50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ (日本経済新聞出版) [Kindle]

  • 日経BP (2018年9月21日発売)
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  •  原題の”Things”は日本語版タイトルで「モノ」と訳されているが、形ある物だけでなく技術や制度も含む広い概念で、本書の50にも福祉国家、知的財産、銀行などが含まれている。

     人類文明の最初期に作られたものもあれば、最近10年くらいに登場したばかりのものもある。あとがきで述べられているように、影響度のランキングトップ50ということではない。そのチョイスは著者のセンスを物語っている。

     個々のエピソードはどれも面白く読めるが、書物全体として一貫したテーマがあるとは言い難い。いわゆる雑学ネタ本のような印象だった。へえ!と思う話も多数あるし、各章はちょっとした空き時間にも読める長さなので、知的な暇つぶしにはちょうどいいだろう。

  • 現代経済を形づくってきた50の発明に関する物語を、ファイナンシャルタイムズのコラムニストが軽快に、それでいて骨太に綴った一冊。
    パスポートがなければ世界経済はもっと豊かになっていた、ピルが二つの力学を大きく変えた、蓄音機の登場が貧富の差を拡大させた…などなど、これだけ見るとどうしてそうなるのか分かりにくいけれど、優れたストーリーテラーである著者の手にかかると、どれもこれも腑に落ちる。
    あまりにも普及し過ぎて当たり前になってしまっているモノ・コトに、少し違う角度から光をあてると、違う何かが浮かび上がってくる。そして、そこに次なる発明のタネが隠れているのかも。そんな風に思わせてくれる秀逸なエッセイ集。

    ひとつひとつの物語はそれほどの長さではないので、スキマ時間や、入浴中に読むのに最適。

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著者プロフィール

フィナンシャル・タイムズ紙シニアコラムニスト。
フィナンシャル・タイムズ紙で長年にわたりコラム「The Undercover Economist」を連載。2006年~2009年にはフィナンシャル・タイムズ紙にて編集委員を務めた。シェルや世界銀行での勤務経験もある。2011年~2017年、英国王立経済学会評議員。英国王立統計学会の名誉フェロー。オックスフォード大学ナフィールド・カレッジの客員フェロー。現在はオックスフォード在住。

「2022年 『統計で騙されない10の方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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