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- / ISBN・EAN: 4988013765016
感想・レビュー・書評
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イーライ・ロス監督作。
外科医であるポール・カージー(ブルース・ウィリス)は、強盗に妻(エリザベス・シュー)を殺され、娘(カミラ・モローネ)は暴行を受けて意識不明になり、遅々として進まない警察の捜査に苛立ち、単身復讐を決意する。
こういう父親の復讐モノってよくあるけど、イーライ・ロスがこの企画の監督として選ばれた時点ですぐに思い浮かぶのは「拷問」。というのも主人公が外科医となると嫌な予感が……
やっぱりあった。父ポールはにっくき強盗の1人を殺す際、医者としての知識を活かし?もっとも痛みを感じる方法で殺す。イーライ印のシーンだった。
それ以外でも、細部が作り込まれているので時間を忘れて観たけれど、ちょっと脚本が弱いかもしれない。
1つには父ポールが強すぎるというか、敵が弱すぎるというか、簡単にけりがつきすぎ。もう少し父ポールが追い詰められてもよかったと思う。
実際、銃による暴力を推奨しているとの批判があったようだが、上に書いたような理由による印象だろう(もちろんそもそもそういう類の批判にはもううんざり)。
もう1つはアクションシーンで偶然性の左右する要素が大きいという点。典型的なのは、父ポールが強盗と戦う場面で、ボーリングの球が敵の頭に落ちて救われる場面。それはないだろうと思った。原作にそう書かれているのかな?
ともかく、復讐者が天に味方されていると言われても仕方がないかもしれない。
もっとも、個人的にはこれもイーライ・ロスによる真顔の悪ふざけだと思っているが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」をブルース・ウィリス主演、イーライ・ロス監督でリメイク。オリジナル版を見ている身としてはこの上なく最良のリメイク映画だと見ていて思った。オリジナルは平凡な中年男性が静かな狂気に飲まれていく痛快さとは無縁ではあったが、こちらは現代的な描写は勿論のことリメイク版に望むべきものがすべて完璧な形でアップデートされていて嬉しかった。勧善懲悪でハッピーエンド、それでいてどこか考えさせられる作品。やはりブルース・ウィリスはアクションでこそ一番輝く。
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警察の手に負えない犯罪都市となったシカゴで救急患者を診る外科医ポール・カージー(ブルース・ウィリス)。
ある日、何者かが家族を襲撃。妻は殺され、娘は昏睡状態になってしまう。
失意の中、日々を過ごす中で善良な市民が死に、悪人の命を救わねばならいこともある医者という立場にも疑問を感じ始める。
そして、犯罪が溢れかえり一向に進まない警察の捜査。
この状況に怒りの頂点に達したポールは自ら銃を手に、犯人抹殺のため危険な街へと繰り出し始める。
悪人には、問答無用。復讐をきっかけに街の悪を一掃する“死神"と呼ばれる救世主へと変貌を遂げていく。
チャールズ・ブロンソン主演の「狼よさらば」をリメイクした映画。
平和主義の外科医ポールが、妻を強盗に殺され娘を傷つけられ、偶然手に入れた拳銃を片手に強盗を冷酷に追い詰めていくストーリーを、ハードなガンバトルや特大レンチで敵の金玉を潰したり傷口にブレーキオイルを流し込み拷問するなどグロいバイオレンスで描いている。
処刑する時の服は病院で廃棄した服で調達、病院に搬送された患者から偶然手に入れた拳銃を手にしてからポールが冷酷な復讐鬼として暴走していくという展開が、大藪春彦の「凶銃」シリーズのような悪魔的なものがあり、最初は復讐心から始まり、少しずつ「犯罪者を処刑する」自警団行為に取り憑かれていくポールの狂気を含めて熱演したブルース・ウィリスの新たな代表作となったバイオレンス映画。 -
チャールズ・ブロンソン主演の「狼よさらば」のリメイク。これはよいリメイクだと思う。
ブルース・ウィリスが、家族を失った悲しみから武器を手のするまでのプロセスが殊の外丁寧に描かれているし、SNSで彼の処刑シーンが拡散されたり、素人彼がネット動画で銃の使い方を覚える(!)など、現代的な要素をうまくミックスさせています。最初は銃の扱いがおぼつかなかったブルースが、クライマックスではいつもの彼(ジョン・マクレーン的な?)になっているのは御愛嬌。
近年のブルースはB級アクションへの中途半端な顔見せ出演ばかりの印象ですが、これは久々の良作だった思います。
テレ東「午後のロードショー」にて。 -
強盗に妻を殺され、娘を意識不明にされた主人公の外科医(ブルース・ウィリス)が復讐のために銃を握るアクション映画。慣れない銃で手に傷を負ってしまうブルース・ウィリスが新鮮(笑) しかしやはり安心感はあった。最後の刑事とのやり取りが好き。
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ブルースウィルスらしい感じの作品だった。
彼はブローバック拳銃の遊底をスライドさせるアクションにちょっとし癖があって本作でも彼らしい動きが垣間見れた。物語自体は社会的地位のあり真っ当に生きて来た医者が家族を強盗に襲われ、警察を頼りにしたが当てにならず、自分自身で報復に出る…ってカビの生えた物語なんだけど、面白いのは私的制裁と言う行為を是とするか非とするかの意見が真っ二つに分かれる米国社会の銃社会の闇と結果的に五名以上の犯罪者を私的制裁した筈なのに警察官の一存でお咎めなしなってしまうってトコでしょうね。肯定派は彼をヒーローとして祭り上げかねない発言が飛び交っていたが、否定派は冷静に法治国家として容認出来ない行為であると一考を促そうとする。この辺は物凄く客観的な目線が面白かった。
自己防衛が当たり前のお国柄で有るけれど、暴力には暴力で…とそういう実力行使が出来ない人達からすれば「パニッシャー」のような正義の執行者を望み声があってもおかしくはないし、僕だって直ちに否定も出来ない…だって無力な弱者の立場なら彼は救世主かも知れないしヒーローであるとも言える。
「ホステル」「デスプルーフ」「イングロリアスバスターズ」など強烈な暴力を描いてきたイーライロス監督の銃暴力を題材にした社会派作品ですね。ブルースウィルスだけど決してエンタメ作品ではなくて中々重い目の作品でした。 -
ブルース・ウイルスはブルース・ウイルスということで。ただの腕の立つ外科医が、たった数日で、凄腕のガンマン?に・・・。
ありえないけど、ブルース・ウイルスだから仕方がない。
「私刑」は正義か?みたいなこともテーマになっていて、結局アメリカらしい正義がまかり通るというのは、やはりいかがなものかと…。 -
あっさりとすんなり見られました。100分チョイの時間も丁度良い。ストーリー自体は似たようなのを何度も見た。だからなのか物足りなさも感じた。
今まで銃に縁の無い生活を送っていた一般市民の設定とはいえ、ブルース・ウィルスの無駄使い。
やはり、この人は個性派演技派というよりアクション俳優なんだな。 -
眼には眼を、犯罪にはこれがいいと思いもするのだが、現実に画面で見ると、どうなのかなあ、という気がした映画だった。
ブライアン・ガーフィールドの小説『狼よさらば』(1972)を原作とした映画作品『狼よさらば』(Death Wish)のリメイク作。こちらはチャールズ・ブロンソン。
原題:death wish 《精神分析》死の願望◇自分または他人の死を願う気持ち
2018アメリカ
2020.3.28アマゾンプライム無料