- 本
感想・レビュー・書評
-
感覚的な話が多く、データや具体例が少なかったので物足りなかった
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お金2.0/佐藤航陽
新しい発想、考え方を知って面白かった。お金の話というよりは、経済システム、自然の仕組みの話。お金にこだわらない、新しい価値社会が生まれる可能性にわくわくした。
・「経済システム」5つの要素
①報酬が明確であること(インセンティブ)
②時間によって変化する(リアルタイム)
③運と実力の両方の要素があること(不確実性)
④秩序の可視化(ヒエラルキー)
⑤参加者が交流する場があること(コミュニケーション)
・追加要素
1)寿命をあらかじめ考慮に入れる
2)共同幻想。同じ思想や価値観の共有。
これは、ゲームにしても、サービスにしても的を得たポイントだ。#要チェック
脳の仕組みと経済システムは繋がっている。脳の報酬系の刺激が快楽であり、報酬が行動のモチベーションとなる。
社会的欲求→①インセンティブ
脳は飽きやすい→②リアルタイム、③不確実性
快感は他人との比較によって高まる→④ヒエラルキー、⑤コミュニケーション
資本主義は自然界に似ているので残っている。逆に自然界に合わない仕組みは衰退する。
・自然界の3つの特徴
①自発的な秩序を形成する
②エネルギーの循環構造
③情報による秩序の強化
かつては情報の非対称性が、代理人としての仲介者を必要として中央集権化が進んだ。しかしインターネットにより情報の非対称性が崩壊して、分散化が始まった。
分散化は民主化に繋がる。お金で言えば中央銀行による貨幣だけでなく、すでにトークンが新しい経済システムとして使われている。
分散化による社会の評価基準は価値判断になる。世界は価値主義に変わって行く。
アマゾンの書評は賛否両論。私は面白かった。未来への示唆がある。
著者プロフィール
佐藤航陽の作品





