あひる (角川文庫) [Kindle]

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レビュー : 3
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感想・レビュー・書評

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  • 平成28年上半期 芥川賞候補。村田沙耶香さんの「コンビニ人間」と賞を争う。僕はこちらの方が好きかも。

    短編集。達観というか、ある種の感情が欠落しているというか、奇妙な語り口で物語が進んでいく。
    僕のような感性の鈍い人間には、読んでいる最中はあまりピンと来なくて、読後にじわじわと様々な感慨が込み上げてくる。いろいろ空想が広がっていく。

    あひる
    あひるを飼ってからの家の変化を淡々を描く。
    あひるを弟の赤ちゃんのメタファーとするホラー的な読み方をしたくなるが、書かれたまま読んでも十分怖い内容。
    自らの望ましい生活を維持するために淡々と生命をすげ替えていく夫婦…

    おばあちゃんの家
    森の兄妹
    重要な要素で繋がっている2つの短編。表裏の関係と言えるかもしれない。
    おばあちゃんがどんどん元気になっていったのは、モリオが訪ねるようになったからか。とすると、物語後のおばあちゃんはどうなっちゃうのかな...

  • 短編3本、合わせて1時間くらいで読めてしまった。さらさらと流れる小川のように読みやすく、でも、ところどころで顔を出す得体のしれない怖さがいい感じ。『星の子』も面白かったけど、もしかしたら今村さんらしさがより味わえるのはこちらなのかな。そしてもしかしたら『こちらあみ子』のほうがさらに凄いのかな。こうなったらあみ子も読むか。

  • 読後少し時間をかけて思い返したい作品だった。

    収録された短編のどれも、一つずつ意味があって、でも作者の意図するところに到達できていないもどかしい気持ちが残ってしまった感じがする。

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著者プロフィール

今村夏子(いまむら なつこ)
1980年広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。「こちらあみ子」と改題、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。2016年、文芸誌『たべるのがおそい』で2年ぶりの作品「あひる」を発表、同作が第155回芥川龍之介賞候補にノミネート。同作を収録した短篇集『あひる』で、第5回河合隼雄物語賞受賞。2017年、「星の子」で第157回芥川龍之介賞候補ノミネート、第39回野間文芸新人賞受賞。 2019年、「むらさきのスカートの女」が第161回芥川龍之介賞を受賞した。

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