天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ (日本経済新聞出版) [Kindle]

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  • 人の才能を「天才」、「秀才」、「凡人」の3つに分け、ストーリー仕立てによる具体例で見分け方、関わり方を個人や組織の観点で分かりやすく書かれた本。

    【学び】
    ・人は不可変なもの(他人、自分の才能、容姿など)を変えようとしたがるないものねだり
    →弱みも強みも理解したうえで、持っているもので生きる
    └それを受け入れ、伸ばしてくれる環境に身を置く

    ・凡人は共感性を強みとし、価値が顕在しているものに対して称賛し、潜在しているものに対し批判する。また社会のルールに沿って評価するので、称賛されたアイデアでも、すでに手遅れな場合が多い。
    →創造性を強みとする天才は常に社会において評価されづらい。
    ・組織の意思決定に共感性(多数決)を入れるのは危うい
    →なぜするべきかを論理的に説明する必要性がある
     └常に本質を見極める再現性を強みとする秀才が得意

    ・それぞれを強みとする人たちとの会話では主語に気をつける
    └凡人: 人
    └秀才: 組織
    └天才: 世界
    →相手のよく使う主語を用いて説得する。話を聞くようにする。

    ・再現性は目標達成の手段であり、成功させるより失敗を認識させる意味合いが強い。
    └失敗がちゃんと目標に向かった上での失敗にさせるため

    ・人の心を動かすのは自分の言葉、共通して認識が取れている便利な言葉には理解されやすいが心を動かさない。
    →自らの言葉を手にするには
    1. 他人の言葉をデトックスする
    2. 白状する 

    【NA】
    ・自分の今認識している強み(創造性: 3と共感性: 7)はどのような組織で活かせそうか、どのような仕事に活かせそうかを考えてみる。
    ・組織の意思決定には多数決を行わない、理屈を考え全体に説明する。説明の順序もまず共感性の高い人から行うことで意思決定に前向きな空気感を生む。
    ・議論において、使われている主語から相手の強みを計る。議論がぶつかった時に現段階でフォーカスすべき対象(世界なのか、組織なのか、人なのか)を論理的に考え、意思決定する
    ・再現性のある数値達成ばかりに気を取られない。失敗を認識させてあげることを前提にFBを行う。成功した場合も、数値に固執せず、本来の上位目的における行動に対してFBを行う。
    ・よくある就活生の他人の言葉を使ってしまう現象に対して面談を通じてメスを入れる
     └その言葉を使う意義を深掘りし、ない場合は改めて考え直させる。ある場合はその言葉が最適なのか見てあげる。ないし最適な言語化に向けて伴奏してあげる。

  • 面白い。
    凡人、秀才、天才、確かに納得。
    私は自己分析としては、おそらく秀才?よりかなと思い、でも凡人でもあるから、天才を殺さないように気をつけたい所と、圧倒的に多い凡人と、うまく付き合っていく対応、身につけていきたいと思った(^^)読書ノートにも、細かくインプットしたい事をメモした。

  • 自分がどのタイプなのかを考えながら、また周りにいる人を思い浮かべながら、あー、だからあのときうまくいかなかったのかな、こうすれば良かったのかな、なんてことを考えながら読めたのが面白かった。
    天才でも秀才でも凡人でも、自分の才能を理解してうまく活かせるかどうか、なんだろうなー。

  • 秀才(論理性)が邪魔に感じている天才(創造性)を殺すために武器として凡人(共感性)が用いられるのが今の日本、とういうことを説いた本です。
    著者がこの本を書いた目的は、あとがきにも書いてある通り、新しいことに挑戦しようとする人、創造性を発揮しようとしている人で、世の中の評判や常識の壁に押しつぶされそうになっている人を応援するため、だそうです。
    おそらくこういった小難し本を読む人は、私も含め、「秀才」に分類される方が多いと思います。
    ですのでこの本を読んだ我々(秀才)は天才を邪魔者にするのではなく、論理性という武器を使って天才を助けることで日本にイノベーションをもたらし、より良い国に変えていくことができるのではないかと感じました。

  • 天才を殺す凡人。
    だけども、殺されている凡人もいるだろう。

    組織として、血の入れ替えをするのか。
    それとも、これまでのメンバーと改革を目指すのか。

    どちらをとるかで、対処は変わる。

    ただ、天才たちの努力を無に帰すことだけはあってはならない。

  • 凡人が、天才を殺すことがある理由。ーどう社会から「天才」を守るか? - 『週報』北野唯我のブログ http://yuiga-k.hatenablog.com/entry/2018/02/23/113000

    この記事を小説にした本。物語形式になっているので人によっては読みやすくなっているとは言える。しかし重要なことは全てブログで読めるため、わざわざ購入する必要はない。

    発想としては面白いし、それっぽさはある。しかし根拠は全て著者の経験と聞いた話によるものなので、確からしさは低い。ブログを読んで納得がいったのなら、お布施目的で買うのがいいのでは。

  • 20190209読了
    組織における才能の活かし方について書いた本。
    面白かった。

    創造性、再現性、共感性という3つに才能を分類し、それぞれを持つ天才、秀才、凡人に人物を分けて、それぞれの関係性を説明している。

    天才の定義は難しいが、創造性に観点を当て、ここまで分かりやすく言語化して説明した本を見たことがない。自分の観測範囲では。

    ピーターティールのゼロトゥワンにあった、隠れた真実が見えているのが天才ということなんだろう。

    天才が作り、秀才が整え、凡人が広げる、とは組織の成長過程を上手いこと言い表わしていると思う。

    イノベーションのジレンマを、組織論等の別の観点から見る本として見ても面白い。

    筆者は今の世の中と人と言うものを、よく見てるなぁと感心した。

  • なぜ職場にいる天才は死んでしまうのかがよく分かる。また、自分で自分の才能を殺してしまっているかもしれないと気づくことが出来る一冊。やっちゃえ高橋

  • 組織には天才・秀才・凡人の3種類のタイプが存在する。
    天才とは創造性に価値を置くが人への共感、説明力が弱く多数決に殺されることも多い。
    秀才とは再現性をもたらす天才の相棒であるが天才への強烈なコンプレックスがある。
    凡人とは共感性が強いがイノベーションを殺す存在にもなる。

    この3タイプに区別できるわけではなく、自分の中に存在する3タイプの強みを理解することが大事である。
    そして相反する才能の力学を理解し、自分の特性を活用することができる。

    天才:世界や真理など、超越した何かで語る
    秀才:組織やルールなどを善悪で語る
    凡人:主語が人メインで話す。

  • ストーリー仕立てで、組織における天才・秀才・凡人とその関係性をうまく説明したビジネス書。
    なんとなく感覚で思ってたことをフレーム化してくれているので、頭の中でパズルのピースがハマる快感がある。
    自分の周りを振り返ってみると、キャリアの大部分をコンサルファームで過ごしたのもあるが、大体周りのすごい人は「秀才」で、「天才」には会ってないような気がするが、それは自分の共感力が足りないからなのかも。

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著者プロフィール

北野唯我(きたの・ゆいが)
兵庫県出身、神戸大学経営学部卒。就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。
その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年、ワンキャリアに参画。執行役員として事業開発を経験し、
現在同社の最高戦略責任者、子会社の代表取締役を兼務。テレビ番組や新聞、ビジネス誌などで「職業人生の設計」「組織戦略」の専門家としてコメントを寄せる。
著書に『転職の思考法』『オープネス』(ダイヤモンド社)、『天才を殺す凡人』(日本経済新聞出版社)、『分断を生むエジソン』(講談社)がある。

「2020年 『これからの生き方。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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