お金2.0 新しい経済のルールと生き方

著者 :
  • Audible Studios/幻冬舎 (2018年10月24日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 感覚的な話が多く、データや具体例が少なかったので物足りなかった

  • お金2.0/佐藤航陽

    新しい発想、考え方を知って面白かった。お金の話というよりは、経済システム、自然の仕組みの話。お金にこだわらない、新しい価値社会が生まれる可能性にわくわくした。

    ・「経済システム」5つの要素
    ①報酬が明確であること(インセンティブ)
    ②時間によって変化する(リアルタイム)
    ③運と実力の両方の要素があること(不確実性)
    ④秩序の可視化(ヒエラルキー)
    ⑤参加者が交流する場があること(コミュニケーション)

    ・追加要素
    1)寿命をあらかじめ考慮に入れる
    2)共同幻想。同じ思想や価値観の共有。

    これは、ゲームにしても、サービスにしても的を得たポイントだ。#要チェック

    脳の仕組みと経済システムは繋がっている。脳の報酬系の刺激が快楽であり、報酬が行動のモチベーションとなる。

    社会的欲求→①インセンティブ
    脳は飽きやすい→②リアルタイム、③不確実性
    快感は他人との比較によって高まる→④ヒエラルキー、⑤コミュニケーション

    資本主義は自然界に似ているので残っている。逆に自然界に合わない仕組みは衰退する。

    ・自然界の3つの特徴
    ①自発的な秩序を形成する
    ②エネルギーの循環構造
    ③情報による秩序の強化

    かつては情報の非対称性が、代理人としての仲介者を必要として中央集権化が進んだ。しかしインターネットにより情報の非対称性が崩壊して、分散化が始まった。

    分散化は民主化に繋がる。お金で言えば中央銀行による貨幣だけでなく、すでにトークンが新しい経済システムとして使われている。

    分散化による社会の評価基準は価値判断になる。世界は価値主義に変わって行く。

    アマゾンの書評は賛否両論。私は面白かった。未来への示唆がある。

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著者プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

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