翻訳できない世界のことば [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 素敵な言葉にあふれてる。
    そしてその言葉のある国が好きになる。
    中には原語表記できない言葉もあって、想像がかき立てられる。
    温かさで胸がいっぱいになる一冊。

  • フワッとしている現象に名前をつけて生命力を与える。
    そうすると、その現象が社会全体で素敵に思われたり、なんなら草食系・肉食系が新たな恋愛サービスの発展に寄与したように、新しい市場が生まれたりもする。
    モヤモヤしていることがあったら言葉にしてみよう。

  • ラジオで聴いて気になって借りた本です。
    まず「はじめに」を読んで、まだ知らない言葉との出会いにわくわくしました。
    学生時代にコミュニケーションの勉強をしていた時、「言葉は意味を持たないシンボルである」というような解釈に触れたことを思い出しました。
    言葉自体に意味はなく、他人や異文化への更なる理解を助けるためのツールだというような考えだったかな。(うろ覚え…)

    えっ、その表現使う時ある?笑みたいな絶妙な意味を持った言葉や、あ〜わかるそういう時あるよねと共感できる言葉、表現のしにくい気持ちや経験を表す言葉たちが生まれて、実際に使われてきた環境や文化の背景に思いを馳せずにいられません。

    著者と訳者の素晴らしい感性によって紡がれた、それぞれの言葉の説明やイラストも魅力的です。

    中には日本語の言葉も含まれていて、例えば木漏れ日は「"木"から"漏れ"る"日"」の組み合わせで出来ていると日本人の私はわかるけど、イギリス人である著者はコモレビという音からこの言葉に惹かれてこの本に載せたのだと思うと、他から見る自国の言葉をより素敵に感じられます。
    また、自分から見る他国の言葉も、今は音で捉えているけど、意味がわかって組み合わせや成り立ちを理解したらまた違った印象を持つのかもしれないと思いました。

    それから、たくさんの国や地域の言葉が収録されていますが、中には言語表記不明となっている言葉もあって、生まれる言葉もあれば死にゆく言語もあるんだな…としみじみしました。

    仲の良い誰かにプレゼントしたくなる本です。
    そして、もっと仲の良い誰かとはこの本の言葉と意味を共有して、日常的に使ってみたり冗談として取り入れてみたり、そんな感じの言葉遊びをしたら楽しそうだなと思います。

  • 「コンムオーベレ」 “涙ぐむような物語にふれたとき、感動して、胸が熱くなる” [イタリア語]のように、他の言語では一言で言い表しにくいことばを集めた一冊。繊細な心の揺れを表す表現に出会え、ことばの世界が広がります。ちなみに日本語も「ワビサビ」の他にも何語か採り上げられていますが、その目のつけどころも日本人には新鮮です

  • 日本語が4つか5つくらい収録されてて、それらがいちばん良かった

  • スウェーデン語のmångata(モーンガータ)とか、ロマンチックな言葉だなあ。
    水面に映った道のように見える光。
    こういうものに名前があるのは良き。
    普段自分が何かを見たり体験したりした時に感じる言葉にできない感情にも、どこかの国では名前がついているのかと思うと、言葉って良いものだと思う。

  • 一言で言い表せないような言葉、それは母国語という生活や宗教や哲学に密接した、というかそれそのもののようなものなのだと気づいた。

    気持ちや、その、事象があって言葉が生まれるのが普通だと思う。
    でも、言葉を知って、自分の状態や気持ちがわかることもあると知った。
    たとえば、アイスランド語の“tima (ティーマ)“
    こういう気持ちってわかる。
    上部だけの行為って、虚しい。
    覚悟っていつできるもの?いつするものなんだろう?
    それをしないまま、中身はいつまでも小学生な気がする。

    他にも…

    “Poronkusema (ポロンクセマ)”
    生活を共にするトナカイのことを思い遣った、とても優しい時間の単位だと思う。
    でも人間だと7.5キロってちょっとした距離だよね。
    “Trepverter(トレップヴェルテル)”
    すごくわかる。
    大抵悔しい時。
    次に似たような時には、と思うけれど、そのいつかはなかなかやってこないもの。
    ”kummerspeck (クンマーシュペック)”
    こういうのはやはり世界共通なのだと安心する(笑

