最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 海外文学読む人たちにはめちゃめちゃ絶賛されていて、もう読むしかないって感じで読んでみたけど、懸念していたほど苦手ではなかったけれども好きってほどでもないっていうのが正直な感想で。
    読みながらなんだかすごくジョン・アーヴィングっぽいと思っていて。すっごく変わった人たち、変わった形の愛、予想もしない展開、でも、なんだか説得力があって、こういうのもアリ、悪くない、とか思えるっていう。
    前半の、いろいろな妄想をはらむ女同士の格闘とかセックスの話が長く感じてちょっとうんざりしたんだけど、後半、やっと話が進んで展開が早くなってからはおもしろかった。

    なんだろう、全体的に言いたいことにはすごく共感するし、ところどころすごくいいなと思うシーンや文章もあるんだけど、のめりこめないのは、わたしにセンスがないっていうか、なんかそんな感じかも。
    だれでも孤独だし、内面はとても変わっている部分があるものだけど、やっぱり主人公は、わたしには、精神的に普通ではないと思えてしまうし。
    あと、クリーが美人、っていうのもどうも想像がつかないとかも、やっぱりわたしが世間一般の固定的な観念とか女性の役割みたいなものにとらわれているんだろうなあと。

  • Novel 11,Book 18のような説明しにくい小説。
    評価が分かれそう。
    妄想女の話はキツイな。こういうのを普通に聞ける男はモテるんだろうな、
    とか思ってたら中盤更に酷くなり、多重人格の話かと、チャカポコ言い出すんじゃないかと。
    でも面白いんだよね話。言葉とかも。
    登場人物にドラマもあるし。
    妄想が妄想じゃなかったり。
    やっぱり妄想かも知れないけど

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著者プロフィール

ミランダ・ジュライ(Miranda July)
1974年、バーモント州バリー生まれのアーティスト、作家、女優、映画監督。本名はミランダ・ジェニファー・グロッシンガー。
バークレーで育ち、16歳から舞台の脚本、監督を務めている。カリフォルニア大学サンタクルーズ校に入学するが2年目に中退、ポートランドに引越してパフォーマンス・アートを始める。1996年に短編映画集製作のプロジェクトを始め、2005年に映画「君とボクの虹色の世界」を監督・主演。非常に高い評価を得る。
2005年から小説の執筆を始めている。代表作に『いちばんここに似合う人』。ほか、『あなたを選んでくれるもの』『最初の悪い男』など。

ミランダ・ジュライの作品

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