- Amazon.co.jp ・電子書籍 (376ページ)
感想・レビュー・書評
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前に読んだ『MPC IMPACT』が面白かったので他にもヒップホップ入門書をば、と思って読んでみた。
「ヒップホップにはループ感が重要である。ニュージャックスイングはビート感を強調しているがループ感がない。ヒップホップ以後のR&Bはループをトラックに用いるようになった。日本のループ感のないトラックを使ったR&Bはニュージャックスイングに近い」
「ヒップホップには内面がない」
「ヒップホップは個ではなく場である」
ふむふむなるほど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヒップホップの歴史を体系的に学ぶことができる。対話形式で読みやすいが、"入門"というには少々マニアックすぎる固有名詞も多い気がする。
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勧められて読んだ本。
音楽に留まらず、現在のエンタテイメントのシーンをよく分析しているとのことで、読んでみた。
個ではなく「場」という実験がヒップホップと言うジャンルでどのように行われてきたか、そのなかではどのような現象が起きてきたか、それは「個」のコンテンツ(例えばロック)と対比してどうなのか、ということがしっかり分析されていて、メチャクチャ面白かった。
著作権の考え方もおもしろかった。
「場」の在り方を体系的に知ることができてよかった一冊。
ただ、これはあくまで現在の現象の説明でしかないので(もちろん音楽以外のジャンルがこの方向に進むことは現在進行形だが)、この先にどのような世界が広がるか、ということは、この本を基点としてよく考えたい。 -
ヒップホップの誕生の経緯から現在までの歴史を、対談形式で論じた本。
わかりやすくて笑いも所々に散りばめられており、楽しんで読めました。
これを読みながらヒップホップの誕生から30年間の音源を聴けば、かなり長い時間楽しめそうです。
この本では触れられていない、日本のヒップホップについても書いてほしいです。