    わかり合っていて、もはや言葉にする必要のない状態、それを表す言葉もあった。
    それはもしかしたら必要のない言葉かもしれない。
    それでも存在する。
    その意味をいつか考えてみたい。

  • 発語もまだな赤ちゃんを育てていると、ことばに敏感になっていきそう。
    ある概念を指すことばがあるからこそ、その世界が見えるようになるし、感情も豊かになる気がする。そういう世界のことばを詰め込んだぜいたくな絵本だと思う。
    日本のことばもいくつか取り上げられているのが嬉しい。こもれび、つんどく、ぼけっと、わびさび。積読のような最近のことばを取り上げたら、もっとありそうな気もするけど。素敵なことばと絵は写真に撮ってみた。

  • 私の読んだ本は、電子書籍でなく、2016年8月20日第1版第6刷発行の本であり、図書館で、手にした本である。

    ことば的には一言で、終わってしまうのだが、ニュアンスとして、表現しにくい、世界のことば。

    名詞・動詞・形容詞・・・見たことの無い文化や環境の違いの表現が、掲載されている。

    そして、色んな語学があることに気が付いた。

    オランダ語「ダチョウの政治」という意味合いのストラウスフォーヘルポリティークという長くて覚えられないような言葉なんて、面白くて、今の政治家に投げかけたいような言葉である。

    フィンランド語のポロンクセマのトナカイの移動できる距離なんて、日本では、どれ位の距離何だろう?と、思ってしまった。約7.5㌔とか・・・・
    でも、こんな言い回し方って、フィンランドならでは・・・と。

    ウルドゥー語のゴーヤーって、言葉も、そして、発音文字も、ちょっと楽しい。
    羽が生えて高い山々を飛んだり、大海原を旅するような感じのことばだと。

    日本語も、他国から見たら、面白く感じられているだろう。

    この本を読んだ人は、どのことばが、好きだったのだろうか?と、思いながら、イラストが、頭に残りながら、本を閉じた。

  •  手にして良かったなとしみじみと思える本。
     言語化できなかったり、意識したことがなかったけれど、「そういうことってあるよね!」と共感したくなる言葉が世界にはたくさんあるんだなと知った。
     また、イラストがとても素敵で、いつまでも眺めていたくなる。

    ・スウェーデン語のモーンガータ(水面にうつった道のように見える月明かり)。
    ・タガログ語のキリグ(おなかの中に蝶が舞っている気分)。
    ・日本語のコモレビ(木漏れ日)。
    ・ロシア語のラズリュビッチ(恋がさめ、ほろにがい気持ちになる)。
    ・ペルシア語のティヤム(はじめてその人に出会ったときの、自分の目の輝き)。
    ・ドイツ語のヴァルムドゥーシャー(冷たい、または熱いシャワーをさけて、ぬるいシャワーを浴びる人。「少々弱虫で、自分の領域から決して出ようとしない人」)
    ・韓国語のヌンチ(他人の気持ちをひそかにくみとる、こまやかな心づかい)。
    ・ポルトガル語のサウダージ(存在しないものへの渇望や、愛し失った人やものへの郷愁)。

    などなど、なんだかすべての言葉が愛しくて、ひとつひとつの言葉に含まれた意味や考え方を知れる。また、それに名前をつけようとした世界の人々が身近に思える。

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著者プロフィール

エラ・フランシス・サンダース
イギリス在住のライター、イラストレーター。著書に"Lost in Translation: An Illustrated Compendium of Untranslatable Words from Around the World"(邦題:翻訳できない世界のことば)、"The Illustrated Book of Sayings: Curious Expressions from Around the World"(邦題:誰も知らない世界のことわざ)、"Eating the Sun: Small Musing on a Vast Universe”(邦題:ことばにできない宇宙のふしぎ)がある。

「2021年 『もういちど そばに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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