Kindle版読了。
帝国の女性騎士だった前世の記憶を持つ小国の貧乏男爵令嬢ヒロインと、ヒロインを前世から一途に想い続けて目出度く婚約者となった帝国次期皇帝候補の公爵ヒーローとのラブコメディです。
【辛口感想注意】
シリーズ第2弾です。
舞台は帝国に移り、ヒロインは魔法は使えなくても魔物を操る力を得て、帝国で婚約式を挙げてヒーローと正式な婚約者同士になります。
恋人同士になったヒロインとヒーローがいちゃラブしているのは微笑ましかったです。
ヒーローが新たに猫に変身出来るようになったり、皇帝もすっかり犬の姿がお気に入りとなり新たな世界の扉の開いたようで楽しかったです。
あとは、帝国の皇宮内にあるヒーローの私室が、前世のヒロインの形見の品に占領されていた事実を知ってヤンデレ疑惑が浮上しました(笑)。
ただ、読み終えて、かなりもやもやとした気持ちが残りました。
・ヒロインが原初の光を体に宿している事を知った帝国の皇族達が、ヒーローではない別の相手との政略結婚を勧めてくる展開が全く意味不明でした。
・性善説を信じてるわけではありませんが、公爵が新興宗教に荷担した理由が妻と子供への愛情からではなかった事に落胆しました。
・公爵令息がヒロインの婚約魔法を強制的に解除した時に、ヒロインは魔法で拘束された訳でもなかったのに、ただぼうっと見ているだけで全く抵抗しなかった事に苛々しました。
・ヒロインが剣で活躍するシーンが見られなかったのが残念でした。
ヒロインの寿命についてや怪しい振興宗教の問題も解決されてないと思うので、続編を期待します!