長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫) [Kindle]

  • 新潮社 (2018年10月1日発売)
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  • 社員の横領が同業者の知る所となり、ブローカー達の噂に尾鰭もつき、ハゴロモの売り上げに翳りが見え出した為、熊吾は弁天町の店を閉める決意をする。
    窮状を知った房江は、こっそり貯めていたへそくりの四十万を、松田とその母から借りた返済にと差し出す。

    「ハゴロモ」を守るという想いを強くした熊吾は松坂板金塗装もたたむ決意をするが、柳田商会関連のパブリカ大阪北の専務の東尾修造と、黒木の強い要望で半年間は熊吾を社長とし、その後に売却する約束で存続する事となる。

    同じ頃、弁天町に変わる車の置き場を探していた熊吾は、此花区の電線メーカーの工場跡地を関西中古車連合会復活の足掛かりにする事を思いつく。
    そして、今度こそ博美との関係に終止符を打つのだった。

    電線メーカーの担当者の紹介で知り合ったサクラ会理事長・丹下甲治の要請で佐竹善国という男を中古車センターの管理人として雇い、ついに連合会はスタートする。

    そんなある日、松田の母親がモータープールを訪れ、残金の返済を求めるとともに散々悪態をついて帰ってゆく。 そしてその恫喝とも脅迫とも言える訪問は徐々にエスカレートしてゆき房江の精神を蝕んで行く。

    そして同じ頃、ふと立ち寄った中古車センターの事務所で佐竹夫婦の営みを目撃した熊吾は再び爛れた欲情に火がともり、その淫美な肉体を求め、やっと切ったはずの博美の元へと吸い寄せられてしまう。

    板金塗装会社の手付けとして東尾から受け取った金で、残金の四十万を払いに行った房江は、松田の母親から博美という愛人の存在を事細かに突きつけられるのだった。
    やがて、休日のはずの歯医者へ出かける熊吾を不審に思った房江は後を尾け、博美のアパートへ入った熊吾を目撃し修羅場となり、熊吾はモータプールをおいだされる。

    そして…
    かねてからの懸念通り、松坂板金塗装は倒産する。
    東尾は手形を乱発した挙句女事務員と行方を眩まし、社長の熊吾は借金取りに追い立てられる。

    そんな中、一気に増えた酒で失敗を繰り返した房江は、城崎の麻衣子の元で服薬自殺を図るが、運命の悪戯で一命をとりとめると誰にも頼らず生きて行く決意を固め、大阪のホテルの従業員食堂で働き出すのだった。

  • 残り一巻となってしまった、、、寂しい。
    しかし また 読み返す時が来るだろう。

    さて最終巻に向かいますか*

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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