インド倶楽部の謎 国名シリーズ (講談社ノベルス) [Kindle]

  • 講談社 (2018年9月7日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 国名シリーズ、思ったより前作が前でした。モロッコ水晶以来なんですね。国名シリーズ以外の作家シリーズは出ていたので久しぶりという感じはないですが。
    アリスの語り口がどんどん叙述的になっているというか、ポエム度が増してる気がするなと思っていたんですが、スウェーデン館とか読み返すとこんなもんかという気も。
    あと、先生にもアリスにもなんとなく女性の影がちらついているような感じがするのは読み方が変わってきたせいでしょうか。前はもっと女っ気も色気もなかったような。
    作中トリックについては動機もさることながらトリックもちょっとトンデモなんですが、インド倶楽部のつながりが現世において希薄であるならば、現世での姿はかりそめなので、お互いに認識が甘いこともある…あるのか…?という印象でした。

  • 久々に国名シリーズ。
    私が読むのが久々なだけかなー?と思ったら、本当に久々だったみたい。
    やっぱり有栖川有栖先生の本は面白い。
    相変わらずな火村先生とアリスの掛け合いが好き。
    *
    今回は前世とか占いとかが関わってくるお話。
    私も前世とかは、あったら面白いなーとは思うけど、基本的には信じてない。
    そして、アリスが怒ったとこで大いに共感。
    私も犯罪の被害者がそういう事書かれてるのを読んで苛々した事あるから。
    *
    この前、ドラマ版が初回放送から3周年と言うのを見てビックリ!
    もう、そんな経つんだ…。
    斎藤工さんはルフィになっちゃったし、窪田正孝さんはすっかり六郎だし…。
    こっちの続きもまたドラマ化しないかなー?
    原作は沢山あるから、映像化には困らなそうだし!
    *
    あっ!
    あと、江神さん版もよろしくお願いしたい!
    個人的には六郎くん…じゃなかった、窪田正孝さんは学生版アリスっぽいのよ( ˘ω˘ )

  • ものすごく久しぶりの国名シリーズ、しかも長編である。国名シリーズだとかの名作「マレー鉄道の謎」以来ではないか。あとがきで火村シリーズの長編を増やしていると聞き歓喜である。
    内容はオーソドックスな本格ミステリと見せかけて、最後の最後で捻ってくる。「朱色の研究」にも少し似たものを感じるが、単純なフーダニットだけに留まらないところが有栖川作品の魅力。
    国名シリーズは「こじつけか?!」みたいなタイトルもあるが(本編でも言及されるが「マレー鉄道の謎」はマレー鉄道に関係ない)、今回はど直球に来ていた。本格ミステリでこの設定は興味深い。
    あとは作家アリスがこれまでの作品名を列挙していく場面。なんというか不思議な感覚である。作家アリスはその作品を書いていないわけで、メタフィクション...的な遊びもあって非常に面白かった。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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