ノルウェイの森 (講談社文庫) [Kindle]

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  • 講談社
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レビュー : 6
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感想・レビュー・書評

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  • 映画を観ているような感覚で頭に映像が浮かぶ程、情景描写が上手(素人目線)

  • 初、村上春樹。友人達から、全く意味がわからないとか、難しいとか聞いてきたので敬遠していたけど、ノルウェイの森は読みやすいと聞いて、チャレンジ。

    結果、読めた。出てくる人物たちが皆何をするかわからない性格のため、何が起きるのか気になって読んでしまった。結局、何が直子をそこまで追い込んだのか、私はよくわからなかった。でも彼女はきっと、「私はもうダメなの、なにか壊れてしまって、バラバラなの」とか思っていたんだろう。そんな女だからこそ、男性は惹かれるのだろう。

    とにかく、みんな暗い。主人公のワタナベも、自殺するキヅキと直子も、繊細すぎて社会に適応できず、自分の中に閉じこもりながら、結局誰もきちんと愛することができない、自分が大事な人間たちだ。ただ、誰しもが持っている片鱗を、ものすごく誇張して表現しており、ある種、えぐみがある。そして思春期から大人になるタイミングだからこそ、その体と精神の歪みが象徴的に思えた。

    上巻を読んだ後は、しばらく直子という女の、とてつもなく自分勝手で、感情的で繊細なキャラクターは、女の象徴に思えて、大嫌いだった。でも、どこか母に似ていて、そして私も持っている部分があって、苦い気持ちになった。

    読んでいて思うのは、結局自分の想いを周囲にきちんとぶつけられる、緑のような健康的な人間たちは生きていけて、それがうまくできなかったり、相手に期待できなかったり、自分の殻の中にいると、おかしくなってしまうのかもしれない。

    また読みたいか、と言われたら、もう読まないだろう本。
    暗いし、辛い。でも、村上春樹が好きな人はなぜ好きなのか、少しわかった。

  • kindleにて20年ぶりに再読。
    良くも悪くも村上作品のあるベクトルでの最高到達地点と思う。読後にしばらく残る孤独感、無力感。

  • 私がこの小説を初めて読んだのは、確か16歳の時だ。
    その頃私は学生で、通っていた学校では毎週の様に模試が行われていた。
    その模試で題材になっていたのが、村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」だった。

    いたく感銘を受けた私は、かと言って本屋で文庫本を購入するお金もなかったので、古本屋に「ダンス・ダンス・ダンス」を探しに行った。
    しかし、「ダンス・ダンス・ダンス」は売っておらず、仕方なく同じ作者の別の作品「ノルウェーの森」を買って読んだ。

    その時にどの様な感想を持ったのかは、正直なところ覚えてはいない。
    しかし、18歳で親元を離れて寮暮らしを始める際、唯一持って行った本が「ノルウェーの森」で、1年間の寮生活で何度となく読み返したということは覚えている。
    今思えば、18歳で寮生活をする際に持っていく本として、これほど適した本もない様な気がする。

    それから年月が経ち、レイコさんぐらいの歳になってしまったわけだが、久しぶりに読んだノルウェーの森はやはりよかった、これこそが小説だと思わずにはいられない。

    筋は全然覚えていなかったのにも関わらず、登場人物や、断片的なシーン、比喩表現などはしっかり自分の中に残っていたことに驚き、また、懐かしい友人に会ったかの様な気持ちになった。
    記憶が人格を形作るのであれば、「ノルウェーの森」は、私の人格の一部だと言っても言い過ぎではないだろう。

    まぁ、それが良いのか、悪いのかは解らないが。

  • 大学時代に読んでめっちゃ好きなやつ

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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