だ解消されないまま。まず、昔からある差別問題をある程度解決してから次へ行こうよ!

    『私はあなたのニグロではない』(I Am Not Your Negro)は、ジェイムズ・ボールドウィンの未完成原稿『Remember This House』を基にしたラウル・ペック監督による2016年のドキュメンタリー映画である。サミュエル・L・ジャクソンがナレーションを務めるこの映画は、ボールドウィンによる公民権運動指導者のメドガー・エバース、マルコム・X、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの回想を通してアメリカ合衆国の人種差別の歴史、そして米国史についての彼の個人的な考察が描かれる。第89回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。
    (ウィキペディア)

  • 2021年8月14日。Amazonプライムで。

    オバマ氏が大統領になっても、差別がなくなることはないし、現在も続いている問題。他人事ではない。

  • アメリカにおいてBLMが起こっておりますが、人種差別って本当に根深くて直ぐに解決出来る問題では無いと思います。(私個人的な経験なんですが、2000年代に4年程アメリカに留学していたのですが、BLMに対しては賛同出来る部分も有れば出来ない部分もあるのが正直なところ。日本のマスメディアの報道が偏っているも嫌になりますが。。。)
    当映画では、ジェイムズ・ボールドウィンさん、マーティン・ルーサー・キングさん、マルコム・Xさん、メドガー・エバースさんを中心に黒人の人権獲得を目指し闘った人物に焦点が当てられたドキュメンタリーで、アメリカ大陸に入植した白人がネイティブアメリカンを迫害した事についても、述べられたりしています。”不合理に対する黒人の怒り”と”純潔を穢される事を恐れる白人”。”分断”という言葉を深層心理で受け入れているアメリカ国民は少なくないのでは。。。今年一番の映画でした!

  • 数々の黒人差別の象徴的な事件の映像を交え、アメリカの黒人作家ジェイムズ・ボールドウィンが、親交のあった公民権活動家メドガー・メヴァース、マルコムX、キング牧師の活動を紹介しつつ、自身のアメリカの黒人の現状と展望について語ったドキュメンタリー。

    ボールドウィンの語りの部分でテレビのトーク番組と思われる映像があるが、マルコムらが亡くなった後の1970年代か80年代のように思われる。白人司会者の問いに対し、ボールドウィンは今もこれからも差別は無くならないと悲観的な応えをしている。1957年、パリで執筆活動をしていたボールドウィンはパリの新聞にアメリカ南部シャーロットの高校に黒人として初めて入学するドロシー・カウンツの写真を見たのがきっかけで「パリで書いている場合じゃない」とアメリカに戻り、公民権活動がひと段落すると、南米あたりで執筆活動をしている。経済的余裕はあっても人種の壁は乗り越えられないと強く感じる空気があったということか。

    ボ-ルドウィンは名前は知っていたが黒人であることも知らず、この映画の受け答えを見て興味が湧いた。今短編を読んでいるところだ。

    ジェイムズ・ボールドウィン 1924.8.2~1987.11.30
    マルコムX 1925.5.19~1965.2.21暗殺
    メドガー・エヴァース 1925.7.2~1963.6.12暗殺
    キング牧師 1929.1.15~1968.4.4暗殺

    監督はラウル・ペック(1953ハイチ生まれ)で黒人。

    映画HP http://www.magichour.co.jp/iamnotyournegro/

    2016アメリカ
    2018.9.3映画館で

  • ズドンときた。観て良かった。
    タナハシ・コーツの本とかぶるところあるよね。

  • ずっと観たかった『私はあなたのニグロではない』を観た。ボールドウィンの言う「多くの白人は黒人に敵意を持っていない。しかし無知なのです」「黒人の未来が明るいか暗いかは、議員ではなくすべて国民次第です」は本当にすべての差別問題に通じるよなぁと思う。
    「自分は黒人を差別していない」と思い込み、現在も続く差別の構造に加担しているリベラルの存在。日本にも当然この仕組みがあって、自分も知らないうちに加担しているかもしれないことを自覚すべきである。

    だけど、無知であることそのもの自体は全く悪いことではない。だからこそ何が差別かをひとつひとつ知っていく、また、知ろうとする姿勢が必要があり、そのためには「それは差別だよ」と差別を受けた側の誰もが臆せず発言でき、かつ差別だと言われた側もそれを素直に受け入れることのできる社会になっていけば、自ずと何が差別なのかがわかってくるようになるのでは?と期待するのだけれど、、これも夢物語なのだろうか。

  • BLM運動、ドラマのキャスト、アファーマティブアクションから見える、アメリカの多様性への強迫観念についてイマイチよく分からなかったのだが、ある種の納得感が得られた。
    アメリカ社会における一般的な姿とは、実際の多様性に反して白人家庭であり、社会イメージそのものに差別の構造が組み込まれているとあった。それを規定しているのは社会的階級であり、経済的格差であり、全うな方法では是正が望めない(と、感じている人が多い)のでは過激になるのも当然ではないか。
    同時に、社会イメージが白人であるからして、自由に作品が作られれば白人社会が再生産されるのみである。単なるドラマのキャストにも必ず多人種を混ぜ、多様性をアピールさせる必要は確かにある。
    また、アメリカ国民という意識が強く根底にあるのも感じられた。確かに建国当初から2百年以上も居て、労働力としてアメリカの発展の原動力となった黒人が排除されてきたのは当然おかしなことで、現代のアファーマティブアクションはそれに対する賠償といった解釈ができるようにも思う。同時にアジア系がそこから外れるのも、建国当初からの功労者でないからともとれる。

  • インパクトのあるタイトルだけど、中身は古臭かった。
    映像や演出は今どきで格好いいのだけど、中身は昔の焼き直し。古い酒を新しい袋に入れたという感じ。
    いわば、黒人版「フォレスト・ガンプ」である。いいのかこれで。

    白人だ黒人だと言う前に、アメリカ人はアメリカ人だと思う。歴史と他国に対して圧倒的に疎い。比較しない。アメリカの事しか知らないから、メインカルチャーしか比較しようがなく行き詰まっている。

    これでは「ニガーの再生産」にしかならないよ。
    この映画の最後のメッセージの通りじゃん。

  • 2020/10/3
    途中寝かけたが、面白い。

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著者プロフィール

映画監督。ハイチ出身。作品に「私はあなたのニグロではない」 (2016)「ルムンバの叫び」 (2000)ほか。

「2018年 『図書館版DVD マルクス・エンゲルス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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