かーくんさんの感想
2020年5月29日
哲学の授業の課題図書でした。プラトンの本を読むのは初めてでしたが、この本を読んでプラトンの文章力と頭の良さに驚きました。哲学者であるソクラテスと、弁論家であるゴルギアスやカァリクレスとの対話が躍動的に描かれています。善と快の関係、不正を行うことと受けることでは、行うほうが悪であり、不正を行って罰を受けないのはさらに悪であるなど、様々な事柄に対して対話を通してソクラテスが明らかにしていきます。堅苦しい表現は少なく、読みやすい本でもあると思うので、哲学に興味ある方はぜひ読んでみてください!
山口大学教授 1961年 大阪府生まれ 1991年 京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学 2010年 山口大学講師、助教授を経て現職 主な著訳書 『イリソスのほとり──藤澤令夫先生献呈論文集』(共著、世界思想社) マーク・L・マックフェラン『ソクラテスの宗教』(共訳、法政大学出版局) アルビノス他『プラトン哲学入門』(共訳、京都大学学術出版会) 「2018年 『パイドロス』 で使われていた紹介文から引用しています。」