人喰観音 (早川書房) [Kindle]

  • 早川書房 (2018年10月25日発売)
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  • なんとも不思議な昔話
    いったいスイとは何だったのだろうか?
    時代背景は女子供が酷い扱いを受けていて
    貧富の差が激しい明治時代~大正時代くらいなのかな?

    カニバリズムのお話なので割とグロいのですが
    民話的な物語と美しい文章で、綺麗に感じるから不思議
    単話ですが全部つながっています。

    スイを囲い込んだはずの男性は
    もれなく寄生され逆に囲い込まれ・・・
    酷い目にあった女性たちは、形はアレだけど
    最終的に幸か不幸かみんな幸せになっています。

    産婆の千恵さんの怒号で
    琴乃さんは現実に戻ってこられてましたが
    あのまま山のお屋敷に姉妹二人で暮らしていたら
    スイが代々受け継がれていくのでしょうか。

    おそらくスイと同類の東方さん
    この人が一番の黒幕な気がします
    人に寄生させて育ててから、たぶん最終的にスイを食べようとしてましたよね?
    潮渇湯飲んでしまえ、と思いました。

  • タイトル通りのガッツリとしたカニバリズム!笑
    しかし、一辺倒なグロ描写にあらず!
    その世界観はもはや美しいの一言、
    やはり篠たまきさんだなと!思わせてくれる作品でした。
    スイという人であって人ならざるものに関わって
    しまったが為に人道を踏み外し、悲痛な最後を
    迎えてしまう人たちの物語
    グロテスクに注意と言われたが、個人的には女性に対するクズな男共が乱暴する描写が胸糞すぎるのでグロよりこちらの胸糞案件がキツいと個人的に思った。しかしながらこの気持ち悪い描写を凌駕する美しい文体の前には霞む。( ˶ー̀֊ー́˶)
    故に本作『人喰観音』は幻想的です面白い!!

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著者プロフィール

しの・たまき●秋田県出身。東京都在住。ホラー作家、ライター。第10回「幽」文学賞短篇部門にて「やみ窓」で大賞受賞、デビュー。著書に『人喰観音』『氷室の華』『月の淀む処』などがある。

「2022年 『やみ窓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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