感想・レビュー・書評

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  • 毎年、11月号は「こどもに聞かせる一日一話」特集です。
    1日2ページのおはなしが30日分、ぎゅっとつまっています。

    いつもの連載はおやすみですが、いつもは読めないおはなしが読める、特別号。
    我が家はこの号を借りてから、夜の読み聞かせを復活しました。
    夜9時半にタイマーをセット、そこまでに寝る前までの準備を終わらせる約束です。
    守れないと次の日からゲームの時間がゼロになってしまうので、子どもたちも必死(苦笑)

    そして9時半から10分間、こたつに入り、読み聞かせをします。

    返却の都合もあるので、1日3話を読み聞かせしていますが、ゆっくり読んで10分くらいで終わります。
    最後はサザエさん方式で、次の日に読むおはなしのタイトルを紹介しておしまい。

    挿絵も作家さんも30話全部ちがうので、飽きません。
    私がいちばんおもしろかったのは「イノシシ病院 救急車のまき」です。
    ワニ爺さんの歯槽膿漏(笑)、間違った方向で足をくっつけられちゃったカブトムシのツノくん(苦笑)、実際にあったらオソロシイ病院ですが、おはなしなのでゲラゲラ笑いながら娘と読みました。

    児童文学作家の中川季枝子さん(ぐりとぐらの生みの親!)インタビューで、「十代の頃に出会った本が、その後の人生を支えてくれる」ことが、中川さんの実体験をまじえながら語られています。

    また特集「子育て中に力をくれた本 11人の11冊」も良かったです。
    特に編集者の中村暁野さんのエッセイが、心に響きました。
    子育てで、良かれと思って頑張っているのに、何がいけないんだろう…と悩む中村さん。
    娘さんのある一言で、はっと気づきます。
    その瞬間、読んでいる私もハッとしました。
    子育てに悩む親に響く、エッセイです。

  • 子育て中に力をくれた本、子供に聞かせる1日1話の2本立て。大人も子供も欲する物語や本についてたっぷり味わえる。

    ぐりとぐらの作者、中川李枝子さんへのインタビューが素晴らしかった。本との付き合い方やご自身の幼少期の本との生活について。

    お母さんが、子どもの本を一緒に自分の楽しみとして読んでいたこと。お父さんが本だけは自由に買ってくれたこと。読みなさいとは言われないが、家中本があったこと。

    石井桃子さんの、子どもの本は根源的な人間の本であるべきです。という言葉が紹介され、ハッとした。

    本も人間関係も親子関係も、バカにしない、バカにされない。膨大な情報の中で本気で選び、取らない勇気をもつ。

    自分を信じて、いいと思うものを。読まなきゃと気負わず、忙しいときは無視して、かつて読んだものを読んだり、子どもが読んでいる本を一緒に読む。

    選び方へのアドバイスがとてもわかりやすく心強い。


    このほか、柚木沙弥郎さん、東直子さんなど子育てに読んだ本がそれぞれの思い出と共に紹介されている。

  • 子どもに聞かせる一日一話、一般からの投稿だけでなく、月刊絵本でおなじみの作家、そしてかこさとしさん、山崎ナオコーラさん、谷川俊太郎さんなど豪華な書き手も参加した30話。垂石眞子さんの「へんなひきだし」と小風さちさんの「まっかなぞうが」が私のお気に入り。

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著者プロフィール

中川李枝子 札幌に生まれる。東京都立高等保母学院を卒業後、保母として働くかたわら、児童文学グループ<いたどり>の同人として創作活動を続けた。現在は著作に1962年に出版された童話『いやいやえん』(福音館書店)は、厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、サンケイ児童出版文化賞、野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞した。主な著書に、童話『ももいろのきりん』『かえるのエルタ』、絵本には『そらいろのたね』『はじめてのゆき』「ぐりとぐら」のシリーズなど、多数ある。東京在住。

「2019年 『ぐりとぐらカレンダー2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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