ロープ 戦場の生命線 [DVD]

監督 : フェルナンド・レオン・デ・アラノア 
出演 : ベニチオ・デル・トロ  ティム・ロビンス  オルガ・キュリレンコ  メラニー・ティエリー 
  • オデッサ・エンタテインメント
3.32
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4571431215074

感想・レビュー・書評

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  • ロープ
    原題が「a perfect day 」だけどこんな邦題でで大丈夫か?
    このアバンタイトルで水から引き上げられていく太った男の映像は結構衝撃映像ですねぇ〜こんなシーン見た事ない…
    ベニチオデルトロ、でぶでぶやん!これも役作りなの?大好きな役者さんなのにショック大ですわ(笑)しかし井戸に死体…はキツいなぁ〜で、その死体を引き揚げたらすぐに水を汲もうと待ち構えてる人が居るのも…なんだかなぁ〜珍しい事じゃないから慣れっこで逞しいと言えばいいのか、逼迫した環境だし、背に腹は変えられないから我慢してるだけなのか…まぁ強いよね。ここの人達…
    ティムロビンス、お爺ちゃんになったなぁ〜歳とってワイルドな感じになってる(笑)
    この茶目っ気の効いた笑顔は健在だなぁ〜こんな風に歳をとりたいもんだ笑笑
    紛争が絶えない地域は子供でも恐ろしいねぇ〜子供でもじゃなくて子供こそ…かもな
    どんな場所にいても男と女は複雑なんだなぁ〜笑笑
    民族戦争の紛争地で外国人がロープを探して奔走する…面白い設定だけど、実際こんなことが起こっているんだろうな…何処からRPGとかが飛んで来るか分からない様な廃墟の街を走って行くのはどんな気持ちかな…
    廃墟となった町、廃墟となった家…骸となったその家の主人達…そんな救いようのない世界だけど、亡骸となった彼らを埋葬しようとする彼らの熱意は何処から来るのかな?人が人らしく生きていけない世界に人としての善を持ち込もうとする彼らの行動は苦難と諦観と方向転換に満ちているけれど、それでも捨てきれない想いって何処から来るんだろうな。折れない心、曲げられない意思、苦難の方が多いのに乗り越えようとする気持ち…見ている分には凄い、素晴らしい、カッコいいって感じだけど、もし当事者だったら、イライラの連続でイヤキチ全開で、どうにかなっちゃうよな…この映画ってと言うか、この主人公と同じくベニチオの映画「ボーダー」の彼とって役柄は違うけど、すごく似てると思う。自身の目的を遂行するために絶対に諦めない男って感じがする。
    嗚呼、ティムロビンスが缶詰食ってるスプーン!俺も持ってる(笑)笑笑笑笑
    彼女も肝が据わっているけど、そんな彼女を見てる奴に対して「敬意を払え」って、紳士協定みたいな不文律があるだろうってそこは大事にしろって言えるのはカッコいいですね。何気ないセリフとシチュエーションだけど、重要な場面だな。それって戦争で普通じゃない世界にいても、普通の世界にいる様に振る舞えって事…なんじゃないだろうか。
    それでも現実は過酷だよねぇ〜
    苦労に苦労を重ねた挙句、報われない結果であった。誰もが苦闘を続けている。終わりなんていつやってくるのか分からないけれど、笑って気持ちを切り替えられる日もあるって感じかなぁ〜なんだか面白い作品だった。
    またいつか観ようと思う。

  • ユーゴスラビアでの民族紛争が休戦に入った1995年、戦場となったバルカン半島では国連とNGO団体が治安維持活動を行っていた。ある小さな村では、村人たちの唯一の水源である井戸の中に死体が投げ込まれていた。

    井戸の水を使うには死体を引き上げるロープが必要。NGO活動家たちはロープを探して走り回る。周囲には戦車もジープも地雷も兵器もある。だけど、ロープはない。5人の大人が車中泊をしながら、ロープを探し、井戸まで届ける。これぞ戦争という場を舞台にした究極のコメディー。

    一番の笑いどころは、5人の努力が結局は無駄だったことが明らかになるラスト1分。子供の家族も住居も守れない、井戸から死体を引き上げることもできない。そんな人間が戦争やるなんて100年早い。なんてことを教えてくれる。

