DAYS JAPAN (デイズジャパン)12月号 (非情なる五輪)
- デイズジャパン (2018年11月20日発売)


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- 本 ・雑誌 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 4910164971282
感想・レビュー・書評
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表紙写真は、解体が進む霞ヶ丘アパート。オリンピックのために東京都が決めた移転期限は2016年1月だったが、身体の問題で引越しが出来ない住民や都と移転の交渉をしていた住民はしばらく住み続けた。解体されるこの15mとなりの棟には3世帯の住民か住んでいたが、解体工事は推し進められた。2016年6月11日。Photo by 青山真也。
こういう事実を「記録」し、こういう雑誌によって「報道」されない限り、我々はそういうことは「無いもの」として過ごしてしまう。立ち退き料は、僅か17万円弱だという。それ以外びた一文も使われない。何億円も使って進めるオリンピックの傍で、穏やかな共同体は壊され、終の住処を追われる。なんという理不尽なのだろうか。
「報道」は、「記録」する人がいないと存在しない。だから、安田純平さんの救出は必要だった。そのことを前提に今回の記事で新たなことを知った。
「外務省の報告によれば、私たちが用いる10年パスポートの再発行の費用の75%が海外での邦人保護に充てられることになっており、その額は安田さんが逮捕された2015年で354億4672万9千円だということだ」(9p)
もちろんだからといって、私はあのISに「不用意に」3億4千万円渡せばよかったといっているわけではない。
今回の編集後記の処に「DAYSJAPAN休刊のお知らせ」が載っていた。そのことへの、私の意見は、まだ事実関係を集めているところであり、言及は避けたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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