なぜ人と人は支え合うのか ──「障害」から考える (ちくまプリマー新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • とても価値のある本。福祉に携わる全ての人の必読書となるべき本だと思う。障害者と介助者ではなく、タイトル通り人と人として介助、福祉を捉え、それをとてもわかりやすく書いてくれている。
    人に何かを与えることで人は自分の価値を感じられる。すなわち、与えてもらう人がいることによって、与える人は価値を感じられる。与えてもらっている人も与える人に価値、またその他色々なものを与えているのだ。人は誰しも対等と言葉で言うのは簡単だがそれが何のことなのか、改めて考え続けようと思い直すきっかけとなった。

    人と人がぶつかることは好きじゃない。だがぶつかってこそ出来上がる深い関係があると本書では書かれている。制度によって福祉、介助がサービス、仕事として成り立っている世の中が昔よりはいい世の中だと思ってきたが、誰しもが人と人として付き合うということはとても奥が深く、考え続ける価値のあることなのだと思う。

    本書で紹介されている引用本も読んでいきたい。この本も何度も繰り返し読み自分の思考を止めないようにしていきたい。

  • 障害を通じて人と人の支え合う関係性について考察している.障害学に手頃な入門書はないので,障害学の基本的な考え方を学ぶのによい手がかりになると思う.

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著者プロフィール

ノンフィクションライター。1968年、名古屋市生まれ。中学・高校、浪人時代を大阪府豊中市で過ごす。北海道大学文学部を中退後、北海道を拠点に活動するフリーライターとなる。2003年、札幌で自立生活を送る重度身体障害者とボランティアの交流を描いた『こんな夜更けにバナナかよ』(北海道新聞社、後に文春文庫)を刊行し、大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞を受賞。2011年、2冊目の著書『北の無人駅から』(北海道新聞社)を刊行し、サントリー学芸賞、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、地方出版文化功労賞などを受賞。札幌市在住。

「2018年 『なぜ人と人は支え合うのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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