イデアの影 The shadow of Ideas (中公文庫) [Kindle]

  • 中央公論新社 (2018年11月25日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 私は彼女のように考えてしまうことがあるから、なんだか分かるなーって思った。
    生と死は同じなのよね。
    私もこの躰を借りている間にできることを楽しもうかな、なんて。

  • 文章が繊細で惹かれたし、先の読めない展開も気になった。ただ読み終えた感想としては結局何だったのだろう、という疑問が大きい。どこにも感情移入出来ず置いていかれた印象。

  • また森さんの難しくて分かりにくい精神世界の世界観。どこまでが現実で、どこからが夢なのか分からなくてフワフワする。これは、今の私には届かなかったなぁ。

  • 読んだ感想としては、"よく分からない"。よく分からない曖昧な彼女が過ごしていく日々を書いたものだと思う。1人、また1人と亡くなっていくうちに少しずつ彼女の存在が浮き彫りになっていっているなと思いました。読んでいる時、ずっと少しの緊張感が漂っていたので最後の文章を読んだ時「やっと読めた」と安心しました。人に勧めれるようなものではないけど、この本に出会えてよかったなと思いました

  • 読了後、放心。何とも言えない気持ち悪さ。でも嫌な気持ち悪さではない。主人と、家政婦とともに暮らす「彼女」を描いた話。最初はハッキリとしているのだけど、彼女が想う人々との別れて経て、徐々に、真綿で首を絞められるかのように現実と幻想の境界が曖昧になっていく。多分、彼女が最後まで彼女としての名前を呼ばれない、明かされないし、思い出せないのは、私たちと彼女の境界線も、曖昧にしたかったからなんじゃないかな。普段は目を向けない、深い場所に連れて行きたかったんじゃないかなぁ。

  • かなり怖い。森博嗣らしい生死感。

  • この世は、すべて幻なのです。現実なんてものはない。ただ、映っている影だけが見える。そうではありませんか?―主人と家政婦との三人で薔薇のバーゴラのある家に暮らす「彼女」。彼女の庭を訪れては去っていく男たち。知覚と幻想のあわいに現れる物語を繊細かつリリカルに描く衝撃作。

  • 存在論をミステリ調に扱った作品。Fシリーズ等の森博嗣とはまた少し雰囲気が違う。
    我々が現実として認識しているイデアはそれ自体か、はたまたその「影」なのか?という話。
    答えの提示はない。濃霧のような本。
    ---
    あなたは手足を縛られ、動けない状態で洞窟の奥の壁を見続けています。
    洞窟の外では太陽が輝いています。眩しい陽光に照らされ、あなたの背後を運ばれていくものたちの影が洞窟の壁に映ります。
    あなたにはその影しか見えないので、それが本物だと思い込み、外の色鮮やかな世界に気づくことなく生きている。
    (2020.06.24)

  • 正直に感想を書くと、「よく分からない」です。(笑)
    ただ、私は森先生のこういう作品が好きです。
    最初あらすじだけを読んだ時は以前短編で出していた「純白の女」の話なのかと思っていましたが、微妙に違うところもあり・・・。
    でも、セットで読むと面白い。
    「純白の女」が主人公の外の世界、客観を描いた作品とするならば、「イデアの影」は内側、主観の話といったところでしょうか。
    勝手にそんな対比をしながら読むと奥が深いです。
    ぜひセットで読む事をお勧めしたいです。
    「純白の女」は「まどろみ消去」の中に収録された短編です。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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