知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた (講談社現代新書) [Kindle]
- 講談社 (2018年11月14日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (269ページ)
感想・レビュー・書評
-
話が込み入っている。要再読。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカと日本との関係について、数々の文献を引用し、「不都合な事実」を赤裸々に書いて話題となった、『知ってはいけない』。
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B074NZK8GV
その内容を読んで、自分自身もショックを受けました。
その続編が発表されたと知って、電子書籍版で読むことにしました。
前作の振り返りも含め、著者は以下のように自説を展開していきます。
1)日米間には、正式な条約の他に、密約が存在する
2)密約について、首脳個人間の約束という捉え方をした日本と、継続して守られるべき国同士の取り決めとするアメリカでは、その後の対応が大きく異なった
3)日本は上記の捉え方だったため、首脳さらには外務省の中でも、密約についてしっかりとした引き継ぎが行われてこなかった
4)この状況を利用し、アメリカは自国に有利な密約と仕組みを積み重ね、日本を軍事上の属国と言えるレベルまで取りこんだ
その上で、なぜその状況を改善することが出来ないのかについて、調査・解説しています。
日本という国が他国からなぜ、軽く扱われてしまうのか、本書を読んで以下のように理解しました。
・少なくとも軍事面からは、独立国家とは言えないこと
・国家間の取り決めについて、適切な扱いをしてこなかったこと
問題を提起する、という主旨で書かれており、「ではどうしたら良いか?」についての議論が深められていない点は、次作に期待したいと思います。
ただし著者が書いている通り、現状を正しく認識し、是正していく行動を、少しでも早く進める必要があると思いました。
この問題については複数の視点から見る必要がありそうなので、関連図書を探して、勉強していきたいと思います。