ブラック・スクリーム (文春e-book) [Kindle]

  • 文藝春秋 (2018年10月19日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 最初の方で犯人がわかり、あとはいつ捕まえるかだけで似たような犯行が繰り返されるという前半はやや退屈な展開だった。途中でディーバー流のどんでん返しがあり、後半は怒涛の展開で楽しめた。
    ライムに土地勘のないイタリアが舞台だが、なぜか物的証拠から犯行に関係ある場所があっという間に特定されるというご都合主義が気になったが、ひねりが効いたストーリーで、良かった。

  • 1年に1回のお楽しみであるジェフリーディーヴァのリンカーンライムシリーズ。今回は割とオーソドックスな展開で序盤は始まり、中盤に向けてもスリリングな展開はあるものの、最近の数作に比べると相対的におとなしめの構成。
    登場人物紹介を見て分かるとおり、イタリアが主な舞台となっており、いつものメンバーからうってかわってイタリアの個性派ぞろいのメンバーとの共闘が楽しかったし、徐々に人間関係を構築していく様が見事でした。あと、物語の中にある、イタリアの風習や現代社会が抱える闇、みたいなものが垣間見ることができたのも面白かったな。
    話全体としては、いつものリンカーンライム(読者はジェットコースターの様に翻弄され、最後の最後まで騙される)でラストまできちんと楽しめました。前作ほどのインパクトはもちろんないんだけど、今作も非常に骨太な作品でした。人間ドラマ的にも色々とほっこりできたし、次回作も本当に楽しみです。また来年秋が待ち遠しい

  • 【大西洋を股にかける殺人鬼VSリンカーン・ライム】イタリアとアメリカで発生した拉致監禁事件。殺人の期限までに名探偵ライムは真相を暴き、被害者を救えるか? シリーズ最新作。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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