両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く [Kindle]

制作 : 入山 章栄  冨山 和彦  渡部 典子 
  • 東洋経済新報社
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  • 知の探索・深化をとう。
    水と油。これをサクセストラップ(成功の罠)に陥らずにりょ方を求める矛盾を抱える方法の指南書。
    イノベーションのジレンマに対して行動の話ともいえる。
    事例も豊富だが、理論化された話は複雑化と矛盾の抱え方なので、シンプルではない。
    つまり、基本的に難しいことを地道に対応するかどうか。

    個人的には、まず二流になるスピードが大事に思えた。
    やすい・はやい・うまいなら、まず安いが必要。
    安くてあんまりおいしくないから、安い・うまいのような深化の過程。
    また、探索の結果見つけたコスト安といったところの評価を二流とされることが必要そうだ。
    イノベーションとはつまり、まず二流なのではと思えた。

  • ■実際に企業を経営している人が読むと役立ちそうな本
    ■一般従業員には、組織論など、少しハードルが高いけど、思想としては参考になる
    ■イノベーションを生み出し続ける必要性、難しさが勉強になった

  • 「探索」と「深化」を両立させることを両利きと表現し、破壊的イノベーションの脅威に対抗するためには成熟事業と振興事業の両方での戦い方を見極めることが必要だとして、多くの事例や組織構成の重要性が詳しく書かれている。

    28の世界的な企業について両利きの経営がどのように成功したか/失敗したかが書かれていて、情報量も多く、このテーマについて実感を持って読み進めるのに十分な内容となっている。

    企業の中で日常的に触れている事業内容を超えて、長期的な大企業の存続という観点を持つきっかけとなるとてもいい本だった。「イノベーションのジレンマ」も読んでおきたい。

  • ビジネスポエム本。一面を切り取ってそれっぽく説得するコンサル臭が強い。理論飛躍が多く、根拠不明で断定的。

  • 両利きの経営、ネーミングは良いけど、読んでもよくわからない。退屈で途中で止めた。冒頭の解説はわかりやすかったけどな。

  • 2022年22冊目。411ページ、累計6538ページ。満足度★★★☆☆ 定評あるビジネス書ということで期待を込めて読み始めたが、著者が言わんとする結論に関する説明が必ずしもわかりやすくなく、正直、少々期待はずれ

    入山章栄教授と冨山和彦氏の解説は理解を助けてくれる。

    なお、原著は2016年出版

  • 探索と深化をどちらも本気で追求する、ことは、矛盾していながらも納得感を醸成可能なもので、絶対矛盾的自己同一、的な概念を組織にどのように培っていくか、より具体的なイメージが持てた。冨山先生の後説も切れ味良く、一粒で二度おいしい読後感でした。

  • イノベーションのジレンマに続く

  • 得意とする効率化や改善で収益を維持向上しながら、将来により価値を生み出しうる新事業へも資源を投入していく両利きの経営を実践すべき、という納得感のあるメッセージがもらえる一冊。当たり前だよな、と思いながらも、実際そのバランス感覚はひとによってバラバラ。

  • 「両利きの経営」とは入山先生の訳語で、原著ではambidexterityと言います。入山先生の功績としては、日本でよく知られる、ドラッカーやクリステンセンなど、ハーバードビジネスレビューに良く載っている話は、経営学のアカデミックではそれほど一般的ではなく、もっと統計解析手法によって解を導き出すような帰納法的な論文が一般的ですよということを日本人に知らしめたことかと思いますが(クリステンセンも最初の論文は統計的でしたけどね)、この本は、それほど学術的な統計解析偏重ではないということや「ダイナミック・ケイパビリティ」や「イノベーションストリーム」「VSRプロセス」などのフレームワークが紹介されていて、最後に「両利きになるための最大の課題は、リーダーシップにある」と結論付けているなど、日本人が好きな要素をもった内容となっています。
    この本が言いたいことは、経営は「知の深化」と「知の探索」をバランスよく行うことが重要で、成功した企業はどんどん「知の深化」だけを追求しがちであり(これをサクセストラップという)、経営者が意識的に「知の探索」を行うことが必要であり、そのための仕組みなどを事例を用いて説明しています。

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著者プロフィール

スタンフォード大学経営大学院教授(The Frank E. Buck Professor of Management)。チェンジ・ロジックの共同創業者。主な著書に『両利きの経営』(東洋経済新報社)などがある。論文も数多く執筆し、『カリフォルニア・マネジメント・レビュー』誌の年間最優秀論文に三度選ばれた。

「2023年 『コーポレート・エクスプローラー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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