  • 戦争映画と言っても また、違った視点から捉えており、
    じんわり胸に沁みる映画だった。
    紛争地帯で人々を救うため奔走する国際援助活動家たちの戦いを、「トラフィック」のベニチオ・デル・トロ、「ショーシャンクの空に」のティム・ロビンス、「オブリビオン」のオルガ・キュリレンコ、「ゼロの未来」のメラニー・ティエリーら実力派キャスト共演で描いたスペイン製ヒューマンドラマ。1995年、停戦直後のバルカン半島。ある村で井戸に死体が投げ込まれて生活用水が汚染され、国際活動家「国境なき水と衛生管理団」のマンブルゥらが現地に派遣される。NGOこの役割の名称がすごい!
    井戸の死体を引き上げている最中にロープが切れてしまい、代わりのロープを探しに行くことに。1本のロープを求め、武装集団や地雷の恐怖にさらされる危険地帯へと足を踏み入れるマンブルゥたち。やがて不良にいじめられていた少年ニコラと一緒に彼が住んでいた家を訪れたマンブルゥたちは、そこで驚くべき事実に直面する。第30回ゴヤ賞で最優秀脚色賞を受賞。
    とても 過酷な選択の中でも ブツブツとユーモアに変えて話す ティム 面白かった。
    一本のロープを探す為に こんなに大変な思いで危険地帯に挑む彼らに「戦争だから…」と口々に言って スルーされる 実際には とても悲しい状況だと思った。
    ラストのボブ.ディランの「花はどこへ行った」って歌が
    全てを物語っていた。

  • 地域紛争。
    小さいズレから起きちゃう事なのかも。

    なぜか自分にとってはマイナーな
    バルカン半島のムスリムとセルビアの
    場合の事なんだけど、
    なんか登場人物に共鳴して
    怒ったり悲しくなっちゃったりして
    身近な事のように思えたっす。

    ちょっとしたズレなんて
    僕たちの周りでもあちこち見かけるし…
    どこから始まってもおかしくないかもね。
    地域紛争って。

  • 戦争をテーマにした戦闘シーン以外の映画っていい
    間接的に戦争の矛盾やら、悲しさがリアルに見えてきて、別世界の話ではなく、日常の中で起きていることだと感じる

    「ノーマンズ・ランド」もそうだったな

    とにかく戦時中の規則というもののバカバカしさ

    何してるんだ人間って思う

    最後の歌、沁みた

  • アマプラの映画ジャンル/ユーモアってクスッと笑える程度で基本鬱映画じゃないかと思う。でもまあ面白かったけどさ…笑えるって意味じゃないよ!笑

    人生は骨折り損のくたびれもうけ。善意は塵に、努力は灰に
    それでも次はうまくいくこともあるんじゃない?と
    進む姿にほっこりしました。

  • 面白かった、バルカン半島、1995年
    ボツニワが舞台、戦争終結直後のNGO
    安全な飲料水確保のために
    井戸に投げ込まれた死体を引き上げようとするが・・・・
    あちこちに地雷
    引き上げ用のロープは切れる
    杓子定規の国連軍
    キャッチ22的な要素も入ってくる
    ラストはなるほど、その手があったか
    主人公、女癖悪すぎ(笑)
    オルガ・キュリレンコ、美人だけれど顔つきが独特

  • 停戦直後のバルカン半島を舞台に、国境なき水と衛生管理団を描く。

    戦地ならでさのままならさ、通じない正論、積み上げた努力が簡単に崩れ去る現実。

    悪態を吐きながら、それでもそこで過ごす人々。

    主演のヴェニチオ・デル・トロを中心に、渋い演技。

  • 理不尽な事にもへこたれない強さ、ユーモアの大切さを感じられます。

  • 国際援助組織で活動する5人の報われないお話。地雷に埋まった紛争地帯では危険と隣り合わせ、目的地に着くだけでも命がけ、井戸の死体を吊り上げるロープ探しから始まるストーリーは、その後様々な人間模様を浮かび上がらせる。間接的に、戦争の犠牲になった地元民がこのような形でしか生きていかなければならない姿を静かに描いた作品です。

    ロープ 戦場の生命線』 (A Perfect Day)は、2015年のスペインのブラック・コメディ映画。脚本・監督はフェルナンド・レオン・デ・アラノア。パウラ・ファリアスの小説『Dejarse Llover』を原作としている。
    レオン・デ・アラノア監督による初の英語作品である。1995年、ユーゴスラビア紛争停戦直後の「バルカン半島のどこか」を舞台としている。
    2015年のカンヌ国際映画祭では監督週間に正式出品され、主演のベニチオ・デル・トロはサラエヴォ映画祭で生涯功労賞を受賞した。(ウィキペディア)

