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感想・レビュー・書評
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戦前「神州ニッポンは、不滅であります!」と叫び続けて、どうなったか?
「この戦争で、特徴的なことは、
日本軍の戦没者の過半数が、戦闘行動による死者、いわゆる名誉の戦死ではなく、餓死であったという事実である。「靖国の英霊」の実態は、華々しい戦闘の中での名誉の戦死ではなく、飢餓地獄の中での野垂れ死にだったのである」藤原彰『餓死した英霊たち』
→太平洋戦争開戦の半年以後、
多くの作戦において「補給」を軽視した。戦うための必要十分条件を「考えない事にした/なった」。「野垂れ死ぬための必要条件」を着実に整えていった。
兵要地誌(軍事行動に必要な情報)の調査不足、現地自活主義、無謀な積極主義、時代錯誤な銃剣突撃の信奉等々、兵士が「野垂れ死ぬための十分条件」を積極的に整えていった。
「当然、兵士が餓死/病死するための必要十分条件」が全て整ったので、大量餓死、大量病死へと繋がった。
全ての愚かな作戦と愚かな命令の根底には「確実に餓死/病死する必要十分条件≒補給軽視」と「兵士/人間への人権と生命の軽視」があった。 これが、今(令和)に通じる。
戦後ニッポンの文脈で言えば、
①安全保障②食料自給率③人権
これらを軽視したら、いずれ、生活が出来なくなる/人生形成が出来なくなる。持続的な国民国家の条件を捨てた。
今、超高齢化/超少子化/超自殺/超ハラスメント/超働き手不足社会として「具現化」されている。今のインフレも一過性の現象ではなく、 長期的に続く。日本の国力が再び上がる事は、しばらくないから。
太平洋戦争の文脈で言えば、これから、おびただしい犠牲者を大量に生み出す段階(大量餓死/大量病死)になった。
日本人の不思議さとは何か?
あの戦争を二度と起こさない!ために、戦後日本の教育や政治/経済が行った事は「積極的」に上記(補給/人命軽視の理由)を、合理的に考えないようにした事だろう。これが、
ある意味、魅力的とも言える。
多くの言霊信仰/念力主義が出来た。言葉/スローガンだけが、独り歩きする。誰に聞いても、何が問題かわからない。本人自身もよくわかっていない。物事をわからなくさせる自己目的化が、日本人の魅力とも言える行動様式(犠牲者を沢山生むが)。
以前の状況で言えば、補給が途切れた段階で、文句を言うような事だろう。文句を言えば、補給が回復するだろうか?私達には人権がない!と戦地で文句を言って、人権がよくなるだろうか?あり得ない。
これと似たような事が、現在、普通に、
政治的行為とされている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・新書「日本軍兵士」で知っていたことが多かった。
・補給の無視。
・軍における経理、輜重兵の軽視。
・ドイツ駐在経験者の跋扈。(しかし別の本によると、ドイツ駐在経験者はドイツによるハニートラップにかかっていたらしい)
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