完全無罪 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ストーリーそのものは面白く、一気に読んだ。
    柚月裕子を読んだ後だった為かやや内容が軽いと思われた。
    DNA鑑定は足利事件を彷彿させた。捜査機関による捏造だったことを刑事があっけなく白状した時はあれれ、こんなにもあっさりと白状するのか。
    ラストもやや出来過ぎかと思う。

  • 少女殺人の冤罪と若手女性弁護士の話。ストーリー展開、深さ、キャラの奥行きでは中山七里には敵わないが、最後まで楽しめた。欲を言えばもう少し意外さが欲しかったところ。
    Kindle unlimited

  • 「完全無罪の達成。それは針の穴に駱駝を通すよりも難しいものなのかもしれない。無罪になってもそこはゴールではない。失ったものを取り戻す戦いがそこから始まる。平山はそのスタートラインにさえ立てたのだろうか。」いかに「完全無罪」が難しいかを書きたかったテーマなのか⁉️

    21年後に再審で無罪犯が、91歳で少女誘拐した犯人から犯罪を聞き、冤罪をした元警察庁を殺人するストーリー分からない、最後に裏切られた気分、未だ読み終わって無いけど不満だ⁉️
    20年も真犯人、三人の娘を陵辱した真犯人が捕まらないまま、冤罪と完全無罪がテーマでいいのか⁉️冤罪の真犯人にもっと光を当てなくてサスペンスと言えない‼️上司、同僚が今井を使って冤罪再審を企てだなんて、話最後はどうでもイイ事だ⁉️違うの

    21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判に抜擢された期待の女性弁護士・松岡千紗。しかし、千紗はその事件で監禁された少女の一人だった。間一髪で自分を殺めたかも知れない容疑者に千紗は敢然と対峙する。罪を作り出す罪「冤罪」法廷が迎える衝撃の結末。大ベストセラー『雪冤』を超える慟哭の「冤罪」ミステリー。(文庫書下ろし)

  • こんなことで長期間自由を奪われていたなんて!!! 許せないわ。自由になったのだから、次の人生に進めば良かったのに、それでは気が済まなかったのか。

  • 平山の言動や千紗の心理描写で読者も振り回されたと思う。
    その振り回し方が、書きようでどうにでもなることでは?と思ったが、
    ちゃんと意味付けはされていた。(伏線は回収されていた。)
    平山の「こんな人殺しを無罪にしてくれてありがとう」など。

  • 最後まで一気読みしてしまうほどストーリーは面白かったが、1週間経つと内容忘れてた。

  • 21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判の担当になった弁護士の千紗。しかし千紗は幼いころ、その事件で誘拐されたうちの一人だあった。
    果たして容疑者は本当に犯人ではないのか?別に真犯人がいるのか?というお話。
    一気読みしてしまった。この著者の別の作品も読んでみたいと思った。

  • 21年前に起きた少女誘拐殺人事件で犯人とされた男・平山の再審請求を担当することになった女性弁護士・松岡千紗。
    彼女もまたその事件で誘拐されて唯一逃げ果せた被害者であり、その時に植え付けられた「怪物」の悪夢に悩まされていた。
     
    自白と遺された被害少女の毛髪のDNA鑑定によって犯人とされていたが、それは本当に公正な捜査によるものだったのか。
    本当に冤罪か否か、よりも「信じたいことが事実になる」過程に揺さぶられながら過去と戦う人々。
    結末はそれに至るまでの葛藤に比べればやや呆気ない感があるが、「怪物」の利己的で他者に対して支配的な考えに震撼する。
     
    人は決して支えあってはいない。一人で立ち、一人で歩くもの。
    それでも自分の中には自分以外の支柱がある。
    それが折られたときに道は変わり、迷子になったり、違うゴールを目指したりする。
    その先に違う幸せが待っていればいいけれど。

  • 21年前の少女失踪殺人事件・誘拐事件の冤罪に関する物語.

    警察の違法捜査(証拠捏造,自白強要)によって無期懲役判決となった男の冤罪訴訟がテーマ.裏で手を引いていた主人公の上司は策士.
    なかなかおもしろい話だったけど,最後まで読まないとそれは読み取れないわーという内容の話で若干モヤモヤ.話自体はすごく面白いので一気読みがおすすめ.

  • 誰を信じればいいのだろうと、翻弄される。
    犯人は、うーんそう来たかという感じ。少しあっけなかった。
    刑事の思い込みが強すぎて腹立たしい。

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著者プロフィール

1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。『雪冤』で第29回横溝正史ミステリ大賞、及びテレビ東京賞をW受賞。ほかの著作に、『罪火』『確信犯』『共同正犯』『獄の棘』など。

「2023年 『正義の天秤 毒樹の果実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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