  • 物事が進まない報われない救われない話で好みじゃなかった。
    デルトロ好きだけど、自分の好きなタイプの映画にはあまり出ないのが悲しい。

  • デル・トロの目はなんともいいねえ。迫って来る哀しみを抱える目だ。こういう映画が広く評価されると嬉しい。

  • 時は1995年(おそらくは春先あたり)、ボスニア紛争停戦直後のバルカン半島。
    とある村の井戸に死体が投げ込まれ、NGO団体「国境なき水と衛生管理団」所属のマンブルゥは、死体引き上げの作業に駆り出されていたが、ロープが劣化しており、途中で切れてしまって引き上げは中断。代わりのロープを確保するために車で奔走するが、これがなかなか大変で……。
    個性的なキャラクターを実力のある役者ががっつりと演じ、またシナリオが、紛争地帯のハードな現実の中、営まれていく人々の日常を、誰に与するともなく実にうまく描いており、なかなかの妙味となっている。
    ハリウッド的な醍醐味や刺激を求める方は肩透かしを食らうので避けた方が無難だろうが、アートシアター系の映画に慣れている向きにはなかなかしっかりとした味わいの面白い映画だと思う。

  • 時は1995年、ヨーロッパの火薬庫ことバルカン半島のどこかが舞台の映画です。ユーゴスラビア紛争停戦直後で街は荒廃したままだが、NGO隊員のマンブルー(ベニチオ・デル・トロさん)は生活用水確保の為の任務に携わっていたのだが、活動地域の井戸の中には何者かが投げ捨てた死体が沈んでいた。マンブルーと仲間の隊員は死体にロープを括り付け、車による牽引にて井戸から死体を引き上げ様とするのだがあと少しのところで無残にもロープが千切れてしまう。。。マンブルー達は代わりのロープを手に入れる為に現場から離れた町に行くのだが、なぜか会う人会う人が異様によそよそしく、やっとで見つけた雑貨屋ではロープが販売されていたにも拘らず、店主に断られてしまう始末。。。非常に幸先の悪いマンブルー隊は無事、任務を遂行する事が出来たのか!?
    スペイン映画で舞台がバルカン半島と、全く馴染みが無いと思うのですが、変わった映画好きの方は観てみる価値があるかも???

  • たまたまgyaoで見つけてみたけど、久しぶりに映画らしい映画をみた気がする
    派手さはないけど、重苦しくならずに戦争の無意味さを描いている良作
    ノーマンズランドを髣髴とさせる、よくできたストーリで飽きさせないし、映像も俳優が時折見せる疲れた顔もいい
    こういうしっかりした脚本の映画を見ると、また映画館で映画みたくなる

  • ロープ1本を求め大奔走!紛争地帯の国際救助活動をユーモアを交えて描いた人間ドラマ
    見どころ
    ベニチオ・デル・トロ、ティム・ロビンス、オルガ・キュリレンコなど、豪華俳優陣が出演。歯がゆさと可笑しさを感じさせるなか、何とも皮肉なラストが待ち受けている。
    ストーリー
    1995年、停戦直後のバルカン半島。ある村で井戸に死体が投げ込まれ、生活水が汚染してしまう。犯罪組織の仕業で、彼らは水の密売を始めた。この事態に国連の動きは鈍く、“国境なき水と衛生管理団”の活動家たちが死体を引き上げようとするのだが…。

  • B。
    シュール。これもなせこんな邦題が。

  • スペイン/2015年/フェルナンド・レオン・デ・アラノア監督/ベニチオ・デル・トロ出演

    停戦直後のバルカン半島にある村の井戸に死体が投げ込まれ、生活用水が使えなくなる。国際援助活動家・国境なき水と衛生管理団の5人がその死体をあげようとするが、水ぶくれしていて、ロープが切れてしまう。

    そこからスタートするロープ探しの旅。途中牛が道の真ん中に死んでいて、地雷が仕掛けられている可能性がある。それは死体の右か左か。子どもが家にロープがあると言うので行くと、吠える犬をつないでるロープ。犬に眠り薬を飲ますが、戦争を生き抜いた犬、目がランランとしてきて効果なし。井戸の死体には爆弾が仕掛けられてるとウソをついて国連の関係者を呼ぶが、死体を動かすことは戦闘行為が終わった今できないということで、まだ落とされる。

    脚本が抜群。状況や会話のちょっとしたユーモアが絶妙だ。終戦後とは言え戦地を舞台にちょっとだけおかしいという微妙な話で引っ張っていく。新しい。

    ラストは、雨が降り出して、死体が浮き上がってきて村人がなんなく取り除いたというオチまで素晴らしい。

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