illbook2021さんの感想
2021年8月15日
ハラルさん「サピエンス全史」の続きの書。 「サピエンス全史」では、人類がどのようにして生き残ってきたのか?を過去を紐解いていく内容。「ホモ・デウス」は人類の未来の話し。 今まで最大の敵であった飢餓、疫病、戦争を克服しつつある人類が次に向かうのは、不死、幸福、神性の獲得。ホモ・サピエンス(人類)からホモ・デウス(神)に変わっていく。生物工学や情報工学などのテクノロジーを用いて、世界を、そして自分自身をも、思い通りに作り替え、創造することを目指す。 2010年、飢餓と栄養不良でなくなった人は100万人、肥満で亡くなった人は300万人以上。 人類はすでに手にしたものだけで満足することはまずない。何かを成し遂げたときに人類の心が見せる最もありふれた反応は、充足ではなくさらなる渇望。人類はつねにより良いもの、大きいもの、美味しいものを探し求める。老化と死そのものさえ克服することに狙いを定める。
歴史学者、哲学者。1976年イスラエル生まれ。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻し博士号を取得。現在、ヘブライ大学で歴史学を教授。『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』。 「2020年 『「サピエンス全史」「ホモ・デウス」期間限定特装セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」