「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 [Kindle]

制作 : 柴田裕之 
  • 文響社
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感想・レビュー・書評

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  • 誰も逃れることはできない、「死」。
    しかし、この問題に正面から向き合わないままう、長く人生を過ごしてしまったと、反省しています。
    そんな、「死」をテーマにした本が話題になっていると知って、読むことにしました。
     
    本書は、著者がイェール大学で講義している内容をまとめた書籍とのこと。
    原著では、前半が形而上学、後半が価値論というテーマに分かれており、後半のみが日本語訳として出版されたそうです。
    本書は9つの講義に分かれています。

    まず冒頭で、本書は死にまつわる実務的な内容を記したのではなく、哲学の入門書として書いたと定義しています。
    そして日本版では割愛された前半部分について、要約を紹介しています。
    その上で、おおくくりで以下のテーマについて、本書で考察しています。

    ・死というものをどう捉えるべきか
    ・死とは悪いことなのか
    ・逃れられない死を前提に、どう生きるべきなのか

    これらのテーマについて、一般的に話題に上ることの多い主張を取り上げ、その真否を著者が検討していく、というスタイルで進んでいきます。
    概念的な記述なのですが、文学作品を含め具体的な事例を挙げて解説しているので、個別の記述については、自分にも理解することができました。
    ただし、「こういう場合はどうだろう?」という提議が繰り返されていくので、正直なところ読みはじめてしばらくの間は、頭がこんがらがってきました。

    それでも、積み重ねられた考察を読み進めていくうちに、著者の「死」についての考えが、感覚的にも、論理的にも納得のいく内容だなあと、思えるようになりました。

    特に、「死はなぜ悪いのか」に対する著者の見解は、これから人生を歩んでいく上で、自分自身の指針になりそうだなと、感じました。
    死に限らず、なぜ恐れや不安を感じるのか、どう対処したら良いのかといった”感情”についても、教えてもらえました。

    読むタイミングによっても、受け取り方が変わりそうなので、人生の節目と感じた時に、読み返していきたいと思います。
     
    「死」に関係する本;
    『モリー先生との火曜日』ミッチ・アルボム
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B009QW63C2

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著者プロフィール

イエール大学教授。道徳哲学・規範倫理学の専門家として知られ、着任以来二十数年間開講されている「死」をテーマにしたイエール大学での講義は、常に指折りの人気コースとなっている。本書は、その講義をまとめたものであり、すでに中国、韓国をはじめ世界各国で翻訳出版され、40万部を超えるベストセラーとなっている。

「2019年 『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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