Kindle Unlimited版読了。
亡き伯爵の妾の子として継母に使用人以下の扱いを受けていた所をヒーローの花嫁として引き取られる事で救われ、美しく成長しヒーローに恋した19歳庶子ヒロインと、王宮での覚えもめでたい生真面目で温厚でむっつりな30歳男爵ヒーローとの新婚ラブコメディです。
112Pの作品で、挿絵付きです。
TL小説のヒストリカル風ロマンス作品で、ヒーローが単身赴任設定って珍しいよね…と思い、読んでみる事にしました。
年齢差11歳のカップルです。
2人の出会いは6年前で、ヒロインが12歳、ヒーローが24歳でした。
ヒロインは亡き伯爵の妾の娘で、伯爵家では継母によって虐待されて育ちます。
ある日、ヒロインの異母兄である友人に頼まれたヒーローが、12歳になっていたヒロインを花嫁として引き取り、男爵家で優しい人々に囲まれ大切に育てられます。
ヒーローはヒロインを引き取った1年後に北の砦へ赴任する事になってしまい、6年間離れ離れの生活を送ります。
ようやく任期を終えたヒーローが6年ぶりに帰ってくると、そこには美しく成長したヒロインが待っていました。
ヒーロー視点があるので、ヒロインを本当の花嫁にしようと引き取った訳ではなく、年の離れた妹もしくは父親のような気持ちで引き取った事が分かります。
ヒーロー母が優しい人で、ヒロインを本当の娘のように可愛がってくれているのでホッとします。
13歳から19歳になる6年間は、男女共に1番変わる思春期の時期なので、設定が美味しいと思いました。
美しく成長したヒロインを見てヒーローは一目惚れをしてしまうのですが、もっと悩んで拗らせるのかと思ったら、その日の夜に夜這いしてきたヒロインの魅力にコロッと落ちて初H展開になるので、予想外にチョロいヒーローでした(笑)。
ヒーロー母が告げたように、本当にDTだったのかどうかは不明でした。
その後のヒーローの溺愛というか浮かれっぷりを見て、「…真面目な人程ネジがゆるむと色々と大変なんだな」としみじみと思ってしまいました。
何だか全体的に、文章が読みにくかったように感じました。
特に一ヶ所、ヒロインが舞踏会で「キュアアア」と悲鳴を上げているのは、誤字なのか本気だったのかが不明でした。(^_^;)
途中、ヒロインに横恋慕した第2王子が暴走しかけましたが、結果的にはヒロインとヒーローの愛情をより深いものにした噛ませ犬の役割でした。
しかし、第2王子の常軌を逸した執着が最早ストーカーで、結構怖かったです。
ただ、ヒロイン実家はまた後で何かしてくるのではないかと心配になるので、再起不能になるくらい決定的な罰を与えて欲しかったです。
挿絵は美麗